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 the world go by

　今月は最後に最大の忙しさが訪れた月だった。あと少しで今の職場ともお別れ。明日が誕生日の人にお祝いの電話をかけて少しばかり元気を補充する。

　何年か前NTTはもともとADSLに力を入れる気はなくて、ISDNから直接光ファイバに移行するつもりだったという話を聞いたことがある。最近のNTTの動きを見ているとADSL対策のやる気のなさとはうって変わり、やっと本腰を入れたかと思えてくる。

　そのせいかどうかは知らないが、いくら年度末が近いとはいえこのところの図面の多さは異常だ。最近の新築マンションは光対応済みが多いが、そんなにマンションばかり建てて住む人がいるのかと声を大にして言いたい。こういうのもなんだが、道路工事のようなものなのか。

　職場に自分の仕事を管理できなくてよく人にやってもらう工事長がいて、その人にはついつい厳しい態度をとってしまう。今日はいつもにもましてすり寄ってくる工事長の頼みを冷たくあしらった。所長はそんなだらしなさを自分が辞める最大の原因と思ったようだった。当たらずとも遠からず。

　今度こそはと入金を心待ちにしているとりそなの回線トラブルでATMが使用不能に。結局給料日まで待たなければならないのか。帰り駅前のATMに行員がいたので状況を聞いた。システムの担当者は大変だろうが早く復旧させてくれ。ひどい目にあった人もいるだろうが、日にちがずれていたら大惨事になっていた。

追記：次の日の朝、念のために駅前のATMで確かめてみたら入金されていた。昨日一部振り込みができた時間帯があったと行員が言っていたが、ちょうどそのときだったのか。ありがたい。助かった。

　昨夜は銭湯に行って吉田修一の小説を読んだあと早めに寝た。朝方いろいろな夢を見ながら覚醒をくり返していた。目が覚めてもふとんの中でごろごろしているとある方面での今後の方針が決まった。

　本当はこんな状況で決めるのはよくないのだろうが、かっこつけない本心が素直に出てくるのはこういうときぐらいかもしれない。遅くまで寝ていたんじゃないかと不安になっていたが、起きあがるといつもの休日の起床時間帯だったのでほっとした。

　夕方お誘いを受けてある集まりに出かけた。ひさしぶりにまともに食べた気がする。やはり類は友を呼ぶのかと思う話の内容。タイミングがいい。

　るなさんのオフに行った。今回はかなり控えめな人数で平和に終わった。るなさんは2歳の息子さんが熱を出したので連れてきていた。哺乳びんをしゃぶる癖があるのは接触衝動が強いせいじゃないかと思ったが、それはあまりに短絡的というか陳腐に過ぎるので言わないでおいた。熱を下げるおまじないをしようと思ったが、ひどくなったらまずいのでできなかった。

　今使っているPHSは深紅の色合いがとても気に入っているが、37564くんに聞かれたときそんなことを言わずH"信者的な話をしてしまったのはどうかと思う。まわりで使っている人は非常に少ないのでついついしてしまう。他にも言うつもりでタイミングを計っているうちに言えなかったことなどむだにああすればよかったこうすればよかったでいっぱいだ。内言が発達しすぎているのか。遅く来たporaropoくんはやけにハイで興奮していた。

　ほぼ始発に乗り込み途中で乗り換え、やがて地上に出て職場のある駅に近づくと空と地の境が虹のようになっていた。職場に向かう道すがら街灯やコンビニのネオンサインが鮮やかに見えてしかたなかった。

　黙々と図面をつくっているとあとから来た事情を知らない人たちが「早いねー。泊まりかい?」と聞いてくる。それはない。泊まらないために早く来てやっているのだ。ともかくおかげでひさしぶりに土日休める。

　時折他のこともやりながらひたすら教えていた。普段使わないところを使ってやたら疲れた。どうも間が息苦しくて一度に詰め込みすぎたかもしれない。半ば行き当たりばったりの進行ながらも周辺知識や効率のよいやり方を教えつつ、ひとまず図面を完成させて印刷するところまで進めた。初めてにしてはなかなかの出来だった。あとは量をこなして慣れるしかない。明日早く来るということで早めに帰って寝た。

　派遣元の幹部の話だと、次の予定先は諸手をあげて歓迎しているそうでなんだか期待されているらしい。いろいろな可能性が浮かんで複雑な気分だ。まあ素直に喜んでおこう。後任となる期待の新人くんは今日は埋設物調査に同行だけしてもらって、自分の手が空く明日に図面作成を仕込むことになった。さてどうしたものか。ひとまず終電には間に合った。

　ひさしぶりに定時に上がった。今日は早めに寝ることにする。明日からまた忙しそうだ。年度末も近いからしかたないのかもしれないが、どこもあまり施工時期を早めないでほしい。ともかく後任が決まったのでやっと引き継ぎができる。

