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2003.9.1〜2004.7.31

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2003.11.30(Sun)

 あと一月で2003年も終わりだ。振り返れば本当にあっという間で、いろいろなことにとらわれて上がったり下がったりとあわただしかった。今度こそは自分が自らの主であることを肝に銘じつつ、独りよがりに陥らないよういきたい。

2003.11.29(Sat)

 今年は週末に雨降りが多い。なんでも台風が近づいているそうな。職場のテレビではニュースがかまびすしい。公的資金の投入などせず、銀行なんてつぶしてしまえばいい。他の国はイラクに軍隊を派遣することはない。アメリカを撤退させればいい。ここで協力しないと何かあっても日本は他の国から助けてもらえなくなるという発言はいかがなものか。憲法を変えたいなら御用聞きばかりしてないで教育と情報と防衛に本腰を入れてくれ。そんなことを無責任に思いながら職場をあとにした。

2003.11.28(Fri)

 なんだか自分の20代はそれまでのつけを払って終わりそうな気がする。あとで痛い目に遭うよりはましだろうし、いろいろわかってきて立ち直りつつはあるが、20代前半までの無思慮と20代半ばの過ちは大きな足かせだ。まあ今のうちにしっかり自分を鍛え直しておけという天の計らいなのかもしれない。

2003.11.27(Thu)

 本社の打つ手のまずさが職場の悪循環に拍車をかけている。悪化する一方の待遇に低下する士気、滞る施工。このままではじり貧で遅かれ早かれ立ちゆかなくなるのは間違いない。いっそのことつぶしてしまえばいいんだという声もある。さて、どこまでいくか。

2003.11.25(Tue)

 昨日あたりからやけに寒くなった。実は夏の脱冷房作戦に続いて冬の脱暖房作戦を実行中だったりする。夏は成功を収めたが、やはり冬は苦戦しそうだ。夜はいい。問題は朝だ。明け方の冷え込みが厳しい頃に起きるのでじきに寒さが骨身にしみてくる。

2003.11.24(Mon)

 早すぎる時間に目が覚めたので、いろいろやっていた。昼から堀井彩監督の新作短編集「Erica」の上映があるので、急いでロフトプラスワンに向かう。開場5分前につくとすでに長い行列ができていた。漏れ聞いた話では自主映画13団体に招集がかけられたとか。堀井作品で最初に観たのはPARAさんに連れられて行った池袋のscum2000での「忘れられない女」だった。その後「彩」は「ひかる」と読むのだと知り自分の中に深く刻みつけられたが、なぜかscum2000にはあれから一度も行っていない。何度も行く機会はあったがことごとく都合が悪くなった。呼んでいないのか、拒否しているのか。ともかく上映はかなり押して始まった。

 司会はロフトシネマの増田さんとフリーアナウンサーの大木さんで、時間がなくゲストも多いのでいきおい話も簡潔になっていく。短編集は合計13本の作品からなり、タイトルは人の名前だろうと思っていたら違うようだ。「孤独」という花言葉の花を探していたら見つかったものだそう。あとで辞書を引いてみたらツツジ科の小木を指すらしい。画面にスカボローフェアの輪唱のような文字列(もちろん内容は違うが)が流れたあと本編が始まった。めずらしくメモを取っていたのでそれを元に書いてみる。

「発泡酒えれじぃ」
 部屋に帰ってきた男が酔っぱらって幼い娘さんのことばかり口にしている。離婚でもしたのだろう。ずいぶん酔っぱらいぶりが板についていると思ったら本当に酒が入っていたそうだ。

「一輪の花」
 すべてがいやになった女が移動せずに暮らそうと思いつく。途中からお風呂生活に切り替わり、スケッチブックがセリフ代わりになっている。三坂さんがかわいい。一時期似たようなことを考えていたらしい。本当にやったらすぐ体調崩しそうだ。

「狂ったカシス」
 帰ってきてまた生徒に犯されたと言う女に男はおまじないを思いつき、女の全身に経文のようなものを入れる。その後どうするのかと思ったらバスルームへ。ジーコ内山さんが最初からいかにもあやしい。

「衝撃を受ける女」
 実の兄が殺人の容疑者として手配されたニュースを聞いた女。もだえながらシャワーを浴びたりひたすら水を流している。着替えて電話をかけても誰にもつながらない。全身で孤独を表現していると聞いて、やっと今回のテーマが孤独であることに気づく。

「馬鹿な後輩」
 増田さん演ずる会社の先輩の家でビールを飲む後輩役の村田さんが本当に馬鹿っぽい。途中で奥さんが看護婦の衣裳で登場する。あやしい目つきで誘っている。一度引っ込んだあとセーラー服で再登場。眠りこけた先輩をよそにフランス語らしき言葉を発しながら後輩をいじめる。服を脱ぐとその下は体操着だった。不覚にも下が反応した自分はどうかと思う。奥さん役の大木さんは司会の大木さんの妹で、コスプレ衣裳は私物だそう。

