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2001.4.28〜2003.8.31

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2001/6/30(Sat)
 めずらしくモノクロの夢を見た、ような気がする。夢は願望転写機とか脳内映画館だと思っているが、他の人はどんな夢を見ているのか少し気になるところだ。以前はあまり気にしなかったが、まだ日も高いうちから他の掲示板で人の書き込みをのぞいているのはなんとなくむなしい。深く考えないままに日々が過ぎていく。自分は幸せな人だ。おめでたいとも言える。そういえば明日から7月だ。

 大学の先輩にひさしぶりに電話をかけた。自分は知らなかったが地元に戻っていたらしい。近況報告をかわしつつ話を聞いてもらった。改めて行き当たりばったりな自分に気づく。社長に会った。これでひとまず無一文ではなくなった。目の下の大きなくまができている。話を聞くとすごいことになっていた。なんと言っていいものやら。

追記:未払い分はまとまった金が入り次第、小分けに振り込まれそうな勢いだ。全額振り込まれるのはいつになるのか。事情はわかったが、できるだけ早く。あるだけましかもしれないが。
2001/6/29(Fri)
 つくづく自分は甘いというか人がいいというか、のど元過ぎれば熱さを忘れる人だと思う。不安が的中して入金はなかった。ひたすら電話をかけ続け、やっとつながって事情を聞くと元専務(新会社の社長)に持っていかれたらしい。そりゃそうだ。誰も2か月給料もらっていない。自分には明日直接いくらか渡して、残りは月曜日ということになるようだ。今度こそきっちり払ってほしい。
 今日は埋調(埋設管調査)ということで役所に行って図面をとってきた。これまでは他の人と会社の車で行ったが今回は自分一人、車の運転はせずにすませたい。というわけで電車だ。そういえば列車と電車はどう違うのだろう。なんとなくはわかるが、いまいちすっきりしない。帰りは下校時間にあたり、向かいの扉に寄りかかって本を読んでいる女の子を穴の開くほど見つめていた。思いっきり気づかれていたとは思うが、あるしぐさにそそられてしまったのだからしかたがない。こちらは作業服。あやしすぎる以前に馬鹿だ。会社がある駅で降りなければならないということが非常に残念だった。ホームに降り立った途端、大粒の雨が降り注いだ。
2001/6/27(Wed)
 明日は待ちに待った未払い分の給料が入るとされた日だ。確実に振り込まれていることを切に願う。本来ならば当然のことだが、今までそうではないことが多々あった。祈りたくなるのも無理はない。はったりが多い社長だが、これだけは是が非でもおこなっていただかなくては、あさってから仕事に行けない。米も残り少ない。催促の電話がかかってきた。必要以上に堕ちる気はない。そもそも自ら身を落とそうなどと、普通は考えもしない。
2001/6/26(Tue)
 夏至もとうに過ぎ去り徐々に日が短くなっていくのがわかる。温度計は33度を指している。日も暮れて窓を閉め切った部屋で、Tシャツとパンツ一枚で汗をたらしてMacの前に向かっている。虫除けの線香もある。うるさくてあまり役に立たないが小さな扇風機もある。だが使わない。虫除け線香というと夏休みが浮かぶ。6月中に扇風機を出しては負けた気がする。それで体調を崩しては元も子もないが、本当に我慢できなくなるまで使わない気がする。代わりに湯を沸かして茶を飲んでいる。やはり甘いだろうか。それにしても the brilliant green のヴォーカル、川瀬智子はしゃべりが馬鹿っぽすぎる。26歳と聞いて少々複雑な気分だ。まああまり人のことは言えないのだが。
2001/6/23(Sat)
