神田川生活に

2006.4.8〜2008.2.29

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勘違いと過大な期待。

 今日から設計のチーフが長期休暇を取り旅立った。本人は行き先を明かしていないがおそらくまた韓国だろう。今朝は寝坊して不覚にもあからさまな遅刻をしてしまい、あらぬ誤解を受けそうになりネタになった。分担した仕事を各自片づけるが自分の中で整理を付けておらずてんてこ舞い。ひとまず整理して押さえるところだけ押さえておいた。

 残業中テレビから流れた歌の数々に、懐かしさとせつなさを感じて胸が締め付けられそうになる。帰りにいろいろ思い出していた。懐かしさを伴って思い出すならまだしも、後悔を伴うものはきつい。ああすればこうすれば、ここが悪かったと悶々とし、そこから踏み出せない。大部分は自分が悪くて、もしまたやり直すことができたとしても同じ間違いをくり返しそうだ。

 思い出すたびに後悔するのは執着がまだ残っていて、認めることはできても完全に受け入れられないのだと思うが、現在その方面に関しては思うようにいっていないと解釈しているからだろう。今が最高なら過去を思い悩むこともない。ただそんな風に思い悩むのはそれ以前の望みがある程度叶えられたからで、これから自分にとってベストな方向で叶えられるように、受け入れる準備を待っているのかもしれない。

 本当に、心から自分が望んでいるのなら。

2006.09.29

たまりかねて

 昨日から急に寒くなった。冷房は一時期無理に動かしたのが仇となり、当分復旧は無理らしい。動かなくなったのがこの時期でまだよかった。天井は雨漏りするし、時計は故障したし、考えてみればすごいところで仕事しているな。廊下の方がだいぶましだ。疲れがたまりまくっているのであまり残業せずに帰った。最近またたばこの煙がきつく感じるようになってかなり体調が落ち込んでいるんだろう。ほっておくとひとりでためこんでしまう。

2006.09.27

熱を帯びた

 職場の冷房が故障した上に、仕事が集中してかなりやられていた。途中でどうにも頭が働かなくなったので、残りは明日朝一でやることにして帰る。帰りは気にしてもしかたないことばかり気になってそればかり考えていた。引きずられてもしかたないし、今週はなるべく早く寝るようにしよう。

2006.09.25

暑さ寒さも彼岸まで

 雑作業をするつもりで出勤したら予想外に発注が多くて出てきて助かった。おかげで他のことが飛んでしまったが、まあなんとかなる。

 J-WAVEを聞き始めるきっかけとなった番組に、ブラで有名なトリンプの社長が出ていた。「重役は小さな大部屋で顔をつきあわせるようにせよ。社員は個室に鍵をかけておけ」との持論があるという。社員に個室を与えるのはいかにも外資系ぽい感じ。トリンプでは昼から2時間ほど社員を仕事に集中させるために、会話や電話、コピーなど諸々のことを禁止して無音の時間を作るらしい。個室で電話がかかってこなくて誰からもじゃまされなければさぞかし能率が上がるだろう。

 その社長は夕食を家でとらない会を主催しているそうな。ひとりで食事をとらないことをポリシーとしている人は多いが、そうきたか。なるほどね。

2006.09.23

そっち系

 せっかく今日は早く帰れそうだと思ったのに、なかなか早く帰れないものだ。だいたいそういうときは自分を必要とする何かが待っていたりする。終わってみると今日は皆帰りが早かった。

 別の会社で2、3か月前から奇抜なファッションが目を引くちっちゃい女の子が働いていて、そのオフビートでぎりぎりアウトなファッションセンスのためにどんな人なのかひそかに気になっていた。帰りにその会社の人と話していてついでに聞いてみる。派遣で来てまじめそうなので面接通したら、どんどん言動がおかしくなってきたそうな。素が出てきたのか。

