神田川生活

Love for all, learning from all.

2004.8.1〜2006.4.7

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リターン・オヴ・

 体調は回復傾向にある。台風の影響かめずらしく「R25」を手に入れた。リクルートで出しているこのフリーマガジンは自分がいつも職場に着く時間帯には置いていない。すぐになくなるといっても、対象を考えると8時前に品切れは考えにくい。別の会社で自分より1時間以上出勤が遅い人は毎回手に入れているそうで、おそらく8時半あたりから9時ぐらいまでに駅のラックに設置されているんじゃないかと思う。探してまで手に入れようとは思わないが、中吊りでよく見かけるので気になっていた。

 最近新雑誌創刊の中吊りをよく見かける。成熟社会に向けてシフトしたのか「個人」の時代にあわせてか、30代以上をターゲットとしたものが多い。中でも「NIKITA」には少し笑わせてもらった。特集かコピーか「コムスメに勝つ!」とある。コンビニで見かけると黄色い背表紙に分厚く重たそうな雑誌で、そんなことが気合いの入り具合を連想させた。大半は広告かもしれないが、中を見ていないのでわからない。

2004.09.30

タイミング

 隣の席にいつも他の人の用事で時間をとられてかけずり回り、いらついている同僚がいる。たまたま取った電話により、あちこち電話して代わりに対応するはめになった。こちらに非がなくどう考えても無理なことを逆切れされて怒鳴られる中、冷静に対応するのは非常に疲れる。いつもいらついている同僚の気持ちが少しだけわかった気がした。

 彼は今日も仕事にならなかった。外は台風の接近による大雨で、昼のニュースによると通行止めになった道路もあるらしい。通行止めしに行く人が大変だと彼に話したりした。ちょうど職場を出るときは雨がやんでいて、部屋に戻ってまもなくまた強く降り始めた。ありがたい。助かった。

2004.09.29

月待ち

 昨日は早めに帰って月が見えるのを心待ちにしていた。空は曇っていても月の光は神々しかったが、愁いを晴らすように雲も払ってくれたらどんなによかっただろう。体質か、食べているものの影響か、時期的なものなのか知らないが、最近無理が利かなくなってきたことを思い知ることが多い。年齢的なものとは思いたくないが、不調が出やすいので気をつけないといけない。右の手のひらが発熱している。

2004.09.29

ぐるぐる

 ひさしぶりに「ぐるぐる」の罠にかかってしまった。思考が堂々巡りして出口が見えない。出口だと思ってもまた元の場所に戻っている。過去のさまざまな情景が頭の中を行き去っていく。頭で考えてわかるくらいなら、とっくの昔にわかっているはず。思いこみの強さが仇になっているのか。ただひとつわかるのは、選択が突きつけられていることだけ。安易な道を選ぶのかそれとも?

2004.09.26

秋分の日のはずだが

 さすがに疲れが出たのか昼過ぎまで寝ていた。外に出ると若干の肌寒さを感じる。考えてみればもうすぐ10月で、Tシャツ1枚で汗ばむことが逆におかしい時期だ。今年の真夏日が61日と過去最高を記録したと昨日ニュースでやっていた。この調子では小惑星と衝突したりポールシフトが起きたりといった、SFでしかお目にかかれない「史上最大の危機」もあながちあり得えないことでないような気がしてくる。

2004.09.23

最終日

 最終日だからというわけでもないだろうが、祝日となった月曜日は明らかに人の入りが多かった。立島さんを取材しているというカメラマンの人が朝からいて、他の血反吐系の参加者にインタビューしたりお客さんにコメントをもらったりしていた。その人には常駐のスタッフだと思われていたような気がする。しかたないかもしれないが、なんだかんだいって自分には表に出るよりは裏方的な仕事が向いているのかもしれない。自分が出したものは伝えたい人には伝わったようなのでひとまず良しとする。

 フリー名刺を出品していたPARAさんは昼からディジュリドを吹いたり口琴を鳴らしたりしていた。フリー名刺はcanaさんのポストカードのようには持っていかれなかったが、その場で名刺やメッセージカードとして大いに役立っていた。太く長い筒のようなディジュリドは重く甲高い音に引く人もいればまったく気にしない人もいて、限定出品のカセットテープの説明をするときにPARAさんは口琴をいちいち実演して見せていた。他にちょうど関係者しかいないときに朗読もして、涙腺を大いに刺激した。

