* b e a u t i f u l - 7 *

2000.5.5〜2001.3.26

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2000/11/30(Thu)
 今のところで働きはじめてから1か月がたつ。以前のことは細かいところで役に立っているが、まだまだ知らないことばかりだ。覚えなければいけないことはたくさんある。少しずつつぶしていくしかない。バイト代が入った。これを機に本腰を入れて貯金する決心をした。金の出入りも安定してきたので、口座ごとに役割を固定し金を管理しやすいようにする。無理やりにでも自動積み立てに踏み切っておかないと、またいつものように貯金ゼロになってしまう。そろそろ「使い切る」から「ためる」へ方向を変えるときだろう。
2000/11/29(Wed)
 そろそろサイトを立て直した方がいいかと思う。さてどうしたものか。その前に自分か。どうも違和感が消えない。どこかおかしい気がする。
2000/11/28(Tue)
 サラリーマンがすれ違いざまに寒いと叫んだ。風が強いのでみそ汁をつくることにした。置き場所がせまいので小さめの一口コンロを使っている。自動点火タイプではないのでいつもチャッカマンを使っている。鍋をのせて点火しようとしたら切れていた。部屋にはマッチもライターもない。借りるよりもコンビニへ走った。ライターとガスボンベしかなかった。結局少し離れた閉店間際のスーパーに駆け込んで見つけた。そんなに需要がないのだろうか。
 以前の部屋は6畳と7畳半に、4畳半の台所と風呂とトイレが別々についていた。裏には線路が走っていてたまに貨物列車が通った。家賃は38000円。実際は自分の部屋だけ駐車場がないので34000円だった。その話を誰かにしたら、地方だし土地単価が違うからと一蹴されてしまった。いかに以前の部屋が恵まれていたかしみじみと感じたが、今の部屋も悪くない。4畳半、風呂なしトイレ共同で25000円。当然非常に古くなっているが、都心でここまで安いところはそうないだろう。かえっていらない物が捨てやすく、ミニマムな生活ができそうな気がする。今でも十分、快適に暮らせているしネズミにも慣れてきた。あとはせまくるしく小汚い台所だが、こればかりはどうしようもないか。
2000/11/27(Mon)
 帰り道、女の人があたりをきょろきょろとせわしなく見回していた。横断歩道を渡っていると、自転車に乗った男に呼びかけられた気がした。歩いていると後ろから楽しそうな話し声が聞こえた。そうか、そういうことだったか。気づけよ。立ち止まるとふたりは自分を追い越し、やがて声も聞こえなくなった。なつかしい。うらやましい気持ちでいっぱいだ。部屋に戻ると買ってきた雑誌をめくり始めた。暮らしの特集で、おいしそうな料理が載っていた。非常に安く手軽に作れるということだが、めんどくさくてつくる気になれない。もし誰かがつくってくれるなら喜んで平らげるだろう。味は問わない。雑誌を読みながら、コンビニの鍋焼きうどんに具を足したものを食べた。食べ終わるとメールチェックをした。その後は買ってきた酒を飲みながら続きを読んだ。以前は部屋でひとり酒を飲むのは気が進まなかったが、今ではすっかり誘惑に負けっぱなしだ。
2000/11/26(Sun)
 今朝はふとんを掛けていたので寒くなかった。新しく買った掛け布団は今の部屋にはでかすぎて、二つ折りにして掛けている。寒くはないが重いので、いっそのこと掛け布団にくるまってしまおうかとも思う。たまったメールマガジンを整理したあと、コンビニでお菓子を買い本屋で立ち読みした。つくづく自分はぜいたくだ。足ることを知らずいつも焦燥感にかられている。そのくせ特に行動は起こさず、易きについている。なんというか、のんびり過ごしていて突然申し訳ない気分に襲われてしまったのだ。メリハリがついていない証拠で情けなくもある。またもや考え方がまちがっている気がする。まあ人間は生まれる前の状態が一番満足していて、満足を置き忘れて生まれたというからしょうがないかもしれない。ひたすら流れていく日常の波に身をまかせ、忘れた頃に非日常の波に翻弄されるのが人生なら、そのなんでもない日常をことさらに認めてほしい人々が多いのが現代だろう。人生は楽しむためにある。だからどうしたのだ。いたずらに理屈をもてあそんでも意味がない。むだに深刻がる必要はない。どうも中途半端でいけない。気楽に突き抜けたいところだ。
