* b e a u t i f u l - 7 *

2000.5.5〜2001.3.26

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2000/8/31 (Thu)
 高速バスの往復乗車券を買った。往復券があるなんて初めて知った。自分はつくづくものを知らない。よけいなことは知っていても。外付けのCD-ROMドライブをさがしてみた。今はCD-R(W)ばかりでちっとも見つからない。うーん、やっぱりそうなのか?
2000/8/30 (Wed)
 今日はいろいろとさえない1日だった。まあここらでいっぺんに不運を放出したということにしておこう。これから幸運が必要になるわけだし。貿易会社から先物取引の案内(DM)が届いた。そんなものは専門家に任せておけばよく手を出すつもりはない。最近では投資家でもないごく普通の人々が、外貨で積み立てをしたり、株や先物取引をしたりしている。異常だ。いくら自分の未来は自分で守らなければならないといっても。まったくすべてが一人歩きしているよ。だからこそ自分の身は自分で守らなければならないのか。

追記:その後とうもろこしの取引をすすめる電話が来た。要するに先物取引って不作を喜ぶものじゃないですか、と言って断った。我ながら青いなと思うが、もう数字に振り回されるのはごめんだ。
2000/8/29 (Tue)
 最近いろいろやってむだに起きていたのでやたら眠い。やはりというべきか、ドラクエVIIの攻略本がすごい売れ行きだ。ゲームをやらないのでよくわからないが、いつからゲームと攻略本が一緒に出るようになったのだろう。地元新聞社が出した今日発売の甲子園ベスト4記念グラフも売れている。とにかく眠くて頭が働かない。目にきている。バイトから帰ると後輩からの着信があった。兄のアパートに泊めてもらえるらしい。感謝。
2000/8/28 (Mon)
 G3化したPowerBook2400c/180一式がついに届いた。資金集めの最中に個人売買の掲示板を見て、借金して勢いで買ってしまった。前からノートがほしかったし、これから必要になるので後悔はない。なにしろインタウェア製G3/400、メモリ80MB、6G HDD(IBM)、ブルークリアな英語版キーボード、バッテリはエナックス社でリフレッシュ済み(二時間以上はゆうにもつらしい)、2400用ヒートシンク、外付けHDD「EZ GIG」(純正IBM 1.3G)、専用インタークーラー、インナーケース、以上のセットである。これであとはそのうちCD-ROMドライブやPCカードモデム(PHSとの一体型がいい)さえそろえばたぶん完璧だ。しかもUSBなiBookとは違ってこちらは今までの環境がそのまま使える。マウスは必要なら5420のものを使えばいい。というわけで思いっきり食指が動いてしまった。
 実物を見るとこれがまた小さい。Wintel系のサブノートにはかなわないかもしれないが、他のMacのノートとは大違いだ。デザインもよく考えられていて、熱狂的なファンがついたのもうなずける。アメリカでは小さすぎて売れなかったらしいが、手がかなり小さい自分には問題ない。2400は、軽くて小さなノートをつくる気がないAppleがIBMと共同開発して、日本とアメリカだけの販売だった。かれこれ3年半近く使っているPerforma 5420は日本だけの販売だった。どちらも黒い。タッパーみたいなふたがあれだが見事だ。液晶はがまんしよう。そのうちメインマシンになる可能性大だ。とりあえずキーボードカバーがほしいがもう売ってないだろうなあ。
2000/8/27 (Sun)
 当初の予定では11月下旬に引っ越す予定だったが、今の状況と自分の性格を考えて9月末に早めることにした。9月のはじめにちょうど2連休がある。今日一緒だったバイトの人に頼んで休みを代わってもらい、3連休にする。東京出身の後輩が就職活動などで帰省しているようなので、彼に実家に泊めてもらえるか聞いてみた。今度の上京でとりあえず住むところだけは決めてしまいたい。
2000/8/26 (Sat)