 挨拶ぐらいしかしたことがないのでどのくらいおかしいのかわからないが、自分を引き合いに出されても。昼間も他の人から、基本設計に電話すると名乗った瞬間、出た女の人の対応がくだけたなれなれしい調子になると聞かされ、同僚に自分のせいにされた。自分としてはいたって普通にやっているだけだが。本物の人からすれば薄すぎて代名詞扱いされるいわれはない。まあ今に始まったことではないし、そうさせるだけの何かが自分にあるんだろう。よくわからないが。

 それで一緒に話していた別の人は「ゴスロリとかコスやっている人」だと思っていて自分は「パンクか裏原宿系の人」だと思っていた。実際は「SMの人」。つるされているらしい。そうかそっちか。その後はひとしきりその話で盛り上がっていた。おもしろくなってきた、のか?。

2006.09.22

いいわけ

 昨日夜中に歌集の感想をメールで送った。打っている最中メールで送るのはやめてここに載せようかと思ったが、朝起きてみてやはりそうすればよかったかもしれない。送った気持ちはわかるがあれはいかがなものか。変に気にしすぎかもしれない。

2006.09.21

思いはかる

 案ずるより産むが易しだなと胸をなで下ろしたり、かと思えばいらぬ誤解をさせたかと胸が痛くなったり。言葉はうまく使わないと。以心伝心というわけにもいかない。伝えたいことの10分の1も伝えられていない気がする。

2006.09.19

心に従う

 夕方、原宿のデザインフェスタギャラリーまで、読んでいて自分にそっくりだと以前日記に書かれた人の歌集を受け取りに行き、せっかくなので撤収を手伝った。思い返してみれば近くのampmに自分がるなさんの展示物を詰めた荷物を持っていくのが定番になっていて、これからもそうしていくんだろう。待っている間るなさんにいつもありがとうと言われた。

 会場に戻ってみるとさとちの方の撤収も始まっていて、かっこよさげな今どきの男子ふたりが片づけ要員として働かされていた。さとちの言動に相変わらずだなと思いつつ、意味もなく男子たちに気後れする。そんなんしてもしょうがないんだが。肩書きをイラストレーターにしぼったみたいだし、まだまだこれからなんだろうな。実際ファイルの中のポストカードちょっとほしかった。

 借りた歌集はまだ読んでいない。作者は自分と同い年で今何をしているかわからないが、その歌集『こうしなければ生きていけなかった』を出した頃はちょうど夢のようなことしか考えていなかった自分が先のことに向き合わざるを得ず、否でも応でも考えなくてはならなくなっていたときだった。なんだかんだいって関心のあることにしかフォーカスできないんだなと思い知らされるこの頃。

2006.09.18

落ち込んでいてもしかたがないので

 新木場に差し入れを持ってバーベキューに行った。愛読しているメルマガ発行者の出版記念で、確かに高級ホテルでやるより「らしい」感じがする。初めて降りたので勝手がわからずとまどいつつも、無事会場の公園にたどり着く。どうすればいいかわからなかったので、とりあえず主催者のところに行って握手をしてお礼を言った。そのまんますぎてすぐわかった。

 その後は輪に入って感心したり驚いたり共感したりしていた。どうすれば成功できるかと熱心に語り合う人たちもいいけれど、ワイン好きの自分としては主催者の幼なじみの人の話がきた。安くてうまいものを探すのは当然にしても、うまいワインに会ったときはあとでそのとき食べた料理を自分で再現して同じワインを味わうまではさすがにできない。一緒に話していた人のような品種に対するこだわりもあまりないし。あとは大いに共感した若者におもしろそうなイベントのチケットをもらったのでそれに行ってみようかと思う。

 例によってというかいつもの癖で最後までいて、後片づけを手伝って、そのまま帰るのはもったいないような気がして帰りたくなさそうだった新潟の人と一緒に、神保町生まれ市川在住の人とその人のメンターのワイン好きの人で本八幡まで行った。途中からトイレをひたすら我慢しつつ、本八幡は市川にあったのかとか水上バスは使えそうだと頭にメモしていた。