2000/11/25(Sat)
 ソフトを買いに秋葉原へ行った。土曜日(しかも給料日後?)の昼間ともあって駅の通路はひどい混みようだった。何か大きなイベントの期間中らしく、駅前の広場にはテントが立ち並び、ビラ配りのお姉さんたちがうじゃうじゃいた。人波に流されるようにして進んでいくと、ぴんときた店があったので入ってみた。目的のソフトが安かったので買った。駅へ戻る途中で腕時計を1000円で買った。革バンド、アナログ、ローマ数字の文字盤、という相変わらずの路線だが、防水ではないのが少し残念だ。駅前で記念にアット・ニフティの袋をもらった。その後は喫茶店や本屋に立ち寄ってゆったりと金を使う機会をうかがっていたのだが、ふとある言葉が浮かんだ。

「いつまでもあると思うな、親と金」

 金はあるときに使い、ないときはひたすら我慢するので良しとしよう(よくない)。問題なのは親だ。今はいいとしても死んだときどうするか。片方だけでも戻らなければいけないだろう。できれば弟に任せたいが、あまり頼りにならない気がする。両方だったら家と畑をどうするかという問題がある。考え方が根本的にまちがっているのかもしれない。それは違うだろうと言いたい。ともかく21世紀は実家以外のどこかで迎えたいがどうなることやら。
2000/11/24(Fri)
 やっと入った。はやる気持ちを抑えながら金を下ろして振り込み手続きをした。どうか来週月曜の引き落としに間に合ってくれ。部屋探しのときにつくった口座はどうも不便なので、銀行を替えることにした。地元の銀行の口座がそのまま使えれば一番いいのだが、さすがにそういうわけにもいかない。帰りに掛け布団を買い、大家に家賃を払った。そういえば当初の予定では、今日あたり荷造りして来週にでも引っ越す予定だった。結局は予定から2か月ほど早まったわけだが、今の状況を考えると正解だったと思う。やっと落ち着いた感じだ。ラーメンを食べにいったあと、コンビニで褒美にワインとデザートを買った。777円だった。ひさしぶりにかかったネズミを捨てて部屋の掃除をした。これですっきりと年の瀬を迎えたい。
2000/11/23(Thu)
 冷蔵庫が届いた。これでひとまず安心して物が買える。安心して物を買うには金が必要だ。というわけで、マンガとCDを売りに行った。マンガはせっかく中野に住んでいるし、ブロードウェイにもよく行くのでまんだらけで買い取ってもらった。並んでみて初めて知ったが、マニア系のおもちゃの買い取りもおこなっていた。前に並んでいた女の子2人組がそれを見て何か話していた。ごく普通の女の子たちで、普通にかわいかった。持ってきたマンガも『GTO』や『鬼切丸』、ジャンプコミックスやマーガレットコミックスなどのごく普通の390円コミックスだった。その子たちが終わるのを待っていたら奥のレジに呼ばれた。いかにもという感じの店員の前にマンガを並べた。そのうちの一冊が守備範囲外だったらしくかなり悩んでいた。金を受け取って店の外に出ると、自分と同じ頃に並んだ台車の親子がまだ待っていた。段ボール箱で何箱か持ってきているから順番が回ってくるまでにかなり待たされそうな気がする。財布の中を確かめてみた。先にCDを売ったので合わせるとなんとかそれなりの金額になった。むだ遣いしなければ月末までは十分暮らせるだろう。といっても各種料金は払えないのでなんとしても明日までに入金してもらわなければ。どうしてプロジェクトマックの経理は1か月も人を待たせるのか。今度こそ担当の謝罪の言葉に激昂しなくてもすむことを願っている。夜は松屋でセットの並を頼んだ。ひさしぶりのまともな食事だ。満足して帰りにポテトチップスとクッキーを買った。
2000/11/22(Wed)