 そのうち他の人たちが撤収し始めたので、つられるように少し早いが頼まれた片づけを始めた。PARAさんの友達の小林未来さんがトランペットを抑え気味に吹いている中で、少し申し訳ない気がした。他の部屋で展示を行っていて、期間中何度か見に来てくれた女の子がまた来てくれて、主催者のるなさんの歌集を買っていった。結局打ち上げは行われず、PARAさんと小林未来さんとで裏のさくら亭へ行く。お好み焼きともんじゃの区別がよくわからなかった自分は、お好み焼きをひっくり返すときに期待通りの行動をとってしまったらしい。

2004.09.23

二日目

 二日目、中日。そういえば19日は弟の誕生日だった。あまり人のことは言えない自分だが、たまに弟の行く末が気になる。朝から疲れて他にひとりしかいなかったので、持参したマンガを読んだり、眠いよとメールを送ったりしていた。精神的に落ち気味だったので帰りたかったが、義務感でいた。本来なら楽しむところを「義務感で」するのはまずいので本当に帰ろうかと思ったが、ちょうど関係者が来たりしてうまい具合に歯止めがかかり、なんとか回復させて持ち直す。いらついた応対をして困惑させてしまった参加者の立島さんごめんなさい。

 見に来てくれた人に言われて初めて気づいたが、自分が出したものは内容と名前のためか、自分ではなくどこかの女の子が書いたと思われたらしい。複雑な気分だが喜ぶことではあるのか。ひそかに狙っていた部分もある。なんだか終盤に来て熱心なのか気になるのかよく質問してくる謎の人がいた。意気投合したのかどうなのか、長々と話し込んでついには一緒に帰ることになる。ひさしぶりにエンジンがかかっていろいろ話した。もし途中で帰っていたら宅配便は受け取れてもその後はなかった。なかなか粋なことをする。

2004.09.20

初日

 やられた。ひさしぶりに。初日のごく私的な感想を載せようとしたら固まった。保存しておらず再起動するしかなかったのでやりなおし。

 ということで18日は「血反吐系乙女 vol.2」の初日だった。道を間違えながらもたどり着くと、予想通りひとりしか来ていない。準備を始めるともうひとり来たので3人で準備完了する。ギャラリーのスタッフさんが使っているパソコンが、昔のiMacから今の白いiBookに変わっていた。触って使用感を聞きたい衝動に駆られながらも見るだけにとどめておく。

 気になったことをメーリングリストで流したので、携帯のアドレスで登録されていたことに感謝する。やはり便利だ。AirH"PHONEはパソコンのアドレスでもいけるが確認がめんどくさい。たまに他の部屋を見に行く以外はずっと場内にいた。空気が重苦しいときもあり、終わる頃には疲れ切っていた。なんだかおっさんぽいが、原宿にあるせいかおしゃれっぽい人が多い。

 素通りする人が多い中で熱心に見てくれるだけでありがたいと言いたいところだが、やはりもうちょっとほしいと思ってしまう。まあ声を掛けるようなことは基本的にしなかったのでしかたないことではある。あとから来た参加者の人にとても励みになる感想を頂く。ありがたいことだ。次の日はもう少しにぎやかになるといいなと思いながら最後までいた。

2004.09.20

まるで親バレしたときのような

 同僚が朝から非常に具合が悪そうなので聞いてみると、歯の治療で抗生物質を飲んでいたにもかかわらず酒を飲んでしまったらしい。今まで生きてきてこんなに気分が悪くなったのは初めてだというが当然といえば当然か。昼過ぎには体調もだいぶ回復してきたようで、他には特に何事もなく進んでいくはずだった。

 肩をたたかれて振り返るともう二度と会いたくなかった人が笑顔で立っていた。しばし言葉が出ず固まる。まあそれだけなら十分あり得ることだが、用事を済ませた彼が去り際に言った言葉がさらなる衝撃をもたらした。薄々気づいてはいたがまさか本当だったとは。

2004.09.17

ある意味

 仮に目覚ましが鳴る前や鳴ってすぐに起きて活動し始める人を勝ち組とし、起きない人を負け組とするならば自分は負けている。止めてからまた寝ている。近頃では二度寝の時間も考えてさらに早めに鳴らしているぐらいだ。あまり体調のすぐれない今週だが、今日ばかりはあさってに迫った「血反吐系乙女」の荷物の受け取りがあるのでほぼ定時に上がった。

