* b e a u t i f u l - 7 *

2000.5.5〜2001.3.26

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2000/12/31(Sun)
 昨日の夜中から栃木県にある先輩の実家にいる。先輩といっても入れ替わりなので直接のつながりはない。そんな、寮つながり階つながりの他の先輩たちがひたすら麻雀をやっている。自分はできないので昨日はマンガを読んでいた。今日は『インド怪人紀行』という本を読んだ。これは「アジア怪人紀行シリーズ」(すべてゲッツ板谷・文、鴨志田穣・写真、西原理恵子・絵。スターツ出版から)の第3作で、いかにインドがとんでもないところかをこれでもかと見せつけられる。おバカな中にも現地の人や主人公たちの人生が浮き彫りになっていて、なかなか深いものがある。読み終わる頃にはすっかりはまっていた。とりあえずインドはやめておこう。
 ときどき先輩の奥さんが赤ん坊を抱いて麻雀の様子を見に来る。寝かしつけるのに苦労しているようだ。赤ん坊や小さな子供が苦手な自分だが、よく見るとかわいいと思う。面倒なことには変わりないが。弟夫婦の幼い息子も来た。部屋の中を好き勝手に遊び回っていたが、2回ほど缶ビールを倒してしまった。耳をふさいで一目散に逃げたのがおかしかった。
 夜は妹さんが友達を呼んで飲んでいたので、自分だけそちらに混じることになった。どんどん話して食い込んできてくれといわれるが、つい聞きにまわってしまう。早口の地元話、ヤンキー話についていくのは自分には少々きびしいものがある。訛りが強い男連中の元ヤン話に圧倒されっぱなしだ。そんなこんなで年越しそばを盛りつけ配り終わると日付が変わった。21世紀の始まりだ。手始めに先輩たちでバカな写真を撮った。自分まで脱ぐことになってしまった。
2000/12/30(Sat)
 めずらしく渋谷に行った。昼間から他のサイトのオフ会があるのだ。集まったのは全部で5人。主催者と自分以外は中高生。1人目は詩人「蛍」の熱狂的ファンだという高校生(だったはず)の小柄男。妹に押しつけられたとかで、たまごっちを時計がわりにする農家の息子。2人目は高校受験を間近に控えた女の子。ビジュアル系が大好きでよくライヴに行く。インディーズにも詳しい。原宿がホームグラウンドらしい。遅れてきた3人目はミッシェルやブランキーが好きな男子高校生。背は高めでクールかつまじめそうな感じ。自作の詞を何冊ものノートに書き連ねている。ギターを弾く。主催者はWebデザインなんかの会社に勤めていて、プログラムも組めるらしい。いろいろ計画中。そして自分。2日前に再び無職になった。
 そんなメンバーで昼食にうどんを食べたあと、喫茶店やCDショップなどでだべった。夕方カラオケのあと、解散。卒業してからカラオケはほとんど行かなくなった。ここ2年近くの間に1回しか行ったことがない。新しい曲を無理して歌ってぼろぼろ。声が出ないし音も合わない。3曲目で慣れた曲を歌い、なんとか持ち直した。女の子が一番歌った。主催者とミッシェル好きの男の子もさすがに慣れていてうまい。もうひとりの男の子はカラオケが苦手なのか、選曲がずれていた。駅の前で別れたあと、記憶を反芻した。3人の若さが少しうらやましくなった。自分も十分、若いはずなのだが。
 いったん部屋に戻るつもりだったが、気が変わってそのまま上野へ向かった。
2000/12/29(Fri)
 郵便局を出て銀行に向かった。近くのラブホテルから客が出てきた。白髪のおっさんと若い女の子。女の子は満面の笑み。少し歩いたところで、おっさんが頭を下げてふたりは別れた。なんだかなぁ。
 自分が入っている文章サークルの会誌が届いた。そこに書いた作者のコメント。「......これがみなさんの目に触れる頃には路頭に迷っていないことを切に願っています。今でも不安なのです。(以下省略)」迷っているよ。笑ってしまったが、笑うに笑えない。気力は充実、体調は下降ぎみ。体が冷えているときに甘いものを食べるのはよくない。
2000/12/28(Thu)
 バイト最終日。「いろいろお世話になりました」明日は面接。通ればいいが、通ったら通ったで来年は完全夜型の生活になるだろう。複雑な気分。