「情景」
 別れの情景。モノクロ。切り出された彼の結婚できない理由とはなんなのか。セックス→耳かき→ビールで乾杯と流れ、お別れをしたあとドアと時間を隔てて双方号泣。さすがに胸が締め付けられる。やはり男は追いかけた。

「おおきなそら」
 男女3人がUFOの話をしている。深夜になって川の字に寝ていると女が目を覚ます。横ではセックスの真っ最中。悲しげに歌い出す。何度か似たような場面に居合わせた自分としては身につまされる話だ。やりきれない。

「メインストリートのならず者」
 楽しげに口笛を吹く男が実は。一発もの。最初からジャスト1分を意図してつくられたらしい。

「愛撫」
 ひたすら愛撫。電話がかかってきた途端、男は女を突き飛ばす。愛撫を無視しがんじがらめに巻き付けられた毛糸もすり抜け、男は去っていった。これまたやりきれない。

「七人の痴漢」
 無声。セリフがあるバージョンもあるらしい。痴漢倶楽部の会合に行く男。紅一点の女に痴漢を働くのかと思いきや、男たちに練習台にされる。入場の際、入り口にやけに印象的な女の人がいると思ったら彼女が痴女役の磯部さんだった。以前話を聞いてどんな人だろうと思っていたのだった。なるほど。

「抱きしめたい」
 夏の日の幻。女と男の掛け合いがミュージカルみたいだと思ったら、アカペラでやるミュージカルを意図していたらしい。俳優さんがBLUE DRAGONの広崎さんに似ていると思ったのは自分だけだろうか。

「女と男」
 来ました。この一部を予告編で見たのだった。5年ぶりに再会した男女。場面転換はあるものの本当にからみばかりだった。18時間撮影でそれは疲れただろう。櫻田さんもさぞかし演技が大変だったんじゃないだろうか。今回一番おいしいと言われた相手役の人はさすがにたっていたそうな。

「SF」
 世界がなくなっても言葉は存在するのか、を意図したという。途中岩崎さん演ずる男のセリフになんでやねんとつっこみを入れたくなったが、最後のシーンでなんとなく納得した。今回の短編集は岩崎さんがかなり協力したそうだが、意見は通らなかったらしい。

 全部見てみるとジャンルはばらばらだが堀井さんがついやってしまうことがわかるような気がする。それはともかくとして、本当に女優さんを使うのがうまいなあと思う。詳細はわからないが来年本公開されるそうだ。終了後予想通り打ち上げがあったが、次の日を危ぶんで行かないことにした。出たら最後までいそうだ。豪華な顔ぶれでもったいないことをした気もするが、ここは不安を取り除いておきたい。

2003.11.23(Sun)

 今日はある上映会に行くつもりだったが、取りやめて態勢の立て直しをはかっていた。火曜日からまた仕事に入る前に整理をつけておきたかった。

2003.11.22(Sat)

 るなさん主催、毎月開催のじしょれんという名のオフに行ってきた。遅れる人が多い中でいつも間に合うように行っているのでそのように思われているらしい。今回はさすがに(?)少な目だった。いつもは人の歌を聞いているだけで歌わないが、ひさしぶりに歌った。

 一次会のあとはみみさんの案内で中華料理の食堂に移動し、さまざまな話に花を咲かせた。部屋に戻る途中、憂鬱に襲われる。いいかげん劣等感の強さや自意識過剰なところをなんとかしたいものだ。自己承認欲求が強いせいかもしれない。うまくつきあっていくしかないか。

2003.11.21(Fri)

 目が覚めると遅れることが確実な時間だった。あわてて出たので電話は忘れてしまった。昨日は少し早く帰ることができたのですぐに寝たはずだった。緊張の糸が切れたのか、疲れすぎていたのか。じたばたしてもしかたないので、電車の中ではいつものように本を読んでいた。

 土日祝日は休めそうだ。ありがたい。銭湯から戻ったあと、髪を乾かすついでにメールのチェックを始めた。メールマガジンを大量に取っているのですぐにたまってしまう。とはいえ自分が受け取る100倍以上のメールを毎日処理している人もいるので、できないはずはないのだ。

2003.11.19(Wed)

 週の半ばなのに週末のような気がする。また悪い癖が出てしまった。まだまだ修行が足りない。

2003.11.18(Tue)

 今となってはすぐにやめるつもりはなくなったが、以前はこの日あたり直属の上司に相談しようと思っていた。タイミングのいいことに、駅の近くまで送ってくれて車内でその話を振られた。他の人に聞かれたとき、早ければ来年の2月になるかもしれないと言ったことがある。誤解を解きつつ周辺の話をし、見解の一致をみた。

 いつかはやめるにしてもさすがに今は無理がある。引き継ぎをしようにもされる人がいない。どこからかまともな人を連れてこなければならない。派遣元は体制の立て直し中で、落ち着くまで様子を見たい。どちらにしても最近自分で他に何かするしかないなと思う。

2003.11.17(Mon)

 いろいろ変わり目というか切り替えどきの気配がしてならない今日この頃。昼夜の寒暖の差が激しいせいか、職場では風邪気味の人が多くなった気がする。食に関してある決断をした。