 腕時計がいかれてしまった。やたらに遅れる。そろそろ電池が切れるのかと思ったら止まった。電池が切れてからもつい目がいってしまうので、バックに放り込んだ。その日は再三のミスを通じて自分のなおしどころが明らかになった。相手に対する想像力が足りない。あいまいで、具体的ではない。それがビジネスメールを書くとはっきりわかる。とりあえず本を借りて書き方を勉強することにした。他の人は大学を卒業して最初に入った会社で、デスクワークをしていたと思っている。自分もそのつもりで入った。しかし実際にやっていたことは荷下ろしなどの肉体労働だった。パソコンはプリント用にノートパソコンが一台あるだけだった。そんなことをいっても始まらない。基本的なことを当たり前にこなしてこそだ。ここで使えないと思われては元も子もない。
 帰りにいつもの電話をしたら、違う人が出たので控えめに思いの丈をぶちまけ、早急に手配してくれるよう頼んだ。今度こそ金曜の午前中に入金してくれ。Macの買い取り査定結果が出てから1か月が過ぎた。経理の怠慢で待たされっぱなしだ。なんだったら明日直接取りに行こうか。どの本やCDを売るか考えていたら乗り過ごしていた。鍵を持って出るのを忘れた。大家に合い鍵を借りた。バッグから腕時計を取り出した。針が5時間近く進んで止まっていた。ポーの『アッシャー家の崩壊』か? それにしても腹が減った。ラーメンが食べたい。
2000/11/21(Tue)
 なけなしの金で銭湯に行った。苦しいときやつらいとき、つらいと言うだけで状況を楽しんでいない気がする。別に楽しまなくてもいいのだが、他に方法を考えられるくらいの余裕は常に持っておきたい。余裕というものは人に見せつけられるとむかつき、あるとむだに使ってしまう。できれば隠し持っておきたい。そう考えると時間や金に通じるものがある。どちらもない人ほどうまく使うという。頭も使いようだ。自分のようにうまく使えない人が多いからハウツー本も多いのか。それは前も書いたな。
2000/11/20(Mon)
 ドアを開けると嫌な予感がした。やられた。荒らされ、まき散らされた。ここのところ平和な日々が続いていたが、ついに来た。本当に、流しの下を改修してネズミが出入りできないようにしてほしい。これから長い間留守にするときはカーテンは閉めず、ゴミ箱は空にし、観葉植物は隠しておこう。片づけ終わると、親から電話が来た。引っ越しの時に実家に送った洗濯機、冷蔵庫、ガステーブルが今さら届いたそうだ。送ってから2か月近くもたっている。しかもかなり汚れているらしい。とりあえず冷蔵庫をきれいにして送ってもらうことにした。今、なくて困っている。
2000/11/19(Sun)
 朝起きて用を済ませたあと、また寝ることにした。どうも具合が良くない。横になっているとさまざまな夢を見た。決着をつけるために夢を見た気がした。目が覚めると思ったほどたっていない。起きあがって出かけることにした。他のやつらは寮祭のプレ企画で出払っている。外は寒くて歩いているうちに凍えてきた。学食へ向かったが、今日は日曜だということを思い出して近くのスーパーへ行った。以前から読みたかったマンガの最新の巻があったのでこっそり立ち読みした。その後パンを買おうとしたら他の階の大先輩に会った。会計をすませたあとは寒くて外に出た。紀伊國屋へ行った。さすがに暖房がよくきいている。店内を歩き回っていると、パートをやっている知り合いがレジにいた。とりあえず読みのがしていた雑誌を立ち読みした。一通り読み終わると、女子コミックを出していたのでしばらく他愛もない話をした。話しているうちに、ふたりとも前へ進むにつれて出口がなくなり、まわりがおりで囲われているような気がしてきた。閉塞した地元で将来に夢も希望もない。それでも進み続けるより他はなし。上京すれば少しは希望が見えるような気がした。まあこの状況も悪くはない。明日からは気づかなかったふりをして、何も考えないように歩き続けるのだろう。夜はプレ企画の打ち上げということで焼肉をした。1年に天然で妙にキャラクターが立ったやつがいて、そいつをネタに馬鹿話で盛り上がった。そんな馬鹿話を心から愛すよ。途中で抜けてバスターミナルまで歩いた。酔いのせいかひさしぶりにはずかしく、熱い思いがうずまいて胸に封じた。時間が迫ってきたので途中から小走りになった。来たときはがらがらだったが、今度は満員だ。早く帰りたい。
