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2001.4.28〜2003.8.31

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2001/7/31(Tue)
 河合隼雄の『ファンタジーを読む』(講談社+α文庫)を読み始めた。思い当たることが多い。すぐに引き込まれてしまった。思いをめぐらしてみる。本にも読むに適した瞬間や流れというものがあるのだな。
2001/7/30(Mon)
 じいさんが自転車をこぎながら携帯電話で話している。後ろから「ガキは持たなくていいんだよ」という声が聞こえた。どうやら小学校に上がったぐらいの女の子が、父親に携帯電話をねだったようだ。「おまえにゃ払えないだろ」「父さんは働いているからいいの」「あのじいさんだって働いているし、働いていなくても年金があるからいいの」「ガキは持たなくていいんだよ」「受けるかかけるしかないんだから機能なんかどうでもいい」「だいたい電話なんか嫌いなんだよ」
 以前からのほほん茶のパッケージは好きだったが、のほほん麦茶にもやられた。淡い青を基調とした涼しげなデザインになごみまくってしまった。かき氷屋を思わせる旗がいいアクセントになっている。「麦茶冷えてます」というベタすぎるコピーがいい。「冷やし中華はじめました」
2001/7/29(Sun)
 少しは過ごしやすくなったので、思いついてずっと放りっぱなしになっていた「西洋史覚書」の資料の続きを昨日から作成している。頭はそれほど働かないが、調べものは苦にならない。作業をしていると自分のまわりだけ、時間の流れがひどく遅くなったような気がする。当分楽しめそうだ。
2001/7/27(Fri)
 給料も入り、無事昼食をとることができた。支払いを済ませて一安心。もうほとんど手元に残っていない。入った気がしないのが残念だ。結局は今までと何も変わらない。かなり気が楽になっただけでもよしとしよう。ありがたい。あとは残金が入れば。
 部屋の中は扇風機を回さなくてもかなり涼しい。複雑な気分だ。30度で涼しいとは。
2001/7/26(Thu)
 明日の昼間、現在の職場の給料が入ることになっている。プレッシャーも出そろった。不安で頭がおかしくなりそうだ。やっとたまったものが払える。これで少しは巻き返せる。一瞬でなくなってしまうとは思うが。タイム・リミットはすぐそこだ。
2001/7/23(Mon)
 カーラジオから悩み相談が流れていた。今回は法学専攻の女子大生で、両親が離婚の危機に立たされているという。なんでも父親が他に女を作り、大学を卒業したら家を出ていけという手紙をよこしたそうだ。別居中の母親は看護学校に通い始めたらしい。学生でいられなくなったら本当に家を出なければならないのでしょうか、というのが今回の相談内容。ナビゲータはかなり心配性だねと言って、いろいろアドバイスしたが本人は決めかねている様子。まず自分がどうしたいのか、何をしてあげられるのかが重要だと言って弁護士と交代した。番組終了前にナビゲータが言った言葉が印象に残る。「心配性は敵意を抑圧している状態だといわれます」我が身を振り返り納得した。
2001/7/21(Sat)
 午後1時半頃、車に乗り込むといかにもテキ屋という雰囲気のおっさんばかりだった。現地に着くと荷下ろしをしてテントを組み立てはじめた。今までテントのひもは適当に結んでいたが、雨が入らないようなきちんとした結び方があるらしい。途中で会計役の女の子が加わった。これでアルバイトは3人、おっさん4人の計7人。出し物はたこ焼きと焼きそば、玉こん(まんまるのこんにゃく)、かき氷、光るアクセサリー(ブレスレットとイヤリング)だ。たこはやはり気味が悪い。ヨーロッパでは悪魔の使いとされていたのもうなずける。足を引きちぎっていたら手がすっかりくさくなってしまった。紅生姜の色素もすごいが、かき氷のシロップも色素と砂糖のかたまりなんだろうなと思いながら専用の容器に入れ替えた。玉こんはいい感じに味が付いてきている。ブッチャーのようなおっさんが、たこ焼きを返す手つきはさすがだった。6時を過ぎると裏ではカラオケ盆踊り大会のカラオケの部がはじまり、演歌が響いてくる。そろそろ開店だ。
 テキ屋の社長が次々と焼きそばの袋を開けた。いい音だった。電気が弱いのかかき氷機のスイッチを入れたときだけ、照明が暗くなる。予想通りかき氷は大盛況で、途中から行列ができてしまった。最初はなぜかグレープが人気だった。そのうち「イチゴとブルーハワイってできますか」「コーラとレモン」などというミックスのリクエストも出てきた。アクセサリーも人気のようで、それをつけた子供たちが目立つ。実際すぐに売り切れたそうだ。はじめは全然売れなかった玉こんも後半にきて売れはじめた。そのうち盆踊りが終わり抽選大会になった。ひたすら番号を読み上げる声が聞こえる。氷も残り少なくなりカップもなくなった。ダブル用のカップを使い始めると、じきにかき氷は終了となった。遅い夕食ということで焼きそばを食べた。両隣のたこ焼きや焼きそばも店じまいを始めている。人通りもなくなってきた。電気も消えた中で片づけていた。