　なんだかもう一難去ってまた一難という日だった。それはともかく、ついに自分の後任になるかもしれない人が見学に来た。ほぼ決まりということなので早く勤務に入ってほしいところ。最近図面が多すぎだ。集中しすぎ。電車をあと一本逃していたら終電に間に合わないところだった。明日も出る。来週こそは休みたい。

　何度か目が覚めながら3時半頃まで寝ていた。いろいろ考えていたがせっかくなのでひさしぶりに映画館へ行った。たまたま買ったぴあで「ロード・オブ・ザ・リング」が東劇で23日まで上映されていることを知ったのでそのうち行こうと思っていた。昔からあえて原作は読まずにいたが、映画の方は見ておきたかった。来月公開の第三部に合わせて第一部と第二部(24日から)をスペシャルエクステンテッドエディションで上映してくれるのは、テレビもDVDも見られない自分にとってはありがたい。

　前の席に座る人はいなくて心おきなく堪能できた。やはりは映画は映画館で観るのが一番なのか。少しニュージーランドに行きたくなった。指輪の重圧に苦しむフロドに自分を重ね合わせてしまい、せりふが耳に痛い。どれほど原作に忠実なのかはわからないが、世界をどう表現しているか興味深く観ていた。終了後の余韻に浸りながら、原作が後に与えた影響の強さに思いをはせる。残りが楽しみだ。

　ついにというかなんというか、仕事で朝帰りしてしまった。かなり遅くなるだろうとは予想していたがまさかここまでとは思わなかった。なんとしても次の日までに仕上げなければならない図面が一気に増えたので、覚悟を決めざるを得なかった。ひとまず休みをもらったのでひたすら寝よう。

　あやうく大変な勘違いをするところだった。早めに気づいて助かった。さておき、どうも何かと約一名に振り回されているようで腹立たしい。そんな風に思ってしまう自分はまだまだ修行が足りない。

　土曜日の頑張りが効いたのか、早めに帰ることができた。というか来るとは思っていなかったらしい。そんなものか。ともかく最近何かとタイミングがいいので、多少の不安はあっても「大丈夫。いい方向に向かっている」と信じよう。

　予定より早めに出勤した。ひたすら図面作成にいそしんでいたが、遅く来ていたらあやうく終わらないところだった。助かった。

　風が強く現場へ測量に出ていると指がかじかんできた。入るはずの金が入っておらず、せっかくの連休も日曜日以外は出勤だ。やけにうまくいっているので何かあるんじゃないかと気になっていたがそうきたか。金は社長に確認するとして、あとはまあ正月休んだ分と思えばいいか。

　昼休みに誰かがつけたテレビからは気がつくと映画の「スーパーマン」と思われる番組が放映されていた。声だけ聞いているとどこか大げさというかわざとらしい感じがする。本当にわざとやっているのかもしれないが。海外作品に声を当てる声優とドラマで役を演じる俳優ではやはり声の出し方が違うのだろうな。

　所長が午前中に、直属の上司が帰りに自分が職場を辞める本当の理由を聞きに来た。一言で言えば精神的な理由だが、さまざまな要素が絡み合っていて自分から話すにはどう話していいものかわからなかったのでちょうどよかった。伏せておいてくれと社長に言われていたのでまだどうするかは決まっていないとしたが、話しているうちに整理がついてきて上司に話したときはかなり深いところまで話していた。本当にどうなるんだろうな。

　本格的に仕事を探そうとするとどつぼにはまりそうな気がしていた。派遣元はかつてのどん底状態を脱して、さまざまな新規プロジェクトが進行し上向きつつあるらしい。打ち合わせの途中にかかってくる電話や幹部への話を聞きながらそう思った。ひとまず社長の話に乗るつもり。どうなるかわからないがもう少しお世話になってみる。あとは職場での調整か。

　祭りの後のさびしさのような憂鬱に襲われた。気が抜けそうだったが、あさってから仕事で普段の週末と変わらないことに気づく。早いものだ。月曜日は派遣元の社長と打ち合わせがあるので、直属の上司に早めに上がることを電話で伝え後任探しを急いでもらう。今が大事なとき。人からもらったメールを読み返して励みにしてみる。

　今日まで栃木の先輩の実家に行っていた。諸先輩方がひたすら麻雀している横で、本を読んだりテレビを見たり酒を飲んだりお子さまたちとトランプしたりしていた。毎度ながら自分にはお子さま向けの接し方はできないなあと思う。料理がどれも本当においしくてひさしぶりにまともなものを食べた感じがした。つつましい食生活を送っていたので食べ過ぎて腹が苦しい。酒を控えめにしておいて助かった。ともかく満喫した。

　謹賀新年。本年もよろしくお願いいたします。