 Crazy CACTUSというメキシカン・バーに連れて行かれる。広くて雰囲気も良く料理がうまかった。値段もリーズナブル。ただのフライドポテトやトルティアがなぜこんなにうまいのかと手が止まらなかった。英会話教師がたくさん来るとかで外国人が多く、途中生まれて初めてビリヤードをやったり、言っていることはまともなんだけどどこか天然でなごみ系の女の人が来たりした。かつての迷走期にやりたかった世界ひとり旅をやってきた人やそのときに手段のひとつとして考えていた日本語教師をやっている人が目の前にいるのも不思議な感じがする。

 そろそろ電車やばいよと言われておいとまする。総武線でよかった。中央線の終電に間に合い、中野から歩いて帰る。いや楽しかった。おもしろかったな。

2006.09.17

あらためて

 いかに自分が寂しがりであるか認識してしまったり。ひどくうすっぺらな気がする。

2006.09.16

初めが肝心

 新宮殿下の御名は「悠仁」だそうな。「ひさひと」という音は自分の本名にめちゃくちゃ近いのでびっくりした。

 定時より少し早めに上がって歯医者へ行く。今度は職場の近くにせずに、根本的になんとかしようと思って前から気になっていたところにした。今回はさらに長くかかりそうなのであせらず気長につきあっていくことにする。

 鍋はなんとかましな程度にはなり、帰ってから確認もかねて米を炊いてみた。実用上問題はなさそうで食べ終わったあと「やはり日本人は米だな」とひとりごちる。もしかしたら今回のことは自分の無意識がある結果を導くためにやったことじゃないかという気がしてきた。理由付けしてもしかたないのだが、それによっていろいろわかったことがあるのも確かではある。

2006.09.13

強運と教訓

 朝一度起きて火を消して二度寝するつもりで土鍋を火にかけた。あろうことかそのまま寝てしまい、気がつくと1時間がたっていた。やっちまったと心の中で叫び、すぐに火を消す。窓とドアを開けて充満した煙を逃がした。そのままにしておけばいいのに、鍋を床において激しく後悔する。ひとまず無事でよかった。突如決まった基本設計のOさんたちとの飲みに参加してひとしきり盛り上がったあと、帰って鍋のリカバリーに取りかかる。中に入っていた米は見事に炭になっていた。

2006.09.12

なるほど

 そういうことか。

2006.09.09

唖然

 最近なぜか基本設計のFさんのいじりの対象になってしまっている自分だが、今日の午後はやられまくりだった。問い合わせの電話に答えようがない質問だったのでお茶を濁すような返答をしていたら、話がそれてそのうち一緒に飲みに行くことになった。まさか自分がそういう話をすることになるとは思わなかった。

 そのあとチーフから頼まれていたことを思い出して電話したら「Fさんお願いします」と言う前に電話に出た女の子に「Fさんですか?」と言われ、さらには「Fさんと飲みに行くんですか」と言われ頭がくらくらした。ノリノリのFさんによればその子も来るそうで、途中いきなり替わられてどきどきした。「そこ、照れるところじゃないから」と言われるが不意打ちくらい過ぎだ。

 聞いてみたらひとつしか違わなかった。双方もっと年が離れていると思っていた。同僚Mに年齢のことを話すと「なんだよ若造のくせに」と罵倒を始め、でも子持ちだってと付け加えると「負けた」「生殖できませんから」とトーンダウンしてちょっと笑った。まあ彼は結婚しない派だし、対象年齢層低いからな。

2006.09.08

旧習を断ち切る

 気がついたら夕方だった。そのくらい仕事に追われていた。明日は満月。しかも部分月食。ついでに移転をくり返しながらこのサイトも7周年。なんだかんだいって続いている。これを機に生活習慣を改めたい。何かあるたびに書いている気がするが、それだけできてないということで。最近起きられないし変な夢ばかり見てさらに起きられないし、昔のこと思い出しすぎ。