 なんだかんだいっていつも遅くなるので「今日は早いね」と口々に言われ、「あれ、デート?」とお約束のつっこみまでされる。だったらいいがそんなわけはない。荷物受け渡し時の食事を楽しみにしつつ、マンガと乗り合わせた女の子たちに気を取られて目的の駅に着いたことに気づかず乗り過ごしてしまった自分である。ちなみに『DEATH NOTE』は本当におもしろく、乗り合わせた女の子3人組はうちふたりが(自分が)非常にお友達になりたいオーラを発していた。すぐに逆方向のホームに向かうとさすがに人が少ない。

 ともかく、無事荷物の受け渡しも終わり多少酒も入っていい気分になりながら帰った。

2004.09.16

智慧と自覚と行動力

 そういえば、とついでのように書くのも申し訳ないが、昨日はいわゆる「911」の日だった。土曜日ということもあり、何かしら関連させたイベントがそこここで開かれたんじゃないだろうか。ニューヨークでは遺族のみなさんの「もうそっとしておいてほしい」という意向で控えめに行われたそうな。忘れられることは悲しいが、思い出させることもまたつらい話だ。

 相次ぐテロでブッシュの支持率が上がっているらしい。何にしてもそうだが、「過ちをくり返さないために」とか「体験を風化させないために」と繰り返し行うのはいいとしても、そこで思考停止してそのうち行うこと自体が目的になってしまうこともあるかもしれない。だからどうしろこうしろというつもりはないが、ふとそんなことを思った。

2004.09.12

人それぞれといってしまえば

 昨日は劇を見に上智大学へ行った。初めて行くところは必ず道を間違える自分だが、今回も駅から見えているのに間違えそうになりながらなんとか会場へたどり着いた。演目は「Still Life」という英語劇。[skitz] (夢中になる)としゃれた団体名で、上智で比較文化を受講する帰国子女の人々が中心になっているそうな。パンフレットの広告欄に懐かしさを覚える。ちょうど中頃の席に座ったがその選択をあとで後悔することになった。

 スクリーンに字幕が表示されて劇が始まった。役柄が一目でわかる衣裳の役者が流暢な英語を操り演技している。聞き取ることはできるが何を言ってるのか一部しかわからない。勢い字幕に頼ることになるが、乱視と色使いの関係で見づらい。見比べていられないので役者に集中することにした。把握に精一杯で、笑うところで笑えないのがつらいところ。いくつかのストーリーが複線状に走り、ある意味予想通りの結末を迎える。結局どういう話だったのかよくわからないが、静かに語り合うカップルが話の幕引きをするような気がしていた。

 ときに虫の鳴き声のようにも聞こえる英語だが、意思を通すための言語だとしみじみ思う。やはり話せるに越したことはないのか。終了後うなりながらアンケートを書き、会場を出て今回見に来るきっかけとなった人と少し話をして帰った。あとから思えば事前にチラシをもらっておいて、そのとき渡せばよかったかもしれない。

 その後夜からの自主映画イベントでPARAさんから、原宿のデザインフェスタ・ギャラリーで18日から行われる「血反吐系乙女」のチラシをもらう。だがそのチラシには時間が載っていない。13:00〜18:00ぐらいに来れば間違いがないだろうと思われる。常連客ということで、ちょうど席を立ったPARAさんが戻ってくるまでのつなぎとして告知をさせてもらった。今回は客が少な目だったが、内容はすさまじかった。まさにそこでしかできないイベントではある。

2004.09.12

似て非なる

 たまにじゃまになることもある理性や恥の感覚だが、やはり必要だと午前中しみじみ思った。自分から取り去ったらそのうち廃人になってしまうような気がする。

2004.09.11

やせすぎ注意

 7月の始めに行った健康診断の結果が来た。前回はB(現在心配なし)だったが、今回はD(要受診)と2ランクダウン。引っかかったのは誰もが口をそろえていうやせ過ぎに加えて視力の悪さと低血圧。言い訳するのもなんだが、どれもしかたないものばかりだ。

 体重は確かに20代成年男子としては軽すぎる。だが最近急激に体重が落ちたわけではなく、何年か前に体重が落ちてからあまり戻ることもなくそのまま落ち着いたものだ。あまり太ろうとも思わない。視力は数値的には眼鏡が必要だが目立った支障はなく、なるべくかけずにすませたい。血圧はもともと低い方で、健康診断のために夜と朝を抜いたのでよけい低くなったんだろう。体重と同じように。

 とはいうものの、一覧表にして出されると少しは気をつけないとなという気になってくる。まあ尿で引っかからなかったので良しとしよう。父親が糖尿なのでそれだけは是が非でも避けたい。