 ふと思いついて近くの市にいる大学の寮の先輩に電話をかけ、飲みに誘ってみた。夕方に近くまで出向いてくれることになった。今考えていることを話して加速をつけようというわけだが、考えてみればいつもそれに助けられてきたような気もする。まあとにかく先輩が来るまでに本の整理を終わらせてしまおう。どうも読みふけってしまうよ。
2000/8/25 (Fri)
 夜も丑三つ時を過ぎた頃、外へ出て空をながめてみた。昼間はあまりきれいとは言えないアパートの外観も、こうして見るとおしゃれな感じがしてくるから不思議なものだ。星はあまり見えなかったが、虫の音と風にさらされているとちっぽけな悩みなどどうでもよくなってくる。眠そうだった月が、光を拡散してさらにぼやけた気がした。よし、行くぞ。
2000/8/24 (Thu)
 残暑がきびしい。学校ではそろそろ夏休みも終わりだな。小学生の頃は8月31日のアナウンサーの「今日で夏休みも終わりですが......」という言葉に反発を覚えていた。今日は青森県勢としては31年ぶりに甲子園ベスト4入りした、光星学院の凱旋パレードがあったらしい。次の日新聞を読んで知ったが、このときの様子はすさまじい。県庁に報告に行ったときはたいしたことはなかったようだが、やはり地元ともなるとこうも違うのか。パレードが始まるとそれまで沿道で見守っていた住民たちが道路いっぱいにあふれ出した。その群がりようもすごいが、一番人気のエースくんは女性ファンに囲まれて身動きができなかったようだ。他の選手たちも肩や背中をたたかれまくったという。幸いにもけが人は出なかったとある。彼らの様子を写真で見ているとすっかりヒーローだ。次の大会のために新チームの指導をはじめた監督は、1、2年生の足を引っ張らないように3年生を戒めたそうだ。確かに。調子に乗りすぎて問題を起こされても困るからな。
2000/8/23 (Wed)
 ひたすら眠くて体がだるかった。今日こそは早く寝ようと思うがたぶんいつもどおりだろう。前の職場の子が雑誌を買いに来た。髪の色ががらっと変わっていたが、かわいくなった気がする。会計がすむと彼女は年下の彼氏のもとに戻り、るるぶなどのコーナーの前で立ち止まった。ふたりが手をつないで帰ったとき、自分はひたすらポイントカードのナンバリングをしていた。見せつけられている気がしたのは、たぶん気のせいだろう。
2000/8/22 (Tue)
 虫の音が響き渡る夕方。いやでも夏の終わりが近いことを感じさせる。ここではもう終わりなのかもしれない。夏の終わりと郷愁は似ているとふと思う。北国だからこそ思うことかもしれないが。南の方はまだまだ暑くてそんな余裕はなさそうだ。
2000/8/21 (Mon)
 金銭関係の問題処理に当たった。途中で重大な勘違いが発覚したが、なんとかなったので良しとする。金の使い方は自分で覚えなければならない。あまりうまくないにせよ、いつもギリギリながらもなんとかなっていることに感謝する。まだまだ油断はできないが。とりあえず最低限の資金はできた。
2000/8/19 (Sat)
 深夜、閉店前1時間を切った頃、おっさんに中学の理科の自由研究に使えるような本はないかと聞かれた。小学生用のものならコーナーをつくってあるが中学生用のものはない。おっさんは参考書の棚を穴が開くほどにらんでいた。おっさんには悪いが、ふつふつと怒りがこみ上げてきた。なんで自分が来ないで親にやらせるんだ。まあ時間も遅いし、親が独断でやったことかもしれないが、そんなの本人にやらせろ。自分で図書館なりなんなりかけずり回れ。やる気がなかったら最初からやるな。そして怒られてくれ。あるいは適当にでっちあげろ。勝手に息巻いてしまったが、またひとつ思い出してしまった。他の書店で立ち読みしていたとき、中学生と思われる男ふたり組が文庫の棚を見ていた。読書感想文に使う本を探しているようだった。「超うすくてマンガっぽいのがいい」などとほざいている。だったら書くな。あるいはマンガで書いてみせろ。自分がどうこうという問題ではないが、つい荒くなってしまった。
