* b e a u t i f u l - 7 *

2000.5.5〜2001.3.26

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2000/7/31 (Mon)
 目覚ましが鳴る前に目がさめた。行くときはいつも寝坊するが、帰るときはいつも早くに目がさめる。帰りはいつも不思議な気分だ。青森までの列車ではひたすら眠り、青森からの列車ではひたすら本を読んでいた。隣で札幌から来たと思われる学生が、iモードで誰かと話していた。どうやら初めて青函トンネルを通ったらしい。八戸は「の」がなくても「はちのへ」だ。「はっこ」や「はちど」ではない。ガングロ、厚底の人々が通るととたんに異質な空気が流れる。今井絵里子似の女の子が彼女たちをにらんだ気がした。中学生の女の子たちのジャージ姿は青春を感じさせる。電車に乗っていると遠くまで行きたくなる。駅のホームに降り立つと暑い日差しが降り注いだ。自転車を置いたバス停へ向かっていると、無性に引っ越したくなった。しかしすべてを捨てて行くことはできない。今は。
2000/7/30 (Sun)
 目が覚めると寝ゲロがあった。不覚。大学のときでさえほとんどしたことがないというのに。まあ逆にしたときは大事になっているのだが。不安だ。ジンカンが終わったあと、生き残りの連中でいつもの飲み屋に行き普通に飲んでいた。途中で全員を巻き込んで出身大会になったことは覚えているのだが、その後の記憶がない。どうやって帰ったんだ。ともかく床に散乱した新聞紙であとかたづけをして、Tシャツを捨ててまた一眠りした。ふとんの持ち主にはすまないことをした。上半身裸で車に乗って銭湯に行ったのは初めてだ。昼は油淋鶏定食を頼んだ。そしてやっぱり麺類にすればよかったかと後悔した。ごはん大盛りで頼まれてしまったのでやたら重い。調子がよかったらさぞおいしかったことだろう。他の先輩が後輩にごはんをあげたりしていたが、意地でなんとか油淋鶏ひとつを残して食べきった。おかげで自分待ちになってしまい、汗が滝のように流れた。寮に戻ると何もできず、1時間ぐらい寝た。夕方になるとOBは自分ひとりになってしまった。夜はうどん大会をして、その後はずっと医学部の同期の部屋にいた。ひさしぶりにテレビを見た。日付が変わるとひたすら国試の勉強をしている横で、『幽遊白書』を巻をさかのぼって読みふけった。
2000/7/29 (Sat)
 寝過ごしてしまった。先輩の電話で目が覚めた。待ち合わせ場所へ急ぐ。申し訳ない。車に乗り込むとやたら話しまくった気がする。今日は大学の寮のもといた階で「ジンギスカンコンパ(通称ジンカン)」があるのだ。寮に着き部屋にOBが集結した。それにしても教師が多い。自分を含む7人の中で4人もいる(集まったOBの中では自分が一番下だ)。すしを食べに行くことになり階生を連れて車に乗り込んだ。いつもは尋常ではない量を頼んで一部持ち帰っているのだが、今日は持ち帰っても食べる人がいない。少々控えめに頼む。腹もふくれたところで会計をすませ、途中買い出しして戻る。階生も含めて話に花が咲いた。自分はひとり黙々とH"に電話番号を登録していた。パソコンを初めてさわったおっさんの気持ちがわかるような気がした。ほとんどが階生かOBの番号だ。他の番号は登録してもむだな気がしてやめた。色気がないがそんなもんか。途中スイカを食べた。甘くておいしかった。ひょっとしたら今年は最初で最後かもしれない。登録も終わり暇になるとそろそろ時間になった。中庭に行くとみんな集まっていた。ビールも肉もひさしぶりだ。
2000/7/28 (Fri)