 池袋まで送ってもらい、駅に着いたときには11時を過ぎていた。もうひとりの人とJRの券売機の前で別れ、山手線のホームへ向かった。電車に乗り込むと、駆け込みで合コン帰りの女子大生ふたりが乗ってきた。
2001/7/20(Fri)
 URL memoにサイトの追加をしていると、社長から電話がかかってきた。急用ができた社長に代わって、もうひとりの人とテキ屋のアルバイトをすることになった。成増で盆踊り大会があるので、そこに出す店の手伝いらしい。バイト代は即金だそうだ。ちょうどよかった。「あの件」は今度こそけりがつくらしい。
2001/7/18(Wed)
 轟音が響いた。誰かが「きゃ、雨」と叫んだ。自動ドアが開くたびに、激しいノイズが聞こえる。気のせいではなく外では本当に豪雨らしい。立ち読みしていた雑誌を戻し、買い物を済ませて外に出た。一瞬後悔したがシャワーだと思って走り続けた。道路は小さな川になっている。部屋に戻ると体をふいてシャツを替えた。かえってすっきりした気もする。買ってきたものを食べて一息ついた。雨はさらに激しさを増し、その音は耳をつんざくほどにもなった。今までたまった分を吐き出しているようだ。やがて雨の勢いが弱まった。犬が吠えた。完全にやむと歓声が聞こえた。そういえばアパート裏の児童館の庭には、学生が何人かたむろしていたのだった。
2001/7/17(Tue)
 職場には縦長のディスプレイが載ったパソコンがあるので、珍しがっていたらパソコンではなかった。ワープロ専用機だった。96年製のOASYS。専用機は今まで使ったことがない。独特なキーボードを敬遠していた。操作方法がわからないので人に聞きながら書類の直しをした。パソコンのキーが手にしみついていて少し時間がかかった。バックスペースキーを押したつもりが改ページされてしまったり、倍角の出し方に苦しんだりしてしまった。ある法則が頭に浮かぶ。
 最近夜に電話がかかってくる。催促の電話だと思って出ていない。残金が入らなければ他にやりようもない。親に連絡がいくかどうかが気がかりだが、気にしてもしかたがない。
2001/7/16(Mon)
 たまに行く八百屋で、緑野菜やきのこなどの盛り合わせをかなり安く売っていたので、少し迷って買うことにした。そろそろ納豆ごはん(だけ)にはうんざりしていた。近頃ではごはんが食べられるだけましと言い聞かせていたところだった。ひさしぶりにみそ汁もどきをつくった。やはりいい。
2001/7/15(Sun)
 寝苦しさから朝早くに目が覚めた。洗濯をしにコインランドリーへ行く。本の続きを読み始めた。『精神鑑定とは何か』(福島章、講談社ブルーバックス)。こういう本はある意味、暑い日にはぴったりかもしれない。日も高くなってきた。ふと思いついてヴェローチェに行くことにした。あそこなら部屋にいるよりずっといい。アイスコーヒー160円(税別)で、心ゆくまで長居できる。早速ブックオフで売るための本を携えて店へ向かった。店内は客もまばらで思ったより混んでいなかった。右隣のテーブルでは女の人が文庫本を読んでいる。しばらくすると右隣から英語が聞こえてきた。向かいに白人の男が座っている。どうやら英語の個人レッスンらしい。女の人が読み上げたテキストの解説をしている。何を言っているのかわかればおもしろいのに、と思ったりもする。男がちらちらとこちらを見ている気がした。左隣のテーブルは入れ替わりが激しい。
 とある本を立ち読みして帰る途中、行く末についていろいろと考えてみた。めずらしく頭がさえていて、冷静に客観的に考えることができた。少しだけ見えた気がする。
2001/7/14(Sat)
 とある本屋に入った。涼しすぎて何をしに来たのか忘れてしまいそうだった。背中がかゆい。どうも落ち着かないので場所を変えた。目の前をカラフルなTシャツを来た大男たちが歩いている。白人の男3人と日本人の女の子ひとりというよくある組み合わせだ。女の子は腰骨が張ったくびれの目立つ体型(尻以外はやたらと細い)で、今風かもしれないがひどく不安定に見える。操り人形のようだ。男は何を思ったかいきなり交通標識をよじ登りはじめた。笑いあいながらイタリア料理店裏の建物に入っていった。駅の近くの本屋で立ち読みをする。ゆううつだ。やはりバイトを増やすしかないか。金銭不安を解消するためには。
2001/7/13(Fri)
 焼け付くような暑さ。頭痛がしてくる。閉め切った部屋は当然ながら蒸し風呂のよう。汗が滝のように流れ落ちる。iBookの発熱もひどくなってきた。心なしか処理も遅くなったような気がする。畳に横になり寝に入った。明日からはミニ扇風機をかけ続けよう。