2004.09.08

強風にあおられて

 台風が近づいているからなのか、暑くなったり寒くなったり急に強い雨が降ったり変な天気だった。そりゃあ38度6分の熱を出す人も出てくるだろう。図面はだいぶはけてきて件数的にも落ち着いている。まあ何があるかわからないが、近いうちにチーフが10日間の休みを取るそうだ。部長が同僚Mに大丈夫か聞いていた。Mは手持ちの図面がほとんどなくなっていることに別の意味で危機感を持っているようだった。いつも遅くまで残業していると早く帰れそうでも定時に帰るのはなんだか気が引けてしまうことが少しだけ悲しい。

2004.09.07

やってみる

 朝起きて出かけようと思ったが、今月手伝うことになっているグループ展にプチ参加することにしたので、そろそろ出すものをつくっていた。昼近くなるとまた雨が強く降り始め、物干し竿を売る車が通り過ぎた。テープの声がむなしく響く。できあがる頃にはすでに雨はやんでいて、子供たちがかついだ御輿が町内をかけ声とともに回っていた。都庁へパスポートを受け取りに行き、部屋に戻って自分が書いたものを読み返してみる。すでにモードが切り替わっているので頭を抱えたくなるが、きりがないのでそのまま出すことにする。

 さてここで、まがりなりにも一関係者としては告知をしておくべきなんじゃないだろうか、と気がとがめるので書いておく。

血反吐系乙女 vol.2
ネットを通じて知り合った人々によるグループ展。鬱だったり自傷していたりボーダーだったり恋愛依存していたりと、いろいろつらい思いをして「血反吐系」を自認する女の子たちが参加するという趣旨だったような気がする。参加者は歌人や美大生、画家など。連休中お時間のある方はかたいことは考えず「Don't think, FEEL!」な気持ちでお越しください。ちなみに私は留守番でずっといると思われます。
↓9月18日(土)〜20日(祝)11時〜20時
デザインフェスタ・ギャラリー
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前3-20-18
JR原宿駅(竹下口)より徒歩8分、または地下鉄明治神宮前(5番口)より徒歩4分

 そういえばこの連休中、現場で活躍中の派遣先社長の息子さんが結婚式を挙げるそうな。ひとまずおめでとうございます。

2004.09.5

疾風怒濤の勢いで

 昼からどうも雨が降りそうだったが、夜も近くなってついに大雨となった。バケツをひっくり返したようなという比喩では足りない、今までたまりにたまった鬱憤を晴らすかのような激しい雨がアパートの屋根を打ち付けている。時折雷の音も聞こえてくる。銭湯からの帰り道、近所の神社では出店が立ち並び、祭りの準備が着々と進められていた。

2004.09.04

そんなこともあるさと人は言い

 今日はというか今週はなんやかんやで精神的に疲れた。めずらしく帰りに外食する。駅前の東急ストアでビールの小瓶を買ってホームで飲んでいた。沿線に女子校が多いのか朝はやたらと女子高生を見かける。自分の前を楽しげに話しながら女の子たちが通り過ぎていく。彼女たちと自分を対比させ、ついおやじっぽさを感じてしまう。そんなときにもはやそれほど若くないことを思い知らされる。まあ相対的なものだが。それにしても飲むとそのうちつまみがほしくなるのはどういうわけか。

 電車を降りて何か食べるものを買おうとコンビニへ入った。週間少年ジャンプで連載されているらしい『DEATH NOTE』の3巻が目に入る。以前から気になってはいたが、見かけ倒しだろうと高をくくっていた。試しに途中まで読んでみると好奇心を刺激してなかなかおもしろく、少し興奮しながら帰った。買ったものは次の日にまわし、ここを更新してから寝ることにした。

2004.09.03

分離衝動

 いつもならあまりに当然のことなので気にも留めないが、朝出勤するとよくこの人たちいつも同じ時間に来るなあとたまに思うことがある。電車に乗っている人々も気がつけば同じ顔ぶれ。だからといって週間CHINTAIのCMのように部屋を変えようなんてことは思わないが、たまにそのまま電車に乗って横浜まで行きたいと思うことがある。逃避するほどきついわけでも退屈しているわけでもないが、ときどきドラえもんの道具を使ってシナリオを書き換えたい衝動に駆られる。今年も3分の2を過ぎた。過ぎてみれば早いものだが、いつも同じことを考えていたような気がする。

2004.09.01

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