 H"(エッジ)が届いた。ポイントがたまったので交換したのだ。それにしてもなんてグッドタイミングなんだ。8月にならないと届かないかと思ったよ。早速サービスセンターに電話してみる。どうやらポイント交換した場合は、機種変更できる店が限られるらしい。地元八戸にあるか聞いてみる。八戸駅の周辺にあるらしい。だめだ。遠い。しかもあの辺はよくわからない。ちょうど明日弘前に行くが、車に乗せてもらうから駅へは行かない。帰ってから行くしかないか。いや、向こうで手続きすればいい。電話してみると2か所あって片方は駅前近くらしい。駅前なら地元より弘前の方がよくわかる(おい)。場所もわかった。特に休みはないらしい。よし。2年半近くつきあってきたPHSともそろそろお別れか。明日はケースも荷物に入れて襲撃だ。それにしても箱が小さい。本体も軽い。機能多すぎだ。
2000/7/27 (Thu)
 初心忘れるべからず、とはよく言ったものだ。バイト代が入ったので料金諸々を一気に払い、その他用事を済ませてため息をつく。このところ金や生活に振り回されっぱなしだ。何も解決しないままただ悩んでいるだけ。心は逃げるように新しい方へと向いていく。関心が広いのもいいがメインがおろそかになってはどうしようもない。8月になったらメインの方に専念しようか。他の人のがんばりを見るにつけ、そう思わずにはいられない。それにしても最近自分の弱点や短所を自覚させられることが多い。なんとかプラスに結びつけたいところだ。忍耐が足りない。一足飛びに答えを求めがちだ。すぐに手に入るものでもないのに。
2000/7/26 (Wed)
 一雨どころかかなりの大降りになってしまった。だがこれで涼しくなり少しは過ごしやすくなった。ここには何度も書いた気がするが、それにしても子供は苦手だ。幼稚園に入ったばかりの女の子が母親に話しかける声を聞くと、超音波でも発しているのかと思うほど頭に響く。気持ちに余裕がないせいだろうか。なんでも気にしすぎてしまう。帰りにコンビニでシードルを買った。レジのおばさんが一瞬びっくりしたような顔をした。まあ今までせんべいとかピーナッツとかヨーグルトだったからなあ。よく酒とか飲まなそうに見られるし。
2000/7/25 (Tue)
 銭湯に行った。金が足りなくて近くのATMへおろしに行った。カバーのない本が落ちていた。誰が捨てたんだ。もったいない。あのオレンジ色っぽい表紙は確かマーガレットコミックスだな。自転車を降りて本を手に取る。タイトルを確認してぱらぱらとめくってみる。ほこりを払い、おもむろにジャージのポケットにつっこむ。っておい、こんなもの持っていってどうする。中身はともかく表紙の古めかしいデザインがそそる。
 さっぱりして銭湯を出て八百屋に向かう。トマトの他にせっかくなのでバナナとしいたけを買った。今日は涼しげだ。部屋に戻るとチャイムが鳴った。以前お引き取り願った保険外交員の人だ。今度はテレビ番組表を持ってきたらしい。あいにく部屋にテレビはない。あわせてまだ保険に入るつもりがないことを説明してお引き取り願う。いくら何が起こるかわからないとはいえ、払う余裕はどこにもない。あまりにしつこいので国保税が払えなくて親に無心したとまで言った。外交員さんも大変だ。そういえば自分が小さい頃に親がかけた保険を最近解約しようとしたら、担当のおばさんからちっとも連絡が来ないらしい。いやはや。
 ひろった少女マンガは柱のコメントを読むと、作者は野郎ぽかった。話の方は中盤、やっと思いを告げた主人公に強力なライバルが出現、彼女の嫌がらせに関係はもつれて波乱含みというところ。さっきから雷が鳴っている。こっちも波乱含みだ。一雨来るか?