 NTT電話料金の明細が届いた。i・アイプラン3000は解約することにした。部屋の回線はISDNだが、iBook内蔵の56kアナログモデムをターミナルアダプタ(USB未対応)のアナログポート経由でつないでいる。接続に手間がかかるので、自然に回数が減り一回あたりの接続時間が延びた。結果として料金は安くなった。「i・アイプラン3000をご利用にならなかった場合、0円になります」とある。アナログポート経由の接続は、すべて普通の通話扱いでカウントされているということか。タイムプラスだけで十分。
2000/12/27(Wed)
 休んだ。頭が締め付けられるように痛い。ものの本によるとそのような痛みは、ストレスが原因であることが多いらしい。変にため込まないようにうまく発散させないと。ずっと寝ていたが、ふと思い立ってためていた用件を一気に片づけた。結局アステルとも契約した。明日で最後か。
2000/12/26(Tue)
 急に頭が痛くなり、悪寒がしてきた。薬を分けてもらって早退した。それにしても悪寒がひどい。やはり無理がたたったか。いくらこれからの準備に追われているといっても、体調を崩しては元も子もない。今日はあまり夜更かししないようにしよう。
 昨日ちらっと書いたDDIポケットのfeel H"とアステルのドットiだが、マルチメディア路線のfeel H"よりはインターネット路線のドットiにひかれるものがある。別にPHSで写真を撮ったり音楽を聴こうとは思わないが、携帯電話用のサイトをのぞいてみたいとは思う。普段使っているプロバイダに接続してメールチェックもできる。さすがに後発だけあって自由度は高いのだが、いかんせんアステルは対応エリアがまだせまい。都内から一歩も出ないのなら問題はないがそういうわけにもいかない。それにデータ通信ならH"の方がまだまだ上だ。手持ちの通信ケーブルはDDIポケット専用だ。そういうことを差し引いても、手を出してみたい気持ちはあるがここはぐっとこらえることにする。最初はよくても、というやつだ。それはともかく早く寝た方がいいな。
2000/12/25(Mon)
 今月で今のところをやめることにした。代表の人にも伝えた。まだはっきりとは決まっていないが、少しずつ見えてきた。このままでは不安や悩みにまみれてらちがあかない。一度リセットして今の自分を優先させることにする。
 帰りにDDIポケットのfeel H"やアステルのドットi対応機種を物色してみた。どれもフリップタイプのH"から乗り換えるにはもう一押し足りない。もともと通話にしか使っていないのだ。もう少し待つことにする。BON JOVIの「LIVIN' ON A PRAYER」が流れてきた。相変わらず燃える曲だ。思わず口ずさんでしまいそうだ。考えてみれば、今の状況に合っているかもしれない。いつかきっとうまくいく、そう祈りながら生きている。
 最近ここが東京だということを忘れることがよくある。まあ中野だからかもしれないが、まだ地元で暮らしているような錯覚を覚える。とはいえ地元との大きな違いは、思い立ったら(すぐ)行動に移せる余地があるというところだろうか。
2000/12/24(Sun)
 前に進むために模索中。と書くと、またもや後ろ向きになりそうだが。なるべく気楽に、いろいろ考え中。
2000/12/23(Sat)
 ケーキが届いた。夕方、魔が差した。一気に食べた。クランベリーレアチーズケーキだ。途中で苦しくなったが、それでも食べつくした。当然ながら、腹が下った。出かける直前に二度トイレに駆け込んだ。気分が悪いので何か買おうと入ったコンビニは、クリームのにおいが充満していてますます気分が悪くなる。歩きながら小さな紙パックのジュースを飲んだら、トイレに行きたくなった。目的地まで我慢した。歩いているうちに顔が青ざめていくのがわかる。危機一髪で間に合い、ぶちまけた。勢いがよすぎてアパートやコンビニのトイレでないことに感謝した。軽く後始末して、階段を下りた。
 いつもならショッピングモール内で何かしら買い物をしているところだが、今回はさすがに買う気が起きない。立ち読みをしていると、女の人がケーキの箱を持って立っていた。そのうち友達が来ていなくなった。男でなくてほっとした。いつもじいさんばあさんが店番しているだけの酒屋で、若い女の子たちが呼び込みをしていた。客にワインを勧めている。そういえばやけに女の子の呼び込みが目立つ。日本では明日がクリスマスだからか。ちょうど週末だ。松屋でカレーセットを食べた。なぜみそ汁がついてくるのか疑問だったが、このみそ汁が助かった。やはりいつものセット並にしておけばよかった。非常に具合が悪い。吐き気もしてきた。こんな時は銭湯に行こう。もう当分甘いものはいらない。ケーキは見たくもない。自業自得だ。またトイレに行きたくなった。すべては用を済ませてからだ。
