* b e a u t i f u l - 7 *

2000.5.5〜2001.3.26

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2001/2/27(Tue)
 北品川駅のホームに降り立った途端、花火のような線香のような煙のにおいがして、懐かしさがくすぐられた。近くに銭湯があり、同じにおいがした。あれは湯を沸かしておくためのものだったのか。
2001/2/24(Sat)
 今日は予定では弘前にいるはずだったのだが、金銭的な都合から行けなくなったのでバイトをしていた。勤務中に電話がかかってきて、夜勤も入ることになり初の連勤となった。日勤も夜勤も定時より早く終わった。日勤ならうれしいのだが、夜勤の場合は複雑だ。今回はちょうど終電が出たあたりの時間に終わった。場所は池袋。これがもっと遠いところなら、素直にファミレスかどこかで始発まで待っただろう。地図を見たらなんとかなりそうだったので歩いて帰った。ひたすら明治通りを進み、靖国通りに出て青梅街道を歩いた。新宿に出てからは、気持ちが急いてアパートまでの道のりが非常に遠かった。所要時間、約2時間30分。途中から雨がやんだのがせめてもの救いだった。
2001/2/23(Fri)
 軽率なミスにより、自分の迷走に歯止めがかかったようだ。やはり今やるべきことをきちんと見極め、休むときは休まなければ。他のことはやったが、肝心のことができていない。気分転換に新聞を読み、ラジオを聴いた。ビンゴ。ちょうどよかった。少しは無知が埋められた気がする。えらそうだが、たまにはラジオもいい。明日は早い。
2001/2/22(Thu)
 せっかくの休みだというのにむだに過ごしてしまった気がする。きちんとメリハリをつけなくては体がもたない。効率も悪い。
2001/2/21(Wed)
 たまたまあるサイトを訪れたことが転落のはじまりだった。コンテンツをのぞくうちに、今まで押し隠していた負の情熱に支配されてしまった。改めて「それ」が自分の基礎を構成していることを思い知る。認めるしかないのか。
2001/2/20(Tue)
 警備の方もなんとなくつかめてきて慣れてきた。夜は寒く、たまに眠りそうになるが、もともと生活が夜型に近いので特に問題はない。移動が多いので歩き疲れるが、今の時点ではおもしろいかもしれない。昨日は千駄木駅から上野御徒町駅近くまで歩いた。はずかしながら、その時に初めて「おかちまち」と「御徒町」が頭の中でつながった。今日は浅草駅から現場に行き(本当は田原町の方が近かった)、その日の班長と蔵前から帰った。地図が本当に必需品なので、少しは詳しくなりそうだ。とりあえず素直さを発揮している。
2001/2/19(Mon)
 新聞勧誘員に対する態度によって、その人のお人好し度がわかるかもしれないとふと思う。申し訳ないが、どうも新聞は紙のむだづかいのような気がしてならない。あれば読むが結局はゴミにしかならない。これが本なら話は別だが、ネットにつなげるから言えることかもしれない。といいつつ、新聞を取ることにした。
 ひさしぶりにサイゾーを読んだ。表紙は黒澤優だった。好きな女性タレントを聞かれても、「特にいない」と答える自分だが、彼女にはかなり注目している。いろいろな雑誌の編集長にインタビューする「ザ・マガ人」のコーナーに、宝島社で出している女性誌「sweet」の編集長が登場した。あまりファッション誌の編集長っぽくない人だったが、「かわいい女の子を見るとそれだけで幸せ」的な発言にぐっときた。この女の人の1ページのために、今月号を買ってもいい気がした。そんなバカなことを次の日の夜勤中、ふと思った。
2001/2/18(Sun)
 やたらと眠い。タイミングを計ったかのように、米やらなにやらいろいろなくなったので買い出しに行った。歩いている途中で以前ちらっと書いた「私的ブックマーク集」のデザインについていろいろ考えてみた。メインのコンテンツをほったらかして、メモ書きにこだわるのも変な話ではある。
2001/2/17(Sat)
 初現場。道を間違えてぎりぎりになってしまった。立っている間、なぜかTOKIOの曲が頭の中を流れていた。定時いっぱいまでかかったが、本当なら午前中で終わってもいい工事だったらしい。帰りに食料を買い込んだ。部屋に戻りやっと落ち着いた気分になる。非常に眠い。以前の仕分けバイトよりはよっぽど楽だが、やはり体が慣れるまでが大変だな。夜はやたら寒いんだろうなあ。
2001/2/16(Fri)
 研修最終日。健康診断があって血圧を測った。確か上が107で、下が53だった。低いとは思っていたがそれにしても低すぎる。自分のマイペースぶりはもしかしたらそのせいかとも思ってみる。明日は休もうかと思ったが、人が足りないらしく日勤をすることになった。
 口座の残高照会をしてびっくりした。かたじけない。あとでちゃんと返すよ。老後に対する期待の高さがうかがえる気もする。23区の地図を買い、先月の家賃を払った。だが2年前の約束は果たせそうにない。無理をすれば元の木阿弥だ。寮の同期連中で温泉、行きたかったなあ。明日の準備をしていたら寝るのが遅くなってしまった。
2001/2/15(Thu)
 研修が終わって戻ると、たまっていたメールの整理をした。それが終わると本を持ってふとんに潜り込んだ。研修中は早めに床についている。読みかけだったロバート・ハリスの「エグザイルズ」をめくっていると、なんだかんだと理由をつけてもただ自分は放浪したいだけなんだと素直に思えてくる。
2001/2/14(Wed)
 もともと少なかった研修生がさらに減ってしまった。残るは未経験者のみ。どういう話の流れでそうなったのかは思い出せないが、自分のにっちもさっちもいかない生活を語ってしまった。さすがに誰も自分が研修が終わると一文無しになるなどとは思っていなかった。とにかく人から借りるしかない。研修の間あまり質問はしなかったが、他の研修生とはよく話した。ひさしぶりの会話に飢えていたのか。
 結局、親を頼ることにした。今度こそ無心は最後だ。申し訳ない気持ちでいっぱいになる。タイミングが良かったのか、母親は実家から帰ってきたばかりだそうで、ちょうどそばに父親がいなかった。母方の祖母が亡くなったらしい。母方の実家の住所と電話番号を聞いた。そのうち手紙を出そう。
2001/2/13(Tue)
 今日から研修だ。ありがたいことに弁当がつく。弁当にはみそ汁がついていた。あっという間に平らげてしまい、午後からは眠気をこらえるのが大変だった。先方の事情で早めに終わって助かった。今までたまっていた疲れが出たのか、体が非常にだるい。
2001/2/12(Mon)
 またいろいろ売りに行った。これでなんとかもちそうだ。早く金を稼がないと塩をなめる生活になってしまう。道を歩いていたらこんな声が聞こえた。