2000/7/24 (Mon)
 窓を開けっ放しにしても暑いものは暑い。扇風機はうるさいので止めてしまった。部屋の温度計によれば現在36度。この辺はあまり30度を超えたことがないというのにこの温度。汗が滝のように流れ落ちる。それでも適応している自分がいる。これからはMacを起動させるのはなるべく控えて、読書に専念しようか。だいぶたまっていることだし。そういえば学校では夏休みか。遠くで空が鳴っている。
2000/7/23 (Sun)
 おとといの日記に行方不明の弟に対してふらふらしてないで早くやりたいこと見つけろ、というようなことを書いた。だが自分でも何がやりたいのかわからなかったりする。迷っている。よく考えなしに動くのであとが続かない。今はそのうち上京したいと思っている。とにかく地元を離れたい。問題はその後だ。ここに「TOKYO OMNIBUS」という本がある。上京して1年未満の人たちの写真とともに彼らの思いをつづった本だ。著者の「十年後、あなたはどこにいて、何をしていますか?」という問いが自分に突き刺さる。夢に向かって突っ走れるほどバカでも希望に満ちあふれているわけでもない。中途半端にさめている。当たって砕けることを恐れている。しかしこのまま無為に過ごしていいはずもない。人は自分の人生が無意味だったと確認するために生きているのではない。まあ気長に行こう。ドラえもんはいないのだから。
 また書いてしまった。いつから今を楽しむのが下手くそになったんだろうな。
2000/7/22 (Sat)
 虫は嫌いだ。最近の蒸し暑さで夜の店内は至るところ虫がはい回っている。自転車のライトのあたりに白いものが覆い被さっていたので、紙だと思って取り除こうとしたらなま暖かい変な感触がした。動いた。あたりを飛び回っている。蛾か? それにしてもあの大きさはなんだ。気持ち悪いぞ。他の人によると、あれは蛾ではなくアゲハの一種らしい。売れば高いそうだ。確かに遠くから見ればきれいな白い蝶に見えなくもないし、あのでかさはめずらしいかもしれない。しかし、だめだ。
2000/7/21 (Fri)
 昨日までの曇り空が嘘のようだ。自転車をこいでいると背中が気持ち悪くなってくる。途中、工事で交通整理がおこなわれていた。まったくこの区間はいつも工事中だ。その金を他の所へ回したらどうだ。実家はすぐ隣に建築中の一部3階建ての家のせいで、まったく目立たない。隣に移るんですかとよく聞かれるそうだが、あれでは無理もない。まったく誰かは知らないが、あんな近くに建てなくてもスペースあるだろうに。家に上がると相変わらず狭い。父親は退職してよほど暇なのか、女性週刊誌が置いてあった。スーパーのチラシチェックに余念がなくせこさを発揮している。その割にぜいたく好きだ。求人情報のビラが何枚かあり、しきりに職安通いをすすめてくる。することもない自分は新聞や市の広報を読みふける。「ファッション甲子園」とな。今度はファッション立県宣言でもするつもりか?
 母親がカレーライスを持ってきた。カレーというよりほとんどビーフシチューだが、ありがたく頂くことにしよう。またしても行方不明になった弟の話を聞く。それにしても弟は何がやりたいのか。こすいことばかりしてないで早くやりたいこと見つけてくれ。自分に対する期待をひしひしと感じてしまうよ。小学生の頃に弟とよく遊びに行った家の兄弟が、大学へ通っているそうだ。兄の方は自分と同じ大学だという。そんな話を聞くと、自分の知らないところでも時が流れていることに気づかされる。当然か。物置が腐ってきているらしい。本の整理をしに来ることを約束させられ、家をあとにする。部屋の近くまで来たところで急に涼しくなり、風に吹かれていると漠たる不安が呼び起こされる。京都で職人修行したい気分だ。
2000/7/20 (Thu)
 悩んだ末に実家に電話した。無心の相談である。情けない。母親が電話に出たが、父親ががなり立てうるさい。痛い。明日の昼頃受け取りに行く。食事もすることにした。また弟がいなくなったそうだ。そのせいもあってあまりに父親がうるさいので、母親も他の仕事を探すよう言ってきた。いろんなことを思って涙が出てきた。使い道はとても楽しみにしているイベントとローンの返済だ。とても言えない。もはや悩んでいる場合ではない。が、こういうときこそ。