2000/12/22(Fri)
 自分にはいわゆるコスト感覚というやつが欠如している気がする。特に仕事と時間に関して、あまり頓着していない。危険だ。最近、来月のことが気になってしょうがない。明日をもしれない身の上はともかく、宙ぶらりんな状態はストレスがたまる。まあせいぜい準備しておくしかないか。切るなら早く切ってくれとは口がさけても言えない。そんな場合でもない。こういうときは、あまりコミュニケーションを取ってこなかったことを後悔する。
2000/12/21(Thu)
 これまでさまざまな閉店時間に居合わせてきたが、ついに終電に乗って仕事から帰ってくることになった。自分の手際の悪さが原因なのだが、これについてはなんかもうどうでもよくなってしまった。ホームに立っていると、ある女の人が気になった。あたりを歩き回り、恍惚とした表情を浮かべている。たぶん少し酔っているのだろう。顔が好みなので、柱にもたれかかりながらちらちらと見ていた。そういえば今日は冬至だったらしい。クリスマスもすぐそこだ。いつからクリスマスは独り者にはどうでもいい日になったのか。忘れていたが、一か月以上前にケーキを注文していた。あさっての午前中に届く。「神田川」に出てくるような部屋で一人さびしくケーキを食べてどうする。かといって誰か呼ぶのもめんどくさい。それもあんまりだ。
2000/12/20(Wed)
 電車の中で女の人がSPEEDの曲を聴いていた。離れていてもはっきり聞こえるのだから、よっぽどの音量なのだろう。目がうつろで、心ここにあらずといった表情だ。顔はちょっとYOUに似ているかもしれない。ふと自分も同じようなことをしていないか不安になった。別にとがめるつもりはないが、気づかぬうちに他人を不快にさせているということはよくあることだ。自分が書いた文章の誤りは、読み返しても見逃すことが多いもの。まあそんなことを考えても、今さらどうなるものでもない。「こと」ばっかりだ。
2000/12/17(Sun)
 大学の時の寮の先輩たち3人と東京駅の飲み屋で飲んだ。気持ちいいくらい酒が進み、一児の父親となった先輩が途中で帰らなければやばかったかもしれない。部屋に戻る前に、せっかくなので近所の本屋でアフタヌーンを立ち読みした。雨がひどくなってきた。酔いが回って、かなり具合が悪い。
2000/12/16(Sat)
 園子温監督の「うつしみ」に圧倒されぎみ。アーティスティックかつダイナミックな、ある意味では男のロマンに猫まっしぐらのジェットコースタームービー。中野武蔵野ホールで上映中。今なら(今年は23日まで)園子温監督を回顧するレイトショーとして、青春のむなしさを描いた「自転車吐息」も上映中。来月は「部屋」「桂子ですけど」「風」。行かなきゃ。詳しくはwww.sonosion.comまで。
2000/12/15(Fri)
 不注意と要領の悪さで散々な一日だった。鶏か、自分は。それはともかく、よくわからないが知りあいができてしまった。出勤途中に道を聞かれて教えた。普通ならそこで別れるところだが、その男はいろいろと話しかけてきて最後には携帯の番号交換もしてしまった。友達作りの一環として(?)演劇をやっていて、自分にぴんと来たらしい。別れてから、やばそうだったらひけばいいやと思った。演劇をやっている時点でまともではない(悪い意味ではなく)。結局、夜遅く電話していろいろ語ってしまった。話の流れとはいえ、いきなり長々と身の上話をするのもどうかと思う(自分が)。男はひとつ年上で、金融関係の会社に勤めているらしい。まだ仕事中で会社へ向かう途中だという。電話が終わる頃には日付が変わっていた。いろいろ苦労してるねと言われたが、それには負ける。まったくおつかれさまだ。さてどうしますか。最近の口癖。今度こそ、途中で投げ出さないように。興味本位で動くにしても。
2000/12/14(Thu)
 急に夜ポテトチップが食べたくなったのでコンビニに行った。ちょうど「最終兵器彼女」の3巻があったので読んだ。平凡な日々を心から愛するよ。気づくのはいつも失ったあとだ。できれば悩まずに暮らしたいが、そんなことはとうてい無理だとわかっている。どうにもこらえ性がない。自分が受けている重圧は他の人よりかなり軽いはずだ。もっと要領がよく、頼りがいを感じさせる自分であればいいのだが。昔のコマーシャルではないが、反省だけなら猿にでもできる。