2001/7/12(Thu)
 銭湯からアパートに戻ってくると、不振な物音と鈴の音がする。正体は猫だった。窓から入ったり出たりしている。さすがに猫だけあって、2階ぐらいの高さはなんでもないのだろう。真夜中になぜそんなことをしているのかは疑問ではある。風が強い。そのうち聞こえなくなった。しばらくすると鳴き始め、飼い主が連れ戻しに来た。
2001/7/11(Wed)
 梅雨が明けたらしい。TRANSGENICPETSでは現在猫アレルギーがおこらない猫を「開発中」らしい。詳しいことはよくわからないがいわゆるバイオ技術を使った「製品」だということだ。人間の慰みのためにそこまでしていいのか、はなはだ疑問ではある。何十年か後にはごく普通のことになっているのかもしれないが。
2001/7/10(Tue)
 本当なのかどうかはわからないが、早ければ今週末には決着がつくらしい。そうであってほしいものだ。今日から電車の中で『とりかえばや物語』の現代語訳を読み始めた。もっと読みづらいかと思ったが、濃密な世界に早くも入り込んでしまった。
2001/7/8(Sun)
 今日は不思議と気分が良かった。番号変更通知をしたあとはMacのデータ整理をしていた。使わなくなったものは捨ててひさしぶりにバックアップをとった。せっかくなので掲示板の過去ログもアップしてみた。明日の夕方にはゆううつになっていると思うと気が重くなる。そろそろそんな考え方はやめた方がいいとも思う。どうも気分がいいと疑いたくなる。変に気分がいいときは決まっていやな目にあった。因果な性分だ。気にしすぎだな。
2001/7/7(Sat)
 世間では七夕らしい。そういえば2年前の今日は「ライフ・イズ・ビューティフル」を観た帰りに会社をやめる決心を固めたのだった。いろいろと不満はあるが、日々を無事に好き勝手に暮らせているだけで十分なのかもしれない。いつも感謝している。むしろ不満がまったくない状況では不安に駆られてしまう。下手な優越感を持つより馬鹿になっていた方が精神衛生上いいだろう。誰も気にしていなくても。
2001/7/6(Fri)
 再び手渡し。ただ暮らすだけなら十分な額だが、数々の支払いをおこなうにはとても足りない。何度も書いてしまうが、金を取り返すなりして早く残り全額払ってほしい。何はともあれ、まだ今のアパートを追い出されていないことには感謝すべきだろう。家賃はいつも後回しになってしまっている。隣の大家の家で電気代や水道代とあわせて直接支払うことになっている。早く楽になりたい。
2001/7/5(Thu)
 最近また「PDA買ってモバイルしたい病」が再発したので、昨日今日と仕事帰りに秋葉原の中古ショップに寄ってみた。目当てのマシンが微妙な価格で売っていた。金があったら迷った末に買っていただろう。だがとてもそんな余裕はなく大事には至らなかった。わざわざ借金を増やすに足る理由は見つからなかった。後ろ髪を引かれる思いで駅へ向かった。あらためて自分が「無い物ねだり」「隣の芝生は青い」「とりあえず所有することに喜びを感じる」人間であることに思い当たった。
 その代わりといってはなんだが、現行のfeelH"を含むH"の中で乗り換え先の第一候補としていた、三洋電機のJ81を昨日新宿で見つけたので新規契約した。音が思ったより悪い以外はほぼ期待通り。今のところ電波の入りもよく、ボタンも押しやすく操作しやすい。質感も高くすっきりしたデザインとH"では最軽量と思われる軽さ。画面やバックライトも見やすい。細かな不満はあるがすべてを満たす機種がない以上、いたずらに多くを望んでもしかたがない。これなら現在メインのAJ-51を解約しても良さそうだ。今日の帰りにISD-P67(結果的にJ81へのただのつなぎとなってしまった)を解約して番号を移し替えた。あとはアステルのドットi 対応機を解約すればいいか。やはり一点集中でひとつにしぼった方がいいな。
2001/7/3(Tue)
 どうもゴキブリが気になってしかたがない。そろそろゴキブリを見つけ次第駆除していくのもうっとうしくなってきた。ネズミの進入防止に使った手をまた使うことにした。ゴキブリが出入りしていそうなところを、布ガムテープやクラフトテープでふさぐのだ。あらかじめクラフトテープなどでゴミや卵らしきものを取り除き、仕上げとしてスプレーを噴射しておく。作業が終わって外で一息ついてから部屋に戻ると、ふさいだ部分から物音が聞こえたような気がする。念のために補強しておいた。これで姿を見せなくなればいいのだが、ネズミのときのようにはうまくいかないだろうな。気がかりといえば冷蔵庫の異常な発熱も気がかりだ。小さいだけに効率が悪いのだろうか。

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