2006.09.07

第三子誕生

 男子の誕生は秋篠宮殿下以来、41年ぶりだそうな。「どうせわかっていたんだろ」とか「これで当分世継ぎでもめることはなくなったな」などと周囲はかまびすしい。まあ自分も受けているプレッシャーやストレスの違いなんですかねなどと軽率にも言ってしまったが。何はともあれ、無事に生まれてよかった。本当におめでとうございます。

2006.09.06

ニーソ

 気のせいかもしれないが、最近黒のオーバーニーを履いている女の人を見かけることが多くなった。以前はある特定の人々しか履いていなかったはずだが、今年はより一般的になったような気がする。流行なのか。

2006.09.05

まだ見ぬ、あるいは失った

 秋桜館という建物の名前を見てしゃれた名前だなと思いつつ、コスモスのことだったよなと検索してみる。秋に咲き、花弁が桜に似ているから「秋桜」と呼ばれたのはわかるが、メキシコ原産とは少し意外だった。1876年頃にイタリアの芸術家が日本に持ち込んだのが最初という説があるそうな。どういうつながりなんだ。

 コスモといえば宇宙。何か関係があるのかと思ったら、ギリシア語で「秩序」を意味する kosmos から星々が定期的な運動をする「秩序ある体系」としての宇宙(cosmos)に転じ、花の方は花弁の調和のとれた優美な様が結びついたようだ。自分としては秩序云々よりコスモスを見るといつも「けなげだなー」と思ってしまう。花言葉は「乙女のまごころ、愛情、たおやかさ」ということでそういうイメージなのか。

 仕事帰りに表参道駅のA1出口付近にある「EDOGIRI」という焼酎とそばの店に行った。ただそばを食ってきただけだが、品質も雰囲気も良くメニューの意外な豊富さが自分の心をくすぐるのでそのうちまた行こうと思う。ごく少人数で語るのにちょうどいい感じ。そう思って自分の交友維持関係の狭さを改めて認識する。

2006.09.04

魔法のコトバ

 あいかわらずのタイミングの良さに感謝しつつも、なんとなく不完全燃焼。あれこれ過大な期待をせず不完全なものを不完全なものとして受け入れることができないものか。ともすれば奇跡にすがりたくなる。

2006.09.03

そういうことか

 なんだか知らないが次々と物事が片づいていった日だった。同僚の言葉にふと我に返り、少し早めに上がることにする。店が閉まる前にいつものところで米を買っておきたかった。乗り換えの際に浮かんだたまにはワインでも、との思いをうち消して店へ向かってみると見事にオーガニックワインのフェアをやっていて、めずらしくバイトや店員の女の子ではなく、おしゃれでかっこよさげなお兄さんが通りすがりの買い物客にワインを勧めていた。すべてのワインの試飲をさせてもらい、一番気に入ったワインを選び意見が一致したところでせっかくなので買うことにする。一瞬驚いた様子のあと丁寧にお礼を言われた。こちらこそ。

 無事米を買って帰り駅を出ると、先月19日にも書いたコスプレの人がチラシを配り終わるあたりでちょうど受け取ることができた。コスプレBARのチラシだった。それならわかる。地図を見るとすぐ近くであんなところにそんなものがと驚いてしまった。話はいろいろ聞くがその手のものに足を踏み入れたことはない。

 家賃を払いに大家のところへ行くと待ってましたとばかりに、同じく19日に書いた謎の線の後日談から始まって数々のうらみつらみや電波がかったことも交えて長々と話を聞かされてしまった。なんだか以前より大家の人相が悪くなったような。なぜに自分が大家の地元の暗いしがらみや近所の人々に対する悪い噂や不満、これまでの経緯、アパートの他の住人の素性まで聞かされなければならないのか。横溝正史の世界かよと思いつつ、腹の下に力を入れてただひたすら話が終わるのを待っていた。とりあえず電話線は住人が使用している部屋をのぞいて屋内線だけではなく、保安器まですべて撤去してもらったのでこれで盗聴される心配はなくなったからと言われる。反応にとまどいつつも、いろいろと思いやられる夜だった。

2006.09.01

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