 そういえば今日はベスト8に進出した地元代表の、準決勝進出をかけた対戦があったはずだ。結果はどうなったのだろう。去年と同じく負けているような気もするが、できれば勝ち進んでいいかげん「三沢商業の伝説」を葬ってほしいものだ(関係者のみなさんすみません)。しかし去年も今年も地元代表は、大規模にスカウト活動をおこなっているスポーツ特待校か。やはりそうでもしないと勝てないのだろうか。この県は。

追記:結局なんとか逃げ切り、準決勝進出を決めたようだ。31年前に準優勝した三沢商業に続いて2度目のベスト4か。相手は去年の代表が準決勝進出を賭けて敗れた鹿児島の樟南高だ。一応は雪辱を果たしたということになるのか。できれば決勝に進んでほしいが相手は優勝の最右翼。健闘を祈るよ。(対戦の結果惜しくも破れ、対戦相手は優勝した)
2000/8/18 (Fri)
 このままではどうにもならないので、引っ越しのための資金調達計画を練り直した。新しい計画は今まで抱えていた問題を解消し、手っ取り早く資金が調達できる。多少の危険はあるが、こういうことはさっさと片づけて他のことを考えた方がいい。
 店長に呼ばれた。ゴミ箱の中からローソンの袋をとりだして中を見せる。水に濡れた菅野美穂の写真集が入っていた。ローソンの店長がトイレのタンクの中に入っていたものを持ってきたそうだ。たぶんウチから盗られたものだという。当然のごとく売り場まわりは強化された。中高生が万引きしたのだろうがトイレに捨てるところが笑わせる。欲しかったらちゃんと金を出して買え。なかったらがまんするなりためるなり持っている人に借りるなりしてくれ。用が済んだからって捨てるな。
2000/8/16 (Wed)
 外はかなり涼しくなってきた。あたりが日に日に涼しくなっていくのとは裏腹に、自分の頭の中はどんどん熱くなっていくばかりだ。目標を定めたら一直線というのは自分の長所でもあり短所でもある。しかしそれしか考えられないという事態は避けたい。今でも衝動が出口を求めて渦巻いている。もっと冷静になろう。今日は休みだ。そして夜中には棚卸しがある。他にやることがあるはずだ。
2000/8/15 (Tue)
 POPを書いたある雑誌が売り切れたらしい。いつも売れ残っている雑誌なのでちょっとびっくりした。以前店長に言われてからせっせとPOPを書き続けて助かったと思う。たぶんそれがなかったら、最近あらが目立ちこき下ろされている3番目の人と五十歩百歩だったろう。自分の方がよっぽど早くからいるのでそれは大問題だ。大げさかもしれないが、POPのおかげで生きながらえていると言っても過言ではないと思う。そんなわけでカウンターで店長が作業している間、レジの前にずっと立ったままでいるわけにもいかないので、ひたすらPOPの文章を考え書いていた。卑屈になりすぎですか?
2000/8/14 (Mon)
 今年になってまだ1回も花火をしていないし、見てもいない。それだけに花火をしている人を見るとうらやましくなるのだが、場所を選んでやってほしいと思う。夜中閉店1時間前、自動ドアが開いた瞬間に大きな銃声のような音が響き渡り、店内の誰もが肝をつぶした。原因はロケット花火だった。しかも店の外にあるゴミ箱のすぐそばでやっていたという。その後も花火の音は続いた。ちゃんと後始末はしたんだろうな?
2000/8/13 (Sun)
 ふと思い立ち大学時代やっていたメールゲーム関係のものを、一部を残して処分することにした。リプレイや交流誌などの他にいろいろやり取りしたたくさんの手紙がある。もう再開の見込みはない。捨てた。手紙の束は一瞬とまどったが、自分に言い聞かせて捨てた。気がつくと、今までむやみに積み重ねてきた過去を清算しているような複雑な気分になった。新しい未来をつなぐための準備だろうか。
2000/8/12 (Sat)
 近くの写真屋で証明写真を撮ってもらった。昨日のASAに電話して面接を受ける。バイクに乗ったことがなく、バイト先のシフトで不規則な空き時間帯では、どうにも中途半端で使いようがないという。今の状況では、遠くの販売店にチラシを折り込みに行く仕事ぐらいしかないらしい。そう簡単には稼げないということだ。他を、か。まあそんなもんだろう。発想の転換が必要だな。
2000/8/11 (Fri)