 ブックオフに本を売りに行った。これで当分の間は売りに行かなくてもすむだろう。立ち読みしたあと、6/17に書いたfeelH"第1号端末、J90の後がまさがしをした。現行のfeelH"端末にはどうもこれといったものがない。とりあえず新宿西口方面で旧機種探しをした。展示されている中ではJ81が一番気に入ったが、いかんせん在庫がないという。せっかくなので普段は行かない東口方面へ足を延ばしてみた。それが功を奏したのか、初めて行ったビックピーカンでぴったりなものが見つかった。
 今では販売終了したと思われる、H"以前の32K接続までしか対応していないPHS、XIT(ザイト) ISD-P67だ。もの珍しさにひかれて手に取ったが、いじくりまわしているうちにかなり気に入ってしまった。曲線を多用した淡い青とくすんだ白の下手すれば安っぽくなりそうな(まあポップと言えなくもない)デザインで、現行機種と比べても明らかに小さくフリップ式だ。ケンウッドなので音も悪くはないだろう。店員さんに頼んで取扱説明書(かなり薄い)を見せてもらうと、必要な機能は押さえていてちょうど欲しかった機能(累計通話時間の表示)もついていた。feelH"と比べると感度や音がかなり落ちますよと強調されたが、新規契約することにした。
 部屋で使った感じでは可もなく不可もなくというところだ。よけいな機能はほとんどないが、イラスト編集(ドット絵)やアイコンの作成機能には笑ってしまった。H"ですらないので割り切って使えるし、これといって不満な点もない。あえて挙げるならばキーが固いところ、受話音量がやや小さめなところか。明日にでも今のJ90の番号を移しに行こうと思う。カメラ付きのfeelH"からわざわざH"以前のPHSに乗り換えるなんて自分ぐらいだろう。

追記:これといった不安もないかに見えたISD-P67だが、辞書のせいか変換が使い物にならないことが判明した。キーの押しづらさとも相まって電話帳の登録にも一苦労だ。やはり通話専用決定だな。
2001/6/22(Fri)
 今の仕事先は場所柄か、埼玉方面から通っている人が多いようだ。通勤時間が長いので行きも帰りもほぼ確実に座れて非常に助かる。電車の中ではひたすら本を読んでいる。2、3年前に買って読まずにいたものばかりだが、どれもはずれがないのでひそかに感謝している。
 今日は『魔法飛行』(加納朋子、東京創元社)の続きを読んでいた。この本は第3回鮎川哲也賞を受賞した『ななつのこ』の続編にあたる。『ななつのこ』は短大生の女の子が衝動買いした童話集を読んだあと、身のまわりのちょっとした事件を織り交ぜたファンレターを出したことから物語は始まる。思いがけなく届いた返事には事件の謎が鮮やかに解き明かされていた。連作短編集という形を取った長編であり、それぞれの章には作中作として童話が挿入されている。さりげない日常の謎は最終章ですべてがつながり、思わず快哉を叫びたくなるような結末が用意されている。北村薫を思わせるなにげない日常の物語は、本格ミステリとしても普通の小説としても魅力たっぷりで主人公と彼女を取り巻く人々の姿が目に浮かぶ。『魔法飛行』の解説によると作者の「生まれて初めて書いた小説」とのことだが構成の巧みさには驚くばかりだ。
 『魔法飛行』は基本的なところは前作を踏襲しているが、さらに趣向が凝らされている。得体の知れない手紙が気になりながら読み進むうちに、伏線が見事につながりやがてはロマンティックな結末を迎える。思わずアクロバティックと心の中で叫んでうれしくなってしまった。"論理(ロジック)じゃない、魔法(マジック)だ"というタイトルで有栖川有栖が解説を書いているがまさにその通り。読むものがマニアックだと思われている自分だが、これは自信を持って人に薦めることができる。次は『ぼくのミステリな日常』(若竹七海、東京創元社)を読み始めた。うれしくなるような趣向が凝らされていて、これもまたかなり楽しめそうな気がする。
2001/6/21(Thu)