2000/7/19 (Wed)
 どうも最近何かやろうとして空回りしているので原点に戻ってみようと思った。結局いつもどおりの休みの過ごし方になってしまったが。銭湯のテレビでは昼のカリスマが今日発行された二千円札を紹介していた。各地のデパートで二千円セールをやるらしいが自分にはどうでもいいことだ。外は雨降りで肌寒いが蒸し暑いよりはまし。コンビニで電話料金を払った。あとはDDIポケットだが今の残高では足りない。引き落とされるより先にバイト代が振り込まれることを願う。職安に行ったが時期柄なのかやたらカップルが多い。新しい求人をチェックしてみるが、いろいろ保留中だからなんともできない。とりあえず近くのパソコンショップでMac見て帰ることにする。いかんなあ。雨が強くなってきたが街の方に行きやっぱり立ち読みする。いろいろあった。当分アンテナに徹しようかと思うがそういうわけにもいかない。
2000/7/18 (Tue)
 靴が壊れてしまった。かなり前から底が割れていたのを無理やりはいていたのだが、全速力で走ったらすぐに壊れて使い物にならなくなってしまった。しょうがないので急いで部屋に戻り別の靴に履き替えた。昨日バイト先で自転車を外に出すのを忘れなければこんな手間はかからなかったのだが。途中自転車屋でいつもの自転車を借り、なんとか間に合った。ああ新しいバイト用の靴買わないと。今ある靴は長時間の立ち仕事にはむいていない。他にも買いたいものがたくさんある。しょうがないがほとんどは来月以降に繰り越しだ。当分がまんしなきゃ。
2000/7/17 (Mon)
 たまたま新聞をめくっていたらあるコラム(読者からの投稿?)が目にとまった。りんごを切り分けたときのこと、表面はなんでもないのに中に茶色く変色した部分があったらしい。もうりんごの季節は終わりだからこんなもんかと思って説明書きを見ると、茶色く変色した部分はりんごの寿命がつきたということで、不良品があったら取り替えますというようなことが書かれていた。おそるおそる電話してみると感じのいいお姉さんが丁寧に対応してくれて、新しいものを送ってくれることになった。新しいりんごは7月のものとは思えないほど、色も香りもよく切り分けてみるとそのみずみずしさに驚いたという。遠い青森からわざわざ送ってきてくれた人に感謝するとともに、どこぞの乳業会社にも見習ってほしいもんだというのが落ち。くだものと加工品では違うのかもしれないが、それにしたってきちんと管理していれば、とのこと。隣には当然のごとく雪印の管理体制をきびしく糾弾する記事が載っていて、前任課長の話が引用されていた。今はコンビニに惣菜を卸す会社で働いていて、以前より緊張して仕事しているそうだ。うーんいかにも朝日がやりそうなことだ。
2000/7/16 (Sun)
 もし海外旅行に行くとしたらどこがいいか、と聞かれたら即答できる。しかし国内で旅行するとしたらどこがいいか、と聞かれたら答えられない。特に行きたいところがない。いやそれは違う。言い直そう。どこへ行っても同じだと思うからだ。自分の行動が、である。大学の部活の遠征で初めて仙台に行ったときは、自由時間につい本屋めぐりに熱中してしまい、気がついたら夕食の時間に間に合わなくなっていた。就職活動という名目で東京に行ったときは、まあB'zのライブに行ったり「ぴあ」買って映画見まくったり国会図書館で卒論の資料を探したり、ということはあったが、本屋めぐりというのも重要なファクターだったことは間違いない(そんな調子だから「本来の目的」の結果は散々だった)。どこへ行ってもまず本屋へ直行だ。じゃあ沖縄へ行ってもそうなのか、と聞かれると返答に困ってしまうが。沖縄でなくともたとえば屋久島に行ったならば、おそらくは風景を見ることを選ぶだろう。だが自分の場合、観光目的で国内を旅行することはおそらくあり得ないのではないかと思う。要するに人は好きなことをするのが一番なのだ。