2000/11/18(Sat)
 今日は外へ一歩も出ず、部屋をいくつか渡り歩いてまったりとした時間を過ごした。途中からビデオで「どっちの料理ショー」をひたすら見ていたので唾が出っぱなしだった。ちょうど風呂日で助かった。外を見ると雪が降り積もっていた。寝る前に、就職活動を控えた後輩のプロバイダ選びの相談に乗った。札幌の実家からアナログ回線でつなぎ、電話代込みがいいというのでDIONを勧めておいた。早く電話代を気にせず、インターネットを使うことができるよう整備されてほしい。
2000/11/17(Fri)
 朝の7時過ぎ、弘前バスターミナルへ降り立つ。今回もあまり眠れなかった。前回よりはましだが、首や左膝が痛い。右の小指と薬指がしびれて動きがぎこちない。駅へ向かっていると雪がちらついた気がした。さすがに北は違う。バスに乗り込み発車を待っていると、時間のせいか女子中高生が大勢乗り込んできた。寮に着いて同期の部屋に荷物を下ろしたあと、食堂で他の寮生と食事をともにした。そのうち彼らが大学へ出かけると、部屋に戻ってiBookを取り出した。
 そこで重大な事実に気がついた。電源コードを忘れたので充電ができない。がっくりだ。せっかくiBookでひたすら作業に打ち込もうと思ったのに。いくら公称で6時間もつとはいえ、自分の環境では試したことがない。最低でも2、3時間は持つだろうと思ってもバッテリの残量が気になってしかたがない。とにかく昨日買ったケーブルを接続してメールチェックをした。こんな時に限ってヘヴィなメールは来るもので、どんよりと気が滅入る。明日のために早めに電源を切った。あるBBSをチェックしなければならないのだ。これは部屋にこもってないで、外へ出ろということに違いない。詰めが甘いのは今に始まったことではない、と開き直っておこう。とりあえず学食へ飯を食いに行ってそれから立ち読みだ。あまりの変わらなさ加減に涙が出てくる。夜のイベントでは浴びるほど飲んでやる。今日こそは必ず入金されていてくれ。つくづく自分は小さな人間だ。右手のしびれは当分消えそうにない。

追記:結局間に合わなかった。立ち読みもしなかった。学食で部活の同期とばったり会ってずっと話し込んでしまった。バスの切符が満員でとれなくて帰りが一日延びた。そのときはいやだったが、結果的にはよかったと思う。1年生が全員つぶれ、最後のひとりがかなりたち悪かった。あんまり同じことばかり繰り返すので切れそうになった。強制送還したあと、ちょうど同期が帰ってきた。
2000/11/16(Thu)
 今までプロジェクトマックの電話には比較的丁寧に対応してきた。が、今日はさすがに切れた。期限は明日に迫りせっぱ詰まってどうしようもないというのに、いつまでも生ぬるい対応に我慢できるほどお人好しではない。電話のあと、そこまで人間ができていないと自分に言い聞かせるところが小心者だ。PHS用の通信ケーブルを買って品川に向かう。実は品川駅からバスターミナルへ行くのは約2年半ぶりでよく覚えていない。なんとか間に合ったが、いいのかそれで。今度は眠れるだろうか。
2000/11/15(Wed)
 散々ゆううつにさせた入金の件はようやくなんとかなりそうだ。明日また電話をくれるそうだが、金曜日確実に入金という線が崩れないことを切に願う。昨日ストーブを出したがまだ電源コードは差していない。出すだけで暖かくなったような気がするから不思議だ。気のせいだとしても。明日早く起きるためにも今日は早めに寝る。睡眠の誘惑に負けて今朝洗濯ができなかったので、明朝こそはやらなければ。夜は帰りに新宿でケーブルを買って、品川バスターミナルへ直行だ。準備は洗濯をしている間。予定通り運べばいいが。
2000/11/14(Tue)