2003.11.15(Sat)

 自分の考えや思いがパソコンに転送できるような装置があったらどんなにいいだろうとよく思う。とはいえその性能が少し前の翻訳ソフト並ならばあまり使えないか。

2003.11.14(Fri)

 いつもよりかなり早めに部屋を出た。空気がまだ締まっていて心地よい。自然とさわやかな気持ちになった。その気持ちを帰るまで持ち続けられたらどんなにいいだろう。

2003.11.12(Wed)

 このところ変な夢ばかり見ていたが、調べてみると状況の変化の予兆であったり、人間関係でのストレスを示すものであるらしい。さぞかし鬱憤がたまっていることだろう。何事も自らの気持ち次第とはいえ、ついついとらわれてしまう。もらった缶ビールを飲みながら帰りの電車の中で本を読んでいた。それもどうかとは思うが、不快機能が麻痺してかなりいい気分ではある。ともかく今の職場は生活を立て直し、基盤を固め、自己を向上させて陰徳を積むところと心得ておく。

2003.11.11(Tue)

 電車の中で学生服を着た女子生徒を見た。応援団か何かなんだろうか。一緒にいた男子生徒との会話を漏れ聞き自分で買ったということだけはわかった。ちょっといいなと思ってしまった自分はどうなのだろう。まあ顔がかわいかったせいだろうとは思うが。

 昨日は帰ってすぐ寝てしまった。せっかくの代休だというのに、いくつか収穫はあったもののどうも時間をむだにしているような気がしていた。それでも夕方からのリカバリーで元を取った感じがした。ゆっくり休むために代休を取ったというのに、そんな考え方をする時点で間違っているような気もする。寝る前に考え事をするのはよくないともいうがいろいろとはっきりしたように思う。

2003.11.9(Sun)

 昨日に引き続きひたすら図面をつくっていた。突然鳴り始めるFAXの受信音が不気味だ。めずらしく誰ひとり来ない。さすがに日曜日ぐらいは休みたいだろう。自分も休みたい。火曜日あたり代休とれないだろうか。

 職場を辞めることについては結局、今はエネルギーが落ちているので時期を待つことにした。下手に動いてまた回り道をするよりも、その分の労力を他へ集中させた方がいいだろう。自滅を避けるためにも。

2003.11.8(Sat)

 単にたまっているだけなのかもしれないが、やけに女の人がきれいに見えてしかたがない。妄想はふくらむ一方だ。

2003.11.7(Fri)

 やめることを考えるといつも、ある行動をくり返していることにふと気づく。今度こそ気をつけねば。今のところ選択肢は3番まである。

2003.11.6(Thu)

 職場ではそのうち雪崩が起きそうな気がする。誰がその一歩を踏み出すか。

2003.11.5(Wed)

 自分がやめるとおそらく一番あおりを食らうと思われる人が突然言ってきた。「あのさ、もしやめるんだったら2か月前に言ってね」ひそかに待ち望んでいたよ、その言葉を。

2003.11.3(Mon)

 予想外の電話で呼び出され、出かけたらお決まりの展開になってしまった。それ自体はもうどうもこうもないが、最近なんだか過去の清算づいている。新しい展開でも待っているのだろうか。

2003.11.2(Sun)

 あるセミナーに行った。基本的にセミナーの類には行かないが、なんだか常軌を逸したおもしろさがありそうだったので参加してみた。書き始めるときりがないがとにかく勢いがすごかった。同意する人はいないだろうが、よく行くバカ映画の上映会にも通ずるノリがあるように思う。話の内容がわからなかった人も多いようだが、言わんとしていることはだいたいわかった。感覚をわかるように説明するのはむずかしい。

 後半に心理劇なるものがあり、参加者でグループ分けしてほとんど即興でやった。せっかくなので主役の少女をやったが、やはりあとのグループになるほどセリフが凝ってきた。自分の夢を言う部分があったので、みなさん成功したい人ばかりだと思いあえて逆のスタンスで言ってみた。前回優勝したというグループはやはり最初からインパクトが違う。どたばたしながら会場を片づけ二次会へ。会場の白木屋は参加者が多すぎて移動もままならず、話ばかりであまり食べられなかった気がする。同じ場所で引き続き行われた三次会になってやっと人数もちょうどよくなった。まあ収穫はあったのでよし。あとはどうつなげるか。三次会もあわせていろいろなことが頭の中でつながった。

 この日のために名刺を用意することになったが、もっといろいろ考えてつくればよかったと思慮不足を痛感した。あとで数えてみたら参加者のほぼ半数と名刺交換していた。

2003.11.1(Sat)

 洗濯を終え生協へ買い物に行った。帰り道ふとしたきっかけで今まで謎だった自分の好みがわかり、芋蔓式にたどっていくとずっとあやふやだったあれやこれやがいろいろとわかった。だからどうしたと言われればそれまでだが今までになくすっきりした気分だ。本当にありがたい。ここでわかったことを軸にしていけばよけいなことに悩まずにいきられるのかもしれない。

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