 エクセルシオールカフェ前、中年女性「ああ、スタバの偽物でしょ」
 モスバーガー前、中年女性「ハンバーガーっておいしいとは思わないけど」

 そうかもしれないが、わざわざ言うことではないだろう。まあこうやって書くことでもないが。それはともかく銭湯には当分行けない。ああ湯船にゆったりと浸かりたい。ここへきてまだ4か月半しかたっていないというのに、かなりの月日が過ぎてしまった気がする。
2001/2/11(Sun)
 気分転換に散歩がてら、駅の近くの本屋で立ち読みをした。客の中に奇声を発する人がいてどうにも気になってしまった。他の人は気にならないのだろうか。それとも気にしないことにしているのか。不謹慎だが、精神科医に感心した。外の方がぽかぽかして気持ちがいい。部屋の中ではついついストーブの前にもたれかかってしまっていた。寒さのレベルが違うが、高校のとき部活で剣道着に着替えたあと、ストーブのまわりに固まってだべっていた頃を思い出す。のどが渇いた。
2001/2/10(Sat)
 ひたすらMacの前である作業をやっていたので、頭がもうろうとしてきた。能率を上げるためにひたすらCDをかけていたが、さすがに疲れてきた。ラジオの選局をいじってみる。NHK-FMでジャズが流れていたのでそこにした。曲が終わると女の人の声でバンドの紹介があった。つのだ☆ひろのバンドらしい。そうだったのか。「メリージェーン」だけの人じゃなかったんだなと今さらながら思った。その番組が終わるとラジオドラマが始まったので、J-WAVEに替えてみた。ベンチャーなどの起業する人を応援する番組が始まったところらしい。どうもいかにもDJっぽい(巻き舌を駆使してそうな)語りにはなじめない。もともとラジオは聴いてこなかったので、慣れていないだけかもしれないが。各界の一歩先んじた人に話を聞くコーナーがあり、今回は海外旅行などを企画しているHISの社長だった。次回は押井守監督らしい。「Avalon」観たいな。
2001/2/9(Fri)
 用事を済ませるついでにいろいろ売りに行った。売るものの選別。ここで自分がどう思っているかわかり複雑な気分だ。マンガを売りに行った先では、店員が皆コスプレをしていた。ひとつかふたつしか元ネタがわからなかったが、服はどうしたのだろう。私物だったらすごいのだが。帰ってきてからさらに複雑な気分。なんとかNTTの料金は払った。電話だけは止められるわけにはいかない。だが電話機が故障ぎみ。通信の方は問題ないし、普通の通話はPHSでやればいいが、かかってこないのは非常にまずい。メールをチェックしていたら、編集スタッフの募集があった。かなりひかれるものがあったが思いとどまった。陰でいろいろやっていることの関係で、昼間の仕事はできない。他にもいろいろ事情はある。まあとりあえず、今は生活基盤を築くのが先決だ。これ以上時間と金をむだにはできない。
2001/2/8(Thu)
 長かったバイト探しもひとまず片付いたようだ。結局最初にやろうと思ったバイトとはそうは変わらない。夜勤で働くことになる。13日から4日間の研修を経て正式配属となる。警備スタッフ、よく道路などの工事現場などに立っているあの人だ。現場は電話工事が多いらしい。こういうバイトは今まで避けてきたのだが、今回は今日受けたところになんとなくぴんときて、金銭的にもにっちもさっちもいかなくなっていたのだ。面接ではひさしぶりに自分のキャラクターが炸裂してしまった。あとはなんとか金を工面しなければ。
2001/2/7(Wed)
 パンの製造スタッフの面接に行った。たまたま他の人と一緒に面接を受けることになり、少し気が楽になった。その女の人は今までケーキ屋とかパン屋で働いていて、将来はパートナーと一緒に店を出したいらしい。履歴書もびっしり黒かった。すごいね。自分は相変わらず。
 イニシャル占いなるものがあると聞いたので昨日やってみた。結果は以下の通り。