 知らない人には申し訳ないが、アフタヌーンの増刊に移った岡田芽武の『SHADOW SKILL』を読んで思ったことがある。単行本で読んでいた頃はそうは思わなかったが、考えてみれば昔のジャンプにぴったりのマンガのような気がする(ジャンプはここ2、3年読んでいない)。友情・努力・勝利すべてそろっていて、むやみに大げさだ。戦闘が見せ場であり華で、それに絡めた主人公の成長(あるいは周囲の人間のドラマ)がメインだ。根性と男気にあふれ、とにかく引っ張る。今までも次の巻が出るまでにかなり年月があ いたが、このペースでは当分出ないだろう。そういえば『BASTARD!!』(萩原一至)はどうなったのだろうか。そんなことを考えながら銭湯から戻ってきた。このままふとんに入って本でも読み、ささやかな幸せをかみしめるのもいいかもしれない。えてして男は自己完結しやすいものなのです、と増刊号にあったがそれは言えている。
2000/11/13(Mon)
 静寂を切り裂く電話のベル音。2、3コール以内。「ありがとうございます。○○です」電話を受けるのはどうも苦手だ。名前が聞き取れない。まあ電話の応対は常識だからやるしかない。失礼のないように。携帯電話全盛の世の中になってもあまり電話にはなじめない。もちろんいろいろな連絡に重宝しているし、ネットにも毎日つないでいる。たぶん今までの電話との関わり方が影響しているのだろう。
 実家にいた頃は電話を受けることもかけることもあまりなく、家族全体でもほとんど電話を使わなかった。実家では今でも黒電話を使っている。大学に入ってPHSが大躍進したときも契約するつもりはなかった。他は受けるために買っていたが、自分の場合はかかってくる電話が決まっていて、こちらからかけるときは公衆電話があれば用は足りた。あとになって契約したのは当時住んでいた寮には電話が引けず、ネットにつなぐことができなかったためだ。電話番号は聞かれれば教えたが、特にかけることもかかってくることもなかった。用もないのに電話をかけることはしない。卒業しても状況は変わらず、たまに思い出したように一方的にかけるだけだった。その中で電話は用があったときにかけるものという認識が形成され、双方向のコミュニケーションがあまり確立されないまま苦手になったのかもしれない。ただ今までいかに電話がかかってこなかったかを長々と書いただけという気もするが。あるいは単に慣れていないだけとも。
 ともかく自分がいいたいのは、今すぐ買い取りの代金を払ってほしいということだ。百歩ゆずって今週中とするにしても、木曜日までにはどんなことがあろうとも入金してほしい。押していて都合がつかないという言い訳は今さら聞かない。こっちは生活がかかっている。しつこいようだが、明日も電話する。それにしても腹が減った。
2000/11/12(Sun)
 朝が寒いこの頃。やはりふとんを買っておけばよかったかと少し後悔している。金をけちって最初はタオルケットだけかけて畳に寝ていた。その後さすがにつらくなり敷き布団がわりに敷きパッド(敷き布団の上にかけて暖かさを増すもの)を買った。さらにその後寒くて毛布を買った。今から考えれば浅はかだった。この上さらに掛け敷きセットでふとんを買うとなればかさばってしょうがない。最初からお店の人のいうとおりにしておけばよかった気もする。ここはひとつ、朝早く目がさめてまだ眠いからと毛布にしがみつくのをやめて、腹をくくって起きてしまった方が時間が有効に使えるかもしれない。努力と期待はセットだ。
2000/11/11(Sat)
 よくおなかいっぱいになると眠くなると言うが、実際は空きっ腹の方が眠いというようなことをどこかの掲示板に書き込んだ。まともな食事をとらないと満足に頭も働かない気がする。今日は洗濯をしたあとごはん(だけ)を食べて喫茶店に行った。本当はコーヒーを飲みながらやることがあったが、忘れ物をしたので後回しにした。持ってきたSWITCHを読み、スガシカオの話にいたく共感する。隣では懸賞雑誌をわきに置いて、男があわただしく作業をしていた。テーブルの上が散らかっていて汚い。途中で小腹がすいてパンを食べた。夕方になり店も混んできたので外に出た。駅前のショッピングモールのようなところで後回しにした用を済ませる。たまたま立ち読みした雑誌に鳥肌氏と見沢氏の対談が載っていた。見沢氏は自分のように手が小さいのは妄想癖が強い人の典型だと言っていた。実際はどうかわからないが千葉の人は手が小さいらしい。鳥肌氏は手が大きいので残念がっていた。ちなみに自分はその昔クラスで一番手が小さかった。その辺を歩き回るうちになんだか自分が住んでいる町の奥深さを知った気がしたが深すぎて処理できない。