 はじめてCADソフトを使った。一から図面を書くのは時間がかかりすぎるので、スキャナで下書きを取り込みそれを元に作るようだ。これだけ書くと一般的な二次元CGの描き方と変わらないが、実際に絵を描くよりははるかに楽だと思う。わからないところを聞きつつ、かなりの時間をかけて完成させた。初めてにしては上出来だといわれたのでほっとした。慣れればもっと早くなるだろう。以前のことで素地ができていてよかった。帰りに振り込み口座の残高を確かめてみた。言葉通りわずかながら振り込まれていて本当に助かった。これでなんとか持ちこたえられる。あとはきちんと残金が振り込まれれば持ち直せる。それにしてもやたらに腹が減りやすくなった。その前に洗濯だ。上向きかけている感じはするが、まだまだ油断はできない。気がゆるむとどつぼにはまってしまう。銭湯に行ってすっきりしよう。
2001/6/19(Tue)
 初出勤してきた。担当者との顔合わせで、社長に「おとなしいやつですが、まじめでひとつのことをこつこつやるやつで、MacやWindowsも使えるので警備よりは向いていると思います」てな感じに紹介された。またもや心配されたのか、口が足りないやつですがなにとぞよろしく頼みますと強調されてしまった。まあ口数が少ないのは事実だからしょうがないのだが、もうちょっとしっかりしなきゃなあとは思う。仕事は聞かされていたとおり測量の補助。電話工事に使用する現場の図面を作成するセクションのようだ。現場に測量に行くほか、CADも覚えることになるそうだ。職場の雰囲気はかなりいいと聞かされていたが、確かに悪くない。まだなんともいえないがそこそこだと思う。一緒に行動することになる人も比較的合いそうな人で助かった。場所は足立区で埼玉に近く、駅からそれなりに歩くので遠い。なぜか建物が「高原のさわやかなペンション風」でびっくりした。まあまずは基礎の基礎からというところか。
2001/6/18(Mon)
 事態は急転直下、なんとかなりそうだ。まだあやしいが。昨日の夜遅く社長から電話があり、遅れていた給料は確実に28〜29日に振り込まれるとのこと。しかも自分が新会社に行かなかったことを知ると、今なら仕事が紹介できるという。測量の補佐らしい。いろいろ聞いてみて話を受けることにした。まあ残りの給料が本当に入るというのであれば、日払い以外の仕事を新たに探すこともできるのだが。とりあえず今日の電話を待つことにする。
 今日の電話。仕事先や自分が付くことになる人に話をつけてきたそうだ。明日とある駅の改札で待ち合わせをして、それから現場へ行くことになると思われる。さてこれからどうなるのか。今後の見通しは立ててみたが、まさに神のみぞ知るというところだ。そういうことにしておく。

 電気を消して横になった瞬間、すぐに眠れないことがわかり本の続きを読むことにした。まだ地元でバイトしていた頃に買ってそのままにしていた『改訂完全版 異邦の騎士』(島田荘司、講談社)だ。元になった『異邦の騎士』は学生の頃読んで涙を流し忘れがたい1冊となった。その本を読んだ女の子は、ヒロインの女の人にむかつきながら読んだ覚えがあるといっていた。かの有名な御手洗潔シリーズの第1作であり、作者がはじめて書いた小説(出版順では25作目)とのことだが他の本は読んだことがない。再び読んでみると以前と同じようにスリルを味わい、同じところで涙してしまった。話の中にも登場し、作者も感動したというRETURN TO FOREVERの「浪漫の騎士 ROMANTIC WARRIOR」は、あとがきにつられてCDを買ってから今まで売りに出されることなく、お気に入りの1枚となっている。自分が生まれた頃に録音された楽曲は、イントロから電子楽器で演奏されているように聞こえるが、すべてアコーステッィク楽器で演奏されている。演奏者たちのたぐいまれなる技量と練習量には驚きを禁じ得ない。かの有名なチック・コリアが率いたこのバンドのアルバムも、実はこの1枚しか持っていないのだが。さて目覚まし時計が鳴るまでにはまだ時間がある。もう1冊読もうか。
2001/6/17(Sun)