 というわけで暑さとだるさでせっかくの休日に遅くまで寝ていたことを後悔しながら、さりとて空っぽでやる気も起きないので本屋に行った。雑誌などを立ち読みしていると勇気づけられるものがある。人のインタビューなどを読んでいつかは自分も、と刺激を受けるわけだ。どうも自分は資料をそろえるだけで安心して、実行に結びつかない人らしいのでその辺は改善の必要あり、というところだが。そんなこんなで5時間ほど立ち読みしていたが、気がつけばいつものスーパーの閉店時間が近づいてきて店を出た。スーパーで明日の夕食を買う。バイト先で食べるものはパンと決めている(理由:安いから)。半額になっていた玄米食パンと100円のバナナを買った。これでもう所持金が2000円を切ってしまった。少々きついか。
2000/7/15 (Sat)
 なんでもマザーテレサの言葉に「人間が最もつらいと感じることは病や貧困ではなく、自分が他人から必要とされていないと感じることです」というものがあるそうだ。確かにその通りだ。ある人物の放つ「おまえなんかいらないからさっさとやめちまえ」的なオーラに神経がやられ、かなり参っている。彼がお気に入りだったやつがやめてから2か月以上たち、日に日に強まっていくプレッシャーに負けそうだ。やめる気はなくともついついさがしてしまい、そのたびに自分が空っぽなことに気づいてむなしくなる。気持ちを立て直さなければおびえながら過ごすだけだ。こんなところで参っているわけにはいかない。幸い新しいシフトではあまり当たることはなさそうだ。もう少しはがんばれそうかな。まったく打たれ強くないくせに自意識過剰な自分にも困ったもんだ。
2000/7/13 (Thu)
 つくづく自分は状況対応型だよなと思う。それも状況に応じて柔軟に行動できるのではなく、なんとか状況に合わせているという感じだ。対症療法的な後手後手の行動ではなくもっとこう、先を予測して未然に防ぐ、ということができればいいのだが。どうも目先のことしか考えられなくなっている。発想まで貧困になってどうするよ。そんなことはお構いなしに外の景色はさわやかそのもの。外の方が涼しいくらいだ。どこからか太鼓の音が聞こえてきた。祭りの練習だろうか。中途半端に暗いときに蛍光灯をつけるとよけい暑苦しいよ。
2000/7/12 (Wed)
 眠い。だるい。それじゃあいかんと思っても「待ち」に入っている。まずいよ。明日の深夜棚卸しがあるが組み合わせはどうなるんだろう。自分が非常に苦手とする人も同じ心配をしていた。どうか最悪の組み合わせだけはさけてほしいものだ。話は変わるが、最近雑誌などの対談に糸井重里がよく出ている気がする。営業なのか? 糸井重里というとどうもうさんくさいイメージがあるから、「ほぼ日刊イトイ新聞」とかおもしろいらしいが読んだことないんだよなあ。
2000/7/11 (Tue)
 かなりおびえていた。いかんなあ。
2000/7/9 (Sun)
 ちょっと掃除して思ったがそれにしても髪の毛は抜けやすい。そういう風にできているのだろうか。それはともかく、バイト中、自分の名札を見た客に「もしかして××(町内名)の△さんですか?」と聞かれた。「そうだけどそれが......」「おひさしぶりです。僕は△さんの一こ下の後輩で○○といいます......○○□□ですよ」はいはい! なるほどね。そりゃあびっくりだ。彼とはそれなりに近所でそれなりに遊んだ。あれから10年近くたっているからわからなくても無理はない。よく覚えていたもんだ。当時の彼が浮かぶ。そうかもう坊主じゃないんだもんなあ。しかしなんでこうみんな彼女連れてくるかね。まあそれも無理はないか。
2000/7/7 (Fri)
 職安に行った。そして思い出した。職安に行けばとりあえず職は見つかる。選ばなければ。ここが問題だ。ただ金が稼げればいいといっても選ばないわけにはいかない。たいていのところでは「なぜここを選んだのか」とか「ここで何をやりたいのか」という問いに答えられないのだ。業務終了のアナウンスが流れる中、それを再確認して外に出た。求人情報のパートのビラを持ち帰った。遺跡の発掘調査のバイトが載っていた。そういえば大学のときの先輩がやっていたな。こっちでもあるのか。