 頭が混乱してうまく働かないので明日まとめて立ち読みすることにした。帰りに生協によって買い物をした。5円払って買い物袋を取ったら、隣でマイバックを取り出した女の人と目があった。かわいい。しかも好みだ。つい声をかけそうになったがやめた。それは自分のキャラじゃない。それ以前に用もないのに話しかけることは自分にはできない。今さらそんなことを言っても情けないだけだ。せっかくみそがあるのでみそ汁らしきものでもつくることにする。冷蔵庫がなくて不便きわまりないがそのうち適応するだろう。体はどうなるかわからない。ただでさえぬるま湯に浸かっているのに、だらだら生かせてほしいというのはぜいたくなのかもしれない。あまりがんばりたくはないが気がつくとがんばらなきゃと思っている。隣の住人が酔っぱらって帰ってきたようだ。おっさんのあえぎ声がトラウマを刺激する。ご飯が炊けた。食事がすんだら銭湯に行こう。やっぱりだらだら言っちゃいけない気がする。誰か代わりに自己管理してほしい。やらなきゃ。
2000/11/10(Fri)
 大事をとって早めに目覚ましを設定していたのだが、結局三度寝してしまった。気がつくと寝坊して遅刻してしまった。申し訳ない。昨日送った掲載許可メールの対応をしていたが、そこでかなり勉強になった。まさにものは言いようだ。自分では気をつけているつもりだが、時として字面だけ見るとかなり冷たい物言いになってしまうことがある。ネット上ではその手のトラブルは常識だ。肝に銘じておこう。
 明日事務所がある区では資源ゴミの日なので段ボールなどをまとめた。事業系ゴミは有料で、段ボールは2枚で一組、新聞紙や雑誌などは10センチメートルで一組らしい。一組ごとにシールを貼るのだがなんかけちくさい気もする。途中でシールがなくなってコンビニに買いに行く。領収書をもらおうとしたら持ち合わせが足りなくて下ろしに行った。はずかしい。銀行には買い取りしてもらったMacの代金が昨日振り込まれているはずだがまだだった。
 ひさしぶりに定時に帰れそうなので他の人は帰る気満々だ。帰れるときに帰っておかないと、ということらしい。自分はまだ入ったばかりだが、他の人は今までずっと休みなしで遅くまでやっていたのだから無理もない。そのうちバイトから昇格することができたら自分もそうなるかもしれない。帰る途中、買い取りしてもらった店に催促の電話を入れた。どうも来週になるらしい。ぜひとも早めに頼むよ。振り込みがなくては来週の予定がだめになってしまう。各種料金も払えない。幸いにも自分のところにはまだ、大家さんは家賃の催促に来ていない。
2000/11/9(Thu)
 現在進行中の仕事が一段落ついたので、歓迎会をかねて打ち上げをすることになった。焼肉の予定だったが、店が閉まっていたので沖縄料理の店に行った。こぢんまりとした店で、大きなテレビには衛星放送の番組が放映されていた。世界各地のは虫類の映像にくぎづけだ。案内役のレポーター(生物学者?)は獲物を見つけるととてもうれしそうで、恍惚とした表情を浮かべている。いろいろな話の中で、使いにいった先の印象はなかなかいいという話になった。最初大陸系(中国とか)かと思ったが性格良さそうだという。あとは自己主張が弱いのが課題らしい。確かにその通りではある。今まで目立たないようにしてきたからなあ。
 焼酎は苦手だったが、試しにクースー(泡盛の古酒)を飲んでみた。きつめの日本酒と思えばいける気がした。かなりいいものらしい。硬派路線の話が続き、気がつけばそれなりの時間になっていた。明日のこともあるので、締めに沖縄そばを頼んでお開きになった。別れ際またひとつ知った。今まで飯田橋の事務所に行くのに、丸の内線から都営新宿線に乗り換えて九段下の駅で降りていた。それよりも南北線を使った方が安いし、楽に行けるといわれた。実際に行ってみるとその通りだった。交通費は支給されているとはいえ、今までの自分は一体、と非常に損した気分だ。これからは南北線経由で行こう。時間はあまり変わらないが乗り換えも簡単だ。