 なにかに突出することはないかわり、なんでも平均的にはこなせます。「ソツのない人」というとわかりやすいでしょう。自分の意欲を徐々に高め、同時に着々と準備を進めていくのが上手。たとえば試験を控えているなら、少しずつ勉強をし、やる気を高め、試験当日に最高のコンディションに持っていく。そういう調整が自分でできる人なのです。恋愛も綿密に作戦を練り、それに沿って相手にコンタクトしていきます。衝動的に告白したりはまずないでしょう。

 そのわりには思いつきで行動していたりする。それにしてもどの占いでも器用貧乏っぽいことはよく言われる。「広く浅く」に終わってしまっているところもかなりある。本番に向けてイメージトレーニングならよくやる。むだな想像力だけは人一倍ある。
 銭湯に行ったらばあさんに、ここ1時で終わりだからそのつもりで入ってねと言われた。このところ最後に出ることが多かったので、すっかりマークされてしまった。
2001/2/6(Tue)
 なんだかんだといっても結局やるしかないのだな。やるか、やらないか。それだけだ。最後はそこに落ち着く。甘えたことを言っている場合ではない。
2001/2/5(Mon)
 今日もフロム・エーもめくりながらいろいろ考えてみた。以前よく参考にした本をめくりながら考えた。今自分がとっちらかった状態にいるのは、二兎どころか三兎も四兎も追いすぎてしぼり切れないからだろう。別に可能性を追うのは悪くない。ただ、追っているうちに何がやりたいのかわからなくなり、どうでもよくなってしまうのは避けたい。今までを振り返ると自分が最も力を発揮できるのは、やはり目標に向かってまっしぐらなときだ。ここはなんとか、発想の逆転でもともとの目的にぴったりな環境づくりができないだろうか。この期に及んでこんなことを書くのもなんだが、やはり自分の欲望には忠実にいきたいものだ。ラジオからキャロル・キングの「You got a friend」のカバーが流れている。やはり名曲だ。景気づけにBON JOVIの「CROSS ROAD」をかけた。
2001/2/4(Sun)
 今日は立春。月並みだが春が早く来てほしいこの頃。あれだけ泣き言を書いたにもかかわらず、友人その他には相談しようともしない自分が何ともいえない。また占いサイトめぐりをしてしまった。これではあやしい人々につけ込まれそうだ。それはさておき、今回のヒットは皇帝占運術の部屋に。