 アパートに戻る途中で一組の男女を見かけた。責める男に、泣く女。自分には、とんと縁のない光景だ。そのうちかけらでも探しに行こうか。それにしても、すべてが中途半端だ。少しは頭を使えよと、他人でも言いたくなる。
2000/12/13(Wed)
 ふとんの中でうだうだと考えていたら、急に危機感を感じてやる気になり休んだ。職安で一通り調べたあと外に出た。ふと窓の外の景色を見て驚いた。刑事ドラマなどのオープニングによく出てくる「大都会」そのものだった。考えてみれば当然の話ではある。ここは新宿、エルタワーの23階だ。今さらながらあまりのビルの多さにめまいがして、笑えてきた。そんなことは自分にはどうでもいい。そう言い聞かせた。
 やはりというか何というか、かなりの時間を本屋で費やした。たまたま「コマネチ! 2」を立ち読みしたが北野武の娘はかなりわがままだ。甘い考えで人生をなめている気がする。求人情報誌を立ち読みしていたら頭が痛くなってきた。人のことは言えない。この分ではまっとうな社会人にはなれそうもない。日本語教師の方はかなりその気になってきた。もう少し情報を集めてから踏み出すことにする。そのためにコンビニの夜勤をしようかと思っている自分が怖い。今の編集関係で探すとか派遣とか他にもあるだろうに。まあやる気になっているときが勝負だ。
2000/12/12(Tue)
 思いっきり寝坊してしまった。目覚ましをかけ忘れたとはいえ、たるんでいる。最近自分の体調不良の原因に思い当たった気がしたが、それは認めづらいので気がつかなかったことにしている。まあ元はといえば、自分の受け身な態度がいけないのだが。あとは目。
2000/12/11(Mon)
 知識として知ってはいても、実際にやるとなると当然ながら別問題だ。何でもそうだが。それはともかく、帰ってくるとアパートの入り口近くに人影があった。じょうろで水をまくようないやな音が聞こえる。玄関のすぐそばに男がいた。目があった。戸を開けて中に入ると、男は立ち去った。家の前で立ち小便するとはいい度胸だ。場所を考えろ。我慢してコンビニへ走れ。他にあるだろう。
2000/12/10(Sun)
 借金返済や資金面は3年計画でなんとかなりそうだ。ということで日本語教師をめざすことにする。海外移住の手段として。問題はその後だ。それはそのとき。いきなりどうしたんだという感じだが、当面はそれで行くことにする。
2000/12/9(Sat)
 手段のために目的をつくろうとしている。
2000/12/8(Fri)
 また休んだ。今日も昼過ぎから行動開始。体調不良を押していろいろ出かけ、少しずつ考えてみた。方向は見えたが、ますますわからなくなった。
2000/12/7(Thu)
 休んだ。
2000/12/6(Wed)
 結局休まなかった。まあそれでよかったと思う。
2000/12/5(Tue)
 どうも風邪をひいたのか体がだるい。そんなときほど、どうでもいいことに目がいってしまう。朝の列車では本を読んでいる人が多い。自分のそのひとりだ。今日も続きを読もうとすると、幼稚園児たちがわらわら乗ってきた。向かいにいたじいさんは何もこんな時に乗ってこなくても、とつぶやいて降りた。車両を変えたのかもしれない。若い保母さんふたりとおばさんが付き添っていた。おばさんはさすがに手慣れた調子で、子供たちに声を掛けてまとめている。子供が苦手な自分には逆立ちしてもできない芸当だ。逆立ちもできないが。子供たちが降りるとき、たまたま一緒に降りることになった女の人が手助けしていた。おばさんは車内の人々に「どうもご迷惑をおかけしました」と言って立ち去った。さすがだ。ドアが閉まったあと、やれやれと顔を上げたら近くのおっさんと目があった。目が笑っていて肩をすくめたような気がした。
 帰りの電車の中、会社帰りの男女が乗り継ぎの話をしていた。話しかけている男はスーツを着ていなければ学生に見える(人のことは言えない)。着信音が聞こえた。女の方が携帯を取り出し、慣れた手つきで操作をはじめた。初老のサラリーマンがちらちらとその携帯を見ている。つめが長い。女の人の顔をよく見ると、ナチュラルメイク派なのか、あまり化粧の感じがしない。目がきれいで輝いて見える。男の目は所在なさげだ。今度は敬語で何か話しかけた。やがて新宿に着き一斉に人が降りた。