 それはともかく、ここからがいけなかった。腹が痛い。酔いも後から回ってきた。乗り換えたあとで切符をなくしてしまった。駅員さんに見逃してもらい途中で水を買った。ついでに用を足して部屋に戻った。上着を脱ぎ捨てトイレへ直行。滝。なんとか落ち着き、戻って水を飲んだ。待ちかまえていたように催し、トイレに逆戻りして吐いた。恐るべし、クースー。だてに日本酒の倍、アルコール度数があるわけではないな。まあ今までのつけがたまっていたせいかもしれない。腹の痛さとだるさに耐えきれず、部屋に戻るとすぐ横になった。トイレ共同のアパートだが、誰も来なくて助かった。いくらか時間がたつと落ち着いたので寝ることにした。日付が変わる前に寝るのはひさしぶりだ。つい、寮での飲み(特に学年が下の頃)を思い出してしまった。まったく何事も油断は禁物だ。
2000/11/8(Wed)
 今住んでいるアパートには、洗濯機置き場がないのですぐ近くのコインランドリーに通っている。もともとはそこのマンションの住人専用らしいが、誰も気にする様子はない。そもそも、お相撲さんのまわしは洗濯・乾燥禁止、という注意書きがある時点でそんなことはどうでもいい気がする。干して乾かすのが面倒なので、乾燥まですませている。いろいろと注意書きのある衣類もかまわず放り込んでいた。たいして変わらないだろうと高をくくっていたが、今日間違いに気づいた。袖を通すとフィット感が増していた。もともとぴったりのものだったが、ぴっちりしている。鏡を見ると明らかに縮んだようで少々見苦しい。これはもう、わけるしかない。あるいは素直に部屋で干すか。どちらにしても週末は早起きすることに決まったな。
2000/11/7(Tue)
 夢の中で流しの下の棚を開けると、ごはんが入った容器にうじがわいていた。夢の中であわてて飛び起き、流しの下に棚なんかないことを確認してほっとした。最近は特に被害はないが、ネズミや虫にかなり神経質になってしまっているのでそのせいだろう。部屋に戻ったとき気になるのは、流しの下の異臭とゴミ箱の状態だ。夢にはよく潜在意識が現れるという。うまくいくことを願っている。
2000/11/6(Mon)
 最近ひさしぶりに走っている。まずは朝。早く出れば走らなくても間に合うのだがなぜか走っている。軽い準備運動といえなくもない。駅の構内で走っているのはいつも自分ぐらいだ。そしておつかい。今日はコーヒーを買いに行き、ある出版社にデータを届けに行った。全速力で走った。駅のエレベーターはすっかり駆け上り下るものになっている。仕事が終わって帰宅するときは走らない。運動不足にはたぶんならない。がしかし夜食と夜更かしで帳消しだ。このふたつはかなり体に負担をかけているように思う。素直に早く寝て朝早く起きればいいと何度も思う。今日もついやってしまった。せめて夜食は控えようと思う。
2000/11/5(Sun)
 本屋に行った。先月のコミックスの発売日一覧表が見たかった。棚の前で小学生の男子二人組が、買う気もない本をもてあそびながらくっちゃべっていた。はっきり言ってじゃまだった。表は彼らをどかさなければ見えない。柱をはさんで隣では女子たちが、都立の試験問題なんてかったるくてなどと話している。どこかやるせない気分に襲われて店を出た。支点がずれた怒りがこみ上げてきた。公立だろうが私立だろうが関係ない。要は行って何をするかであり、たとえレベルが高い私立に行っても馬鹿は馬鹿だ。学校が何をしてくれるわけではない。自分でやらなければそこで終わりなのだ。やればできるのではなく、やらなければできない。とそこまで考えて自分も同類なことに気づいた。そんなことをえらそうに言う輩にはろくなやつがいない。内心では見下していてもそれをおくびにも出さないやつは気味が悪い。夜は銭湯に行ってすっきりしよう。松尾スズキの本を読んでさっぱりしよう。たぶんそれがいい。そうやって拒絶して遊離するところがよくない、かもしれないが。