 最近「携帯電話、乗り換えるとしたらどこのキャリアのどの機種が自分にとってベストか」「もしノートパソコンを買い換えるとしたらどれが自分にとってベストか」ということを調べるのに熱中してしまっていた。我ながらバカだとは思うがとある掲示板の書き込みに付いたレスを見て、自分の正気を保つためにやっているのだと思うことにした。かなり違うと思うが、他のことを忘れていられるという点ではいいかもしれない。ふと我に返ったときが何ともいえない。
 携帯電話についてはすったもんだの末にJ-PHONEのJ-PE03に決まりかけた。が、結局今使っているアステルのドットi 端末(AJ-51)をメール確認やネット用にして、ほとんど使っていないDDIポケットのfeelH"端末(J90)を機種変更して通話用にすることに落ち着いた。あるいは以前書いたとおり、AJ-51はそのままでJ90をAirH"カードに機種変更するか。各社の料金プランや機種のラインアップをあわせて見ると、どこも「帯に短し、たすきに長し」という感じがしてならない。せっかくちょうどいい料金プランがあるのに端末がぱっとしなかったり、その逆でこれと決めた端末があっても適当な料金プランがなかったり。まあどこを良しとするかは人それぞれで、しかたがないのかもしれない。「高い通話品質」「かゆいところに手が届く使い勝手」「デザインの良さ」を求めるなら古い機種の方があるいはいいのかもしれない(デザインの良さはそうとも言えないが)。よけいな機能はいらない。ノートパソコンについては保留中。
2001/6/16(Sat)
 ひさしぶりに先行き不安を暗示しない夢を見た。といっても欲求不満が大幅に反映されいるのでたいして変わりはない。途中で目が覚めたがそのまま夢の続きを見ていた。最近すっかり怠惰になってしまった。だらだらしている場合ではないのだが。
2001/6/13(Wed)
 どうも割り切ることができない。発想を転換してみる。状況を嘆くのではなく、うまく利用して次につなげられないかと考えてみる。なんとか突破口が見つけられないか考えてみる。どのみちこの程度に屈していては目的を達することなどおぼつかない、と考えてみる。踏み出すまでがやっかいだ。今まではずみで踏み出しているだけに慎重になる。結局同じことになるのだが。
2001/6/12(Tue)
 「元の木阿弥」を痛感するこの頃。月上旬の支払いはなんとかなったがもうだめだ。これはもうおとなしく日払いバイトをするしかないか。振り返れば回り道とむだばかり。ネタと考えればそれもまたよし、とはいいたくない。とりあえず明日は役所あたりに給料未払いの相談に行こう。やりきれなくなったので大学のときの友人に電話した。話しているうちにカタルシスを味わう。金銭以上にのしかかる「孤独」という病。このままでは周回遅れもいいところだ。早く軌道修正して挽回したい。競争しているわけではないからいいのだが。と思いたい。
2001/6/10(Sun)
 装備品を返しに行った。明日給料が入るといわれているが、本当に入るかどうかはまたもわからないらしい。そればかりは社長のみぞ知るというところ。私財を投じてでも早く入れてほしい。帰りの電車の中、よく生活できているなあと思った。そういえばまた借金したりいろいろ売ってしのいだのだった。明日入らないと電話が止まる可能性がある。このままではいかなる支払いにも応じられない。現在の所持金は2001円ちょっと。やはりパソコン売るしかないか。「なんだ持ってんじゃないか、ぜいたくだな」というつっこみはなし。
2001/6/8(Fri)
 夜も遅いのに小学生が多い。あたりを見回したら居酒屋の看板のすぐそばに、早稲田アカデミーの大きな看板があった。「早稲田大学付属中学・高校にNo.1の合格率」とある。中学受験か。自転車に乗った女の子たちがauの携帯電話を見せあっておしゃべりしている。ガク割か。やがてそろそろ終電が気になる時間になり、人通りも少なくなった。誰もいない通りを男の子がひとり、立ち止まってあたりを見回している。向かってくる車に手を挙げた。車が止まるとドアを開けて乗り込む。迎えか。なんだかなあ。こういうことを隔世の感と言うんだろう。今さら言うことでもないが。