 頭がはげた白人のおっさんが、がらがらの座席の一番端に座った。年増の女の人が座ろうとして、おっさんは少し横に移動した。知り合いの雰囲気がただよっている。中年のサラリーマンが、その様子に一瞬立ち止まってから降りていった。女の人がおっさんに何か話しかけている。偏見かもしれないが、外国人ははげても様になる。できればはげたくない。日本のはげのおっさんというと、なぜか竹中直人と井手らっきょが浮かんだ。井手らっきょは剃っているだけだ。駅を出てからはまっすぐ帰った。それにしても頭が痛い。途中クリーニングやがまだ開いていたので、敷きパッドを受け取った。これでもう大丈夫だ。部屋に戻ると寝そうになった。夕食の準備をしながら明日休むかどうか迷った。そこで迷わないでくれ。
2000/12/4(Mon)
 最近目が痛い。一日中パソコンの前にいるような生活だし、しょうがないのか。事務所のパソコンの前では、普段かけないめがねをずっとしている。めがねをかけないでパソコンを使うと、つい顔を近づけてしまってよけい目が疲れる。どこかの雑誌にレーザー光線で近視を治療するという広告が載っていた。それで本当に治るのか。自分の場合は遺伝で乱視、不摂生で近視。乱視は劣性遺伝子で、普通は男にしか遺伝しないらしい。近視はともかく、乱視は非常に困る。
2000/12/3(Sun)
 雑誌をめくりお茶を飲みながら先のことを考えた。妄想ばかりがふくらんでいく。京都に引っ越してだらだらと暮らす。あるいは金をためて東南アジアかヨーロッパに不法滞在する。そうでなければ、ここでドラァグクイーンになる。大人になれよ、自分。地に足つけて。当然ながらどれも遊びでできることではない。やるとなればそれ相応の覚悟が必要だ。30過ぎてから後悔しないためにも。そう、そこが重要だ。実家の両親のことも気になる。それをいいわけにして思いとどまっている。そういえば先輩も不本意なところでもいいからどこかに勤めて、金をためながら資格取得の勉強をするようなことを言っていた。ここはやはり派遣会社にでも登録して、地道に働くのが現実的な選択かと思う。金がたまったらどこへでも、好きなところへ行けばいい。一番いいのはとにかく行動に移すことだろう。理屈ばかりで先へ進んでいない。このままではすべてが中途半端に終わってしまう。思い返せば、他人のおかげで今の自分があると言ってもいいほど主体性がない。

追記:本屋で立ち読みしながら頭の中を整理した。基本路線はつかめた(というか特に変更なし)。とりあえず気楽に行こう。幅を広げていけばそのうち得る物もあるだろう。ミニ株を超長期運用するような気持ちでいこう。ポイントは最期。
2000/12/1(Fri)
 急に危機感に襲われて昨日のようなことを書いた。どうも予感は的中してしまったようだ。次の仕事を見つけなければならなくなった。このままいけば来年、5月29日に25歳の誕生日を迎える。今働いている事務所では、25歳以上の人をアルバイトとして雇わないという。かといって社員として雇うつもりはないそうだ。就職活動するんだったら、事前に言ってくれれば休みを取ってもいいよ、とのこと。つまりそういうことだ。
 帰り道で今までを振り返ってみて、最近感じていた違和感の正体に気づいた。いつの間にか頭ががちがちに固くなり、独りよがりになっていた。自分がわかっているからとぞんざいに進め、結局同じことをやり直している。確かに自分だけがわかっていても、相手に伝わらなくては意味がない。それではこの業界で生きていけないと忠告された。夕方の電話で話題に上った、以前ここでバイトしていた人の話を思い出した。なんでも新しい職場で、3か月と持たなかったらしい。悪い癖は直らなかったそうだ。話をきちんと聞けず、ただ言われたことをやるロボットのような子、と形容されていた。わきで聞いていて耳が痛かった。残念ながら自分も仲間入りしつつある。
 スーツを着る仕事がいやで、地元で一生を送りたくないと思っていた。特に何も考えず、売りもないままに上京して早2か月が過ぎた。流れに流されて今ならどんなことでも、さも昔からやりたかったことのように思えるかもしれない。タイムリミットまであと半年もない。また試されている気がする。世捨て人になるにはまだ早い。まいったね。

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