 帰りに近くのパソコンショップに寄ってみた。入り口にiMacが置いてあった。ぶらぶら歩いていると、ノートパソコン(機種は覚えていない)でモーニング娘のプロモーションビデオが流れていた。不覚にも「ハッピーサマーウエディング」に見とれてしまった。店員にじろじろ見られている気がしてはずかしくなったので立ち去る。気を取り直してMacのコーナーへ行った。こっちではデモムービーの他に浜崎あゆみのビデオが流れていた。一通りさわってみたが自分にはiBookが一番あう気がする。特にタンジェリンがいい。そんなことを思ってみても今の状態では買えるはずもなく、債務を増やすだけなのであきらめて店を出た。銀行のATMで泣く泣くクレジットカードで金をおろす。もう口座には公共料金の分しか残っていない。
 いつものように本屋で立ち読みをする。ひさしぶりに求人情報誌や創刊された田舎への移住情報誌なんかをめくってみる。特に目的もないのに移住情報誌なんかをめくってしまうのは、遠くに逃げたいからなんだろうなあと思う。1日で変わることができない人は1年たっても変われないというがまさにその通りだ。他にいろいろ雑誌を読んでいると閉店の時間になったので店を出た。自転車をこぎながら、自分がよく独りよがりになるのは他人との対話がないからなんだろうなあと思ってみる。しかしいわゆる「リアル」世界では近くに誰もいないんだよな。まあ仮に他の人にうち明けたとしても結局決めるのは自分だ。途中パン屋とスーパーで買い物をした。スーパーではパートを募集していた。
 部屋に戻りメールチェックをした。なんとなく思い出して去年のダ・ヴィンチに載っていた南Q太のインタビューを読む。たまたま訪れたサイトで、双子座が今日のラッキー星座に挙げられていた。クリックしてみる。今日は夢が叶う日らしい。いくら今日が七夕だからってそれはあんまりだ。まあ今日は代表の人が書類を提出する日なので、そのあと審査を通って落札できるということなら非常にうれしいのだが。ビラに載っていた発掘のバイトのことを思い出し、先輩に電話して内容を聞いてみた。途中から愚痴を聞いてもらったりしてほとんどお悩み相談のようになってしまい、最後の方は声がうわずってしまった。電話を切ると泣けてきて涙があふれそうだった。先輩には少々迷惑だったかもしれないが、たまにはこういうのもいいかもしれないね。多少気も晴れすっきりしたところで、今日も一日が終わりを告げた。ひさしぶりに長々と書いてしまったよ。
2000/7/6 (Thu)
 作業の方も一段落したので夜は買い物した帰りに本屋で立ち読みした。やはり本は元気の源だ。それはそれで悲しい気がするが。部屋に戻りひとり静かに祝杯を挙げながら、あるメールマガジンを読んだ。ふと母親の実家の光景が浮かんだ。あそこには毎年家族で(ただし父親は留守番)遊びに行っていた。最後に行ったのは高2の夏だが、今はどうなっているのだろうか。確か去年の11月に祖父の一周忌があったはず。昔自分の歴史好きなどは祖父の隔世遺伝じゃないかと思ったことがある。しかしなんで急にもう7年も足を運んでいない、母方の家の中なんかが浮かんだんだ?
2000/7/4 (Tue)
 気持ちが上向き加減のときに限ってどん底に突き落とすようなことが起こる。まったく油断大敵だ。またしてもある人物に戦力外通告をされてしまった自分だが、理由は言われなくてもわかっている。しかし当分は居座るつもりだ。さていつまでもつか。そういえば去年の七夕の日に前の職場を辞める決心をしたんだよな(実際には終戦記念日に辞めた)。そして今度は約1年後のアメリカ独立記念日に選択を迫られるとは(もっともこれが初めてではないが)。とまあ回りくどくバイト先の愚痴を言ってもしかたがない。今はそれより追い込みだ。さっさと作業を進めよう。実はあるプロジェクトチームに参加しているのさ。ほんとに成功を願うよ。無事落札してくれ。
2000/7/2 (Sun)
 深夜3時過ぎ(次の日の早朝と言うべきかもしれないが)に気分転換に外に出てみた。思ったよりも明るい。すずめの鳴き声が聞こえた。何件か部屋に明かりがついている家があって驚いた。こんな時間まで起きていて大丈夫なのか? それはともかく外は涼しく、夜の雰囲気を残しているところがいい。歩道に腰掛けて発想を練った。あともう少しが遠い。部屋に戻って明かりをつけると目がつぶれそうだった。これを書いて外に出てみると夜はすっかり明けていた。朝が来た。4時だった。

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