 新しいバイトをさがすにあたってその目的から金を優先させてきたが、やはり自分の志向を優先させた方がいいかと思い始めた。どうしてこう乖離しているんだろうな。
2001/6/7(Thu)
 アルバイトさがし。携帯電話の販売スタッフの面接を受けた。量販店の店頭で呼び込みをしているあれである。ちょうどDDIポケットの請負だったこともあって、自分にはめずらしくアピールしまくった。他の人は結構おとなしかった。結果は「今回は採用を見合わせて(以下略)」。うーん方向を間違えたか? アピールが個性的すぎた? ○○を言ったのがまずかった?! まあいいや、次を考えよ。
2001/6/6(Wed)
 ついに梅雨に入ったそうだ。高校の同窓会会報が転送されてきた。同窓生全体の集い「同窓祭」と東京支部総会の案内らしい。入学前は偏差値もそれなりに高かったが、ヤンキー校としても有名だった。入学後30周年を迎え校則もきびしくなり、さまざまな受験対策も始まった。校長のあいさつに「今や青森県でも指折りの進学校として定着し、来年創立四十年という節目を迎える本校の校長を拝命し」とある。校舎改築のお知らせも載っていた。あれから10年になるのか。
2001/6/5(Tue)
 下校時間。向かいの通りから小学校に入りたての男の子と女の子が歩いてきた。男の子ふたりは立ち止まって虫に夢中になりじゃれ合っている。女の子はすねているのか、黄色い帽子をもてあそんで所在なげ。行きつ戻りつしたり、ちょっかいをかけたりしている。いつまでもじゃれ合っているので、ついに「帰るよ!」と大声でせきたてた。3人は女の子を先頭に横断歩道を渡ってきて走っていった。ほほえましすぎる光景だった。あとをチョゴリを着た中学生ぐらいの女の子が自転車で走り抜けていく。かわいい。本当に見分けがつかない(他意はない)。今度はマヨネーズの容器を逆さまにしたような肉付きがよすぎる女の人が、電話しながら足のつめを切ったりたばこをふかしたりしている。それはいただけない。よけいなお世話だ。思い入れが過剰。
2001/6/4(Mon)
 ひさしぶりに爆笑。中国の技術の粋を集めて開発されたという衝撃のロボット「先行者」。その姿に迫る本編はこちら外伝は破壊力絶大。

追記:実際に中国で開発された「先行者」は、上記の侍魂のネタによって数々の追随(?)サイトができ、ネット小説やゲーム、Tシャツにまでなっているらしい。とある雑誌の表紙にも載っていた。そんなに広まっていたのか。
2001/6/2(Sat)
 やることはたくさんあるが、なんとなく手持ちぶさたな午後。つい、またもや占いサイトにはまってしまった。思いついて本やCDを間引く。売りに行って当座の資金を確保した。「習い性(せい)となる」という言葉があるが、慣れたくはないな。
2001/6/1(Fri)
 やっと決心した。今さらながら、今しかないと認識した。このままでは元の木阿弥、いつまでも余剰を生み出さない。これでは地元で暮らしているときと何も変わらない。そろそろ迷いのときは踏み越えて贖罪のときをはじめたい。なんだか大げさな書き方だが、ただバイト先にやめますよという予告をしただけだったりする。雲の合間から太陽がのぞいている。「バスは音が大きいだけ」とあやしながら、シャンプーハットをかぶせた犬を抱いたばあさんが通り過ぎる。荷台に乗ったお子さまが、突然吠えだした犬に「わんわんってなによ〜」とつっこみを入れる。今日の現場は葛飾柴又。駅前には寅さんの像。目の前の家は、大正時代の書生やお手伝いが住んでいそうな雰囲気の行政書士宅。ただそれだけ。とりあえず有り金つきる前に、一部でも給料入ってくれ。結局いつだって金がつきまとう。

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