「目に涙より輝きを」

今は八方ふさがり。
ここをこらえれば運気は上昇する。
苦しくとも涙は見せず、小さな喜びを見出すこと。

 偶然とはいえ、今の状況にぴったりだ。占いはある意味カウンセリング業だが、今回はまさにその通りだ。ひさしぶりにB'zの「IN THE LIFE」を聴いている。
2001/2/3(Sat)
 というわけで面接に行った。場所は自主制作などのインディーズCDを扱う店の2階にあり、一瞬迷ってしまった。そこでも自分の目的について語ってしまい、そうなると難しいですね、と言われてしまった。まあ計画がうまくいけば、1年とたたずにやめることになる可能性もありうるのに、長期でずっと働けますとは言いにくい。それに自分は社員になって独立どうこうする気はまったくないし、すぐやめることになったら失礼だという思いもあり社員になる気は今のところない。こう書くとそんなわがままで本当に働く気はあるのかと言われそうだが、変なところで偏屈になるのが自分の悪い癖だ。他意はない。状況が見えているのかという声も聞こえそうだ。結局だめだったら他のところ探しますので、できれば早めに結果を知らせてくれると助かります、とまで言ってしまった。いいのかそれで。
 帰りにふと古着屋が目に留まったので近寄ってみたら、古着屋なんかではなくゴスロリな服(簡単に言えば西洋人形が着るようなフリフリの黒い服)を売っていた。別にロリータ系が嫌いなわけではないが、黒となるとまた別で、妙な圧迫感とオーラに気圧されて早々に立ち去った。夜中にそのことを書き込もうと思い、詳しそうな子のサイトに立ち寄ったが、気が引けてしまった。その子は中高一貫のエリート女子校に通っているが、今度別の高校に進学しようと受験におわれている。なんでもうつ病持ちの家系で、自分もうつでよくリストカットしたくなるという。中学生という微妙な時期に、自分の気楽な生活からはうかがい知ることのできない過酷な体験をしているわけだ。まあこれは自分がひとりではなくて、どこかで自分を思ってくれている人がいる、と気づくことで少しはましになるかもしれないが、あいにく自分には何とも言えない。中島らもや原田宗典に聞いた方がいいだろう。
 かくいう自分もうつではないが、かなり弱気になっている。どこかに書き込みしたように、ひたすら本を読んだりテレビに夢中になっていればよかった生活は大学1年を境に終わってしまった。自分とまわりのことだけを考えていればよかった生活も卒業してからはできなくなった。今はひたすら見えない魔物と戦っていかなければならない。何もかも投げ出して逃げたくなるが、逃げても閉塞した状況が待っているだけだ。ものは考えようとか、気の持ちようでどうにでもなると言われればそれまでだが、進むたびに何かをなくしていくような気がする。いつも人を頼りにして、特に考えることのなかった自分への報いなのかもしれない。泣いてどうなるものでもないが、涙があふれて止まらない。
2001/2/2(Fri)
 さて、今日も自分はアルバイト情報誌をめくっている。かなり選択の幅が狭まってしまった。まあ自分でせまくしているだけなので、そこは妥協すればいいのだがそうもいかない。もっともこの期に及んでこんなことを言っている時点でどうかとは思う。貯金も底をついた。滞納の危機がひしひしと迫ってきている。どうも自分は自分のことばかりを主張しすぎて、あまり相手のことを考えない(あるいはわかっていても無視する)傾向がある。そんなわけで面接においても自分の目的を主張することが割合多く、あまりそこに入ってどうこうとは言わない(あるいは考えられない)ことが多い。もちろん先方にとっては金を払って雇うのだから、自分のところに利益をもたらしてくれるような人間が欲しいに決まっている。そんなわけで面接における自分は使いづらそうな人間であるに違いない。もう少しコミュニケーションがうまくて、元気はつらつとしていれば、また違った結果にもなるのだろうが、それは考えないようにしている。とりあえず明日とある新聞配達の面接を受けることにした。新聞配達にむいていなさそうな気もするが、そんなことをいっては自分にむいている仕事などなくなってしまうだろう。
2001/2/1(Thu)
 抜けるような青空は気持ちがよく、自然と気持ちが上向きになる。逆に通勤ラッシュや帰宅ラッシュ時に駅のホームの階段を上っているとめまいがしそうになる。顔を上げると背中の洪水だ。だからみんな下を向いているのかもしれない。足下に気をつけているだけかもしれないが。あるメールマガジンを読んで初めて知ったが、実は空では光の攻防が繰り広げられているらしい。
 太陽の光のうち、人間の目に見える可視光線は、七色の虹(赤・橙・黄・緑・青・藍・紫)のようにいろいろな色に見えている。この色の違いは光の波長の長さによるもので、赤は波長が長く、紫は波長が短いことが原因になっている。また波長の短い光ほど、分子などの障害物にぶつかると散乱し、波長の長いものは、そのような障害物にはぶつからずに通過するという性質がある。そのため波長が短めの「青の光」は大気中を通過している間に散乱してしまう。そのときのかけらが見えて「青い空」になるというわけだ。これが朝や夕方になると、空気の層が厚くなってかけらさえも届かなくなるので、散乱しない赤や橙の光が目に付くことになる。夕暮れ時のいわゆる「マジックタイム」は一大スペクタクルだが、普段の空も散っていった光の亡骸だと思うと味わい深いものがある。

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