 朝、うつらうつらとしているときに父親と弟がそれぞれ出かけていった。朝食を食べていると母親も出かけていった。家を出ようとすると雨が降ってきた。昨日はじゃまだと思ったが傘を持ってきてよかった。途中でスクーターに乗った父親に見つけられ残念がられた。中心街を抜けると雨がひどくなり台風でも来ているかのようだった。大きな傘を持ってきて本当によかった。ジーンズはびしょぬれだ。部屋に戻る前にASAに寄ってバイトを募集していないか聞いてみた。部屋のすぐ近くのコンビニで履歴書を買った。
2000/8/10 (Thu)
 夜、実家に行った。昼間に行くつもりだったが、いろいろやっていたら遅くなってしまった。今まで避けていたが、これはもう泊まるしかないだろう。話の内容から考えても。家に着くなり、公務員試験を受けて市役所に入れと父親がうるさい。それはできない相談なのでひたすら受け流した。風呂から上がり、夕食を食べながらタイミングを見計らう。父親は巨人戦に熱中している。弟は相変わらず引きこもっている。どこでまちがったのだろう。延長も終わり、そろそろ話すことにした。しかしどうも言いづらい。とりあえず母親が来るまで待った。どっちの料理ショーが始まる。今日はそうめん対パスタだ。父親はテレビを消そうとしたが、消されるとよけい話しづらいのでやめさせる。母親も台所から戻ってきたので話し始めた。内容は以前もちらっと書いたが、11月下旬に東京へ引っ越すということだ。今のうちに話して親に覚悟を決めてもらい、ついでに自分を追い込もうというわけだ。案の定反対され、きびしい言葉が返ってくる。話しているうちに逆切れして語ってしまった。なんとか了解を得る。あと3か月でなんとか資金をためなくては。ダウンタウンDXを見おわったあとは、持ってきた「セラフィムの夜」(花村萬月)をひたすら読んでいた。読み終わる直前で父親が起きてきた。一瞬蛍光灯に手が伸びて身を固くしたが、その態度は柔らかかった。
2000/8/9 (Wed)
 バイト先には夜間(遅番)のバイトが自分を含めて3人いる。そのうちのひとりを○○さんとしよう。彼は自分よりよっぽどできる人で、いろいろな雑用を任される。彼に一極集中しているようなものだ。今日も担当の人に代わって、コミックの補充をはじめた。その後ブックスタンドづくりに取りかかる。彼がため息をつくたびに戦々兢々としてしまう。申し訳ない気持ちでいっぱいになる。たまりかねたのか彼は聞いてきた。「××さん(文庫担当のパートさん)にブックスタンド頼まれませんでした?」「いや、何も聞いてませんけど」「全然?」「全然」 そんな会話のあと、彼はまたため息をついて作業に戻った。そのことに関しては本当に何も言われていない。ただ、適当にPOP書いといて、と言われたぐらいだ。そう、自分が頼まれるのはPOPぐらいだ。まあこれは店長が文章を認めてくれているようなのでいいとしよう。そうはいってもどうも後ろめたく、こっそりさっさと書き上げた。今日彼は、なぜ俺だけが、という思いを強くしたに違いない。自分を蛇蝎のごとく嫌っているある人が、以前彼にこう言ったことがある。「××さんもなあ、○○さんにそんなの頼まないでくれよ。でも誰も○○さんにしか頼まないからな......」がんばれ自分、負けるな自分。でもまずいよなあ。まあいいや、なのか?
2000/8/8 (Tue)
 どうも歯車がずれてしまったようで、頭の中がとっちらかっている。すれ違い、空回り、頭が働かない。何かを終えるとすぐこれだ。早く元に戻さなくては。常に平常心、冷静沈着といきたいものだ。どこかが麻痺している。
2000/8/7 (Mon)
 ひとまず本の整理が完了した。残った本を見ていると、以前よく読んだある文庫がほとんど残っていないことに気づいた。やはりそうなのか。嗜好の変化というよりそのジャンルからの卒業というべきか。他にもいろいろ整理したはずだが、あまり変わらない気がする。それほどむだなものが多かったということか。地元に戻ってきたときの荷物がやたら重く、多かったことを思い出した。あのときは荷物が少ないつもりで荷造りしていたら、間に合わなくなり見かねた後輩に手伝われてしまった。今度も地味にかなり多いような気がする。また同じことを繰り返しそうだ。気がつけば立秋。秋の終わりはまだ遠い先のようで、実は近いのか?