2000/11/4(Sat)
 出勤した。起きるときにやはり休んでおけばよかったかと少し後悔した。休んでもたいしたことはしないのだから、少しは役に立っておこうと思い直した。今のうちに少しでも吸収しておいた方がいい。以前も書いたがシフト制に慣れきったせいで、どうも普通に土日休みというのは落ち着かない。逆に平日に用事が足せないのは痛いような気がする。帰り際電話が来た。寮の後輩だった。階の恒例行事の連絡だ。再来週の金曜日だった。早速休めるかどうかお伺いを立ててみた。大丈夫そうだ。こういう時は土日が休みでよかったと思う。部屋に戻るとひさしぶりに自炊した。ここへ来てから外やコンビニですませることがかなり多くなった。よくないがしょうがない。
2000/11/3(Fri)
 遅くまで寝ていた。コインランドリーに行って戻ってくると、かくれんぼの声がやたらうるさかった。思いついたので書き留めた。これでサークル用の原稿はなんとかなりそうだが、プリンタが使えないので手書きだ。あまり字はうまくないがしょうがない。そのうち安いレーザプリンタでも買おう。それにしてもプリンタもスキャナもまったく使わなくなってしまった。iBookで音楽CDをかけるとどんな感じなのか知りたくて、手元にあった「4FLUSHER」を入れてみた。全体的に平坦な感じがして一部きついところもあったが、そう悪くない感じがした。手軽さがいい。まあせっかくいいコンポがあるのだから、Macで聞くこともないのだが。どちらにしても自分が住んでいる階にはおっさんしかいない。夜音楽を聴くのは少し気が引ける。CDを整理したのでこれからはよく聴くことになるはずだ。ラジオは勝手に流れている分にはいいが、自分で選局するとなるとえり好みが激しくなり結局止めてしまう。地元ではあまりコンビニを利用することはなかったが、ここではしょっちゅう行っている気がする。店員に顔を覚えられているんじゃないかと余計な心配をしてしまった。夜更かし癖は治りそうにない。
2000/11/2(Thu)
 昨日気づいたが、世間では明日から3連休らしい。大学を卒業してから入った職場はシフト制で、土日や祝日は非常に忙しかった。手持ちのチラシだけが今日の日付と曜日がわかる唯一のものだった。次の休みが待ち遠しかった。その次はやはりシフト制で、夕方から夜中にかけての勤務だった。昼間はまったく自由だった。ますます曜日感覚は薄れていった。引っ越しても相変わらずテレビも新聞もない生活で、ついこの間までは毎日が休日だった。そんなわけで三連休といわれてもぴんとこず、一日出ることにした。予定も何もない。帰りにいろいろ考えてみたが、映画に行くとか誰か誘って飲みに行くとかしか思いつかなかった。どこかへ行こうにもあいにくそこまでの持ち合わせはないし、実家に帰るつもりもない(当分の間は)。やはりゆっくり寝て本でも読んでいた方がいいんだろうか。それもぜいたくな過ごし方ではある。それでいいんだろうか。
 部屋に戻る前にラーメンでも食べようかと思ったら電話が鳴った。以前履歴書を送った編集部から面接の連絡だった。遅いよ。しょうがないので断った。ひどく惜しいことをしたような気がしたが、アルバイトとはいえ実際に採用されるとは限らない。それに今のところの方が幅広い経験が積めるだろう。まあそれまでに切られなければの話だが。部屋に戻るとゴミ箱が荒らされていた。捨てたはずのりんごの芯や大根の切れ端が散らかっている。もう勘弁してくれ。電話がかかってきて出る日はあさってになった。まだ封も切っていなかったCDを聞いた。B'zのLIVE-GYMは当分先だからいいとして、来年はじめのスガシカオのライヴに行けないだろうか。ぜひ生で聴きたいものだ。
2000/11/1(Wed)
 再度、初出勤だ。とりあえず轍は踏まないようにしようと思う。明日は筋肉痛になりそうだ。まああさってではないだけいいか。つい癖になってしまったが、やはりむだに夜遅くまで起きているのはよくない。これだけだとなんのことかわからないな。

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