2000/8/6 (Sun)
 今年中に引っ越しすることにした。時期は決めてある。しかし冷静に考えてみれば、いろいろ面倒なことを思い出した。まあなんとかなるだろう。問題は金だ。部屋と職も心配だ。まだ先のどうにもならないことを、今から心配してもしょうがないが。それまでにいろいろやっておかなくては。
2000/8/5 (Sat)
 銭湯で体を洗っていると、蛇口を隔ててひとつかふたつ隣のおっさんに見覚えがあることに気づいた。誰かと思えば"ホームレス"だった。彼はバイト先の常連で、実際はどうかわからないがそういう噂がある。夕方食パンが入ったスーパーのビニール袋を手に現れ、いすに腰掛けひたすらゴシップ週刊誌を読んでいる。たまにトイレに行き、閉店時間近くなると必ず寝ている。最近は寝なくなり、少し早めに帰るようになった。誰かがきれたのかもしれない。この銭湯にも来ていたのか。脱衣場にはいつもの上着があった。
 部屋に戻ると洗濯をしてマンガを読んだ。本の整理をすすめるつもりが読みふけってしまった。夕方になると中心街へ自転車を走らせた。この行動もパターン化してきた。これではあのおっさんとたいして変わらない。いろいろなことを思いめぐらせ、答えらしきものを得ると中心街へ入っていた。いつものように立ち読みして帰り際にコンパスと定規を買った。雨が降っていたので傘をさしておとなしく帰ることにした。坂を下っていると前が見えなくて何度も止まりたくなった。今の自分はブレーキを握って、坂道をおっかなびっくり下っているようなものだ。ブレーキをゆるめてもスピードは増すが死ぬわけではない。むしろ気持ちいいのかもしれない。ひさしぶりに天然酵母が売りのパン屋で、パン切れ(募金)とマフィンを1個買った。雨はいつの間にかやんでいた。
2000/8/4 (Fri)
 本の整理をしていた。以前は見切ることのできなかったものでも今ならできる。踏ん切りがついたのか。それでも残るものはあるが、あたかた片づいたので電話をした。どうやら予約がいっぱいで来週になるようだ。やはりというかなんというか。バイトから帰ってくると、体がすぐにでも寝込みそうな勢いだった。デザートを食べたあと、メールチェックしていると鼻血が出てきた。何もしないのに出てきたのはひさしぶりだ。それほど体がまいっていたのか? むだな夜更かしはやめなければ。
2000/8/3 (Thu)
 少しでも物を少なくしようと思い、本を売ることにした。ある程度選別して一区切りつける。用があったので中心街へ自転車を走らせ、途中先月できたばかりのブックオフに寄った。どうもそそられない。本屋や古本屋に求める「わくわく感」というものがなく、買う気にならない。去勢された本が並んでいる気がした。それでも無理やり見つけて1冊買う。店員の女の子の愛想が悪い。よくしろとはいわないが、棒読みで押し出している感じがする。あまり人のことは言えないが。とりあえず明日ここに電話かけて取りに来てもらうことにしよう。用を済ませて帰ろうとすると、「お還り」にかち合ってしまった。自転車では非常に通りづらい。ござ敷いて座っているおっさんの前で、山車が横を通り過ぎるのを待つのは少し気まずい気がした。
 その後、前日の折衷案を思いついた。自転車で東京まで行って、職なり住むところなりを見つけて戻ってくるというものだ。もうバカとしかいいようがない。しかし本人はいたってまじめだ。いても立ってもいられない気持ちを押さえている。
2000/8/2 (Wed)
 今日は三社大祭の中日だ。ねぶたに比べればいまいちマイナーだが、この辺を代表する「日本一の山車祭り」だ。期間中のべ50万人が訪れるというからそこそこだろう。去年と一昨年をのぞいて毎年見に来ていた。子供の頃は家族でビニールシートを敷いて座り、お菓子やとうもろこしを食べながら山車行列をながめていた。年々巨大化し豪華になっていく山車はもちろん見ていたが、それより人の方に注目していた。山車組によっては先頭の錫杖を引きずって歩く女の子がきれいで、子供心にうらやましく思っていた。はっぴではなく独特の着物を着ていて、おしろいを塗っていた場合はなおさらだった。男たちに混じって太鼓をたたく女の人に圧倒され、笛の音や子供たちのかけ声が体にしみついていた。単独行動が楽しかった。そんなことを思い出しながら、道路の両脇に陣取った人々の前を自転車で通り過ぎるのは少しはずかしかった。うどんを食べて腹ごしらえしてから、山車を見ているとなぜかこれが最後だという気がした。迷いが晴れて選択肢がはっきり見えた気がした。ひとつは高校のときから考えている上京。もう一つは以前も出てきた日本での放浪。これはただ放浪するのではなく、各地に滞在しながら金を稼ぎ、おもしろそうな所を取材する。デジカメやノートパソコンを用意し、その模様をサイトにのせる。その連続で日本1周するというわけだ。実現可能かどうかはともかく非常にやりたい。そういうバカなことをやっておきたい年頃だ。
2000/8/1 (Tue)
 1月25日の日記に、なぜ銭湯で歯を磨く人がいるのかという疑問を書いた。しかしこれを上回る銭湯での疑問が出てきた。おととい行った銭湯には張り紙がしてあり、「食べ物を持ち込まないでください」と書かれていた。そのわきには「染毛剤の使用禁止」とか「浴槽内で歯を磨かないでください」とあった。あとのふたつはいいとしよう。問題はお菓子だ。張り紙がしてあるからには、実際に風呂場に持ち込んだ人がいるのだろう。なぜだ。なぜそんなことをする。風呂に入ってまでもの食わなくていいだろうに。温泉に行って露天風呂で酒を飲むのとはわけが違う。店先でボール遊びに興ずるヤンキーたちや、店内を我が物顔で遊び回るお子さまたちを見